bookmark_border[502] ATU-100 到着

先日注文した部品搭載済みATU-100サブアッセンブリ基板と表示器・接続コード(8本)が届きました。

このATUを屋外で使用するための構成を考えてみましたが、結局、下図の様にすることにしました。取りあえずインピーダンス変換用のUNUNは省略です。

屋外ユニットはやはり確実にシールドしたいためアルミケースを使い、雨風に晒されても良いように100円ショップで売っている深めのプラスチック容器を上から被せる形とする予定です。

また室内ユニットの容器は、以前作ったSD330コントローラと同様、100円ショップのものを使おうと思います。透明ケースですので、表示部以外の部分をケースの裏から黒色塗装すれば良い感じになりそうです。

スイッチは、シャックにあったプッシュ(TUNE用)、3ポジションモーメンタリトグル(AUTO/BYPASS用)、オルタネートトグル(ON/OFF用)を使い、コントロールケーブルにはVGAケーブルを使うことにしてコネクタはD-SUB(15ピン)としました。ただAUTO/BYPASSを同時にONにするモードがある場合は、スイッチを分ける必要があります。これは要確認ですね。

コントロールケーブルには室内ユニットから供給されるDC+13.8Vと屋外ユニットから供給されるDC+5Vが各種信号線と共に通ることになりますので、端子の選び方には注意が必要かと思います。

なお、アンテナエレメント用のロングワイヤもあまりコストを掛けず、どの程度長さが稼げるかはわかりませんがベランダ内にIV線を張る形で試してみる予定です。

bookmark_border[501] 限界費用ゼロ社会

最近、KiwiSDRやATU-100などの情報に接するうち、ふと「限界費用ゼロ社会」という言葉を思い出しました。これはかつて米国の某経済学者が提唱した言葉で、インターネット、通信、IT、AIなどの技術の発達により、人々は安価にまたは無償でさまざまな情報を得たりサービスを受けたりできるようになったことで、従来の資本主義経済の形態が崩れ、新しい「共有型経済」へのパラダイムシフトが起こりつつあるというものです。その中で日本は対応が遅れているといった指摘を受けています。

確かにKiwiSDRでは自ら受信機を持つ必要が無く、他者の受信機を使ってSWLやBCLが自由に楽しめますし(本来は受信機を持ってギブアンドテイクが望ましいのでしょうが・・・)、ATU-100はオープン技術のため誰でもクローニング可能で安価なハードウェアが調達できます。またこの様な直近の例を見るまでもなく、パソコン通信やインターネット等の利用にあたり80年代~90年代には気にしていた通信(電話)料金もいつしか定額になって気にする必要がなくなり、必要な情報はインターネットで瞬時に集めることができるようになりました。

今改めて思い返すと、私が初めて「限界費用ゼロ」に近い経験をしたのは3Dプリンタだったかも知れません。今から25年くらい前の話ですが、米国子会社に出向していたとき、ページャ内部の基板や部品を変えずに、外側の筐体だけ顧客の要求に従ってカスタマイズしOEM化するというプロジェクトに参加したときのことです。西海岸パロアルトにあるモールドベンダーに行き超短納期で筐体の試作品を作っていただくようお願いしたところ、CADデータさえ調っていれば新設備を使ってすぐにできるとのこと。修正等含め一週間程度で作って貰えましたが、材質や色はともかくとしてその形状は商品開発を進めるのに支障の無いもので、それまで簡易金型でモールディングしていたときに比べて費用や期間が格段に改善しました。その時は「3Dプリンタ」という存在をあまり良く認識していませんでしたが、あとでそれが初期の商用3Dプリンタであることを知りました。

話が逸れてしまいましたが、新たな「共有型経済」の中で自分は何を貢献できるか、中々難しい課題です。世の中、社会貢献やSDGs、カーボンニュートラルの取り組みを謳った企業が多いですが、個人レベルでも何か明確なビジョンを持つことができれば良いのですが・・・

bookmark_border[500] QSO記録不一致

オーストラリアの局長さんから来たeQSL.ccの内容がログ記録と違っていました。当局の記録では15m FT8なのに対し、先方からは40m FT8で来ています。そこで「バンド相違」を理由にリジェクトしました。

