bookmark_border[507] 年末以来の160m

昨夜は久しぶりに160mでFT8を運用しました。このバンドでの前回の運用は昨年12月末でしたので1ヶ月余りのご無沙汰です。

使用したアンテナはRHM12+RHMC12で、徐々に根元のコイル部分を伸ばしていったのですが中々1.840MHzに同調しません。そして最も伸ばした状態でもその周波数には到達しませんでした。

前回このアンテナを使ったときも初めは同じ状況だったことを思い出し、基台を引き寄せてロッド部分に手をやると・・・やはり原因は同じでした。ロッドの一番太い部分からエレメントが伸びていなかったのです。

改めてロッドを完全に伸ばし切り、コイル部分を少し縮めるとSWRを1.1程度まで落とすことができました。このアンテナは片手で調整できるので便利です。

結局30分程度の運用に留まりましたが、それでも国内6局の局長さんとQSOさせていただきました。下はその時の伝搬状況です。

送信出力は限られるもののこの様な小型のベランダアンテナで簡単に160mで運用できるとは改めて驚きです。

bookmark_border[506] 最近のアクティビティ

ふとログを見ると、1/23から一度も波を出していないことに気付きました。元々平日はあまり出ていないのですが、先週末も所用でほとんど時間が取れず、今に至っています。

この週末は久しぶりにQRVしたいと思いますが、ATU-100の制作も頭で考えるだけで全く手足が動いていない状態ですので、まずは100円ショップやホームセンターで材料を物色して来ようかと考えています。スケジュールを曖昧にしているとズルズルと遅れてしまいますが、それまでに調べた情報も記憶が曖昧になっていきますので、できるだけ早めに片付けた方が良いですね。

ATU-100で今悩み始めているのが、アルミケースの穴あけです。16φ位までの丸穴であればドリルとリーマーで何とかなりそうですが、D-SUBコネクタの様な四角い穴は手こずるのが必至です。まあそれほど大きな穴ではないのでドリルとヤスリでできるかも知れませんが、綺麗に処理するのは苦手です。それを「楽しい」と思うか「面倒」と思うかは、その時の①気分、②体調、③道具、④技量などによりますね。当局は③④が全くダメなので心配ですが、穴あけをしないとその先のプロセスに進めませんので、気合と覚悟をもって