その後、QRZ.comを確認するとconfirmの依頼が届いています。これもバンド相違のため、その旨コメントを返信しました。

すると先方からメールが入り、「QRZ.comでリジェクトされたがconfirmして欲しい」とのことです。改めてJTDXのログを確認し、その部分をメールに貼り付けて15mでのQSOであることをリマインドしたところ、すぐに先方から「有難う、確認する」旨の返信がありました。

今回はバンド相違のため確認が容易でしたが、厄介なのは当局のログに記録が無いQSOに対してconfirmを求められることです。おそらく先方はレポートを交換したと確信しているでしょうし、当局はQSOが成立していないとの証明が難しいので、その場合は当局にはログ記録がない旨を事実として説明し、それでも納得しない場合は、当時の双方のレポートその他の交信情報を聞いてログに追記するようにしています。

そう言えば、以前届いたQSLカードにも当局のログ記録に無いものがありました。カードまで送っていただいているので、先方にメールで交信情報を確認しログに追記、こちらからもカードを発行しました。

たまにこの様なことが起こりますが、今後もあまり悩み過ぎることなく臨機応変に対応していきたいと思います。

bookmark_border[499] ATU-100 注文

結局、あまり悩むこともなくあっさりと「ATU-100」を注文してしまいました。完成品ではなく、基板に部品が搭載されたSub-Ass’y品です。外付けの表示器と接続コードが付属しているようです。

どの様に「屋外型」に改造するかはまだ深くは考えてはいませんが、課題はコントロールケーブルとスイッチ関係ですね。できれば全てのスイッチと表示部をシャック内に備えたいと思っています。

安全に通電するためには、DC+13.8Vをコントロールケーブルとは別に安定化電源から専用ケーブルで直接ATU-100ユニットに供給することで、シャック内のスイッチを無電圧接点にするのが良いと思いますが、そのためにはユニット内にリレーが必要です。

なおコントロールケーブルには、POWER、TUNE、AUTO、BYPASS、DISPLAY(3本または4本?)、GNDの計9本が必要と理解しました。D-SUB 9ピンにギリギリ収まりそうですが、仮に電源を同じケーブルに通すのであれば本数が足りません。余裕を見て15ピンの方が良いでしょうか・・・ケーブルは市販のRS-232CかVGAケーブルを使えば安上がりですので、全体でなるべく効率的な方法で実現したいものです。

あと難しいのはケースの選択です。プラスチックは加工がし易くまた腐食しないので使い勝手は良いのですが、シールド方法を考えなければなりません。そもそもどの程度のシールドをすれば十分なのかわかりませんので、まずは銅テープなどをケースの裏面に貼って試してみるのも良いかもしれません。

・・・と妄想は尽きませんが、具体的には実際に現物が手元に届いてからですね。これから楽しみです。

bookmark_border[498] ATU-100

ネットでATUのことを調べていましたら、「ATU-100」という小型のものを発見しました。屋内型のATUで対応バンドは160m~6m、出力は100WまでOKとのふれ込みです。小型表示器(OLED)がついていて、電力やSWRも表示できるようです。

肝心の価格ですが、福沢さん1名分でお釣りが来るくらいです。ただ屋内型ですので当局の使用目的に適うかどうかは検討が必要ですが、樋口さんくらいのお手頃価格でキットも販売されているため、お試しには良いかも知れません。

ケースに入れて屋外に設置し、制御線と電源線を室内に引き込めば屋外型にできるのかなと安易に考えていますが、色々考えているうちにますますこのATUに興味が沸いてきました。

ちなみにこれは米国のDavid Fainitski氏(N7DDC)という方が開発されたそうで、詳細情報はGitHubに掲載されています。このサイトによるとATU-100には「mini」と「extended」の2種類あり、LxCがminiは5×5、extendedは7×7とのことです。

製品は中国の会社が製造販売しているようですね。

キットであれば当局でも何とか手が届く価格かと思いますが、果たしてきちんと組み立てられるのかという懸念はあります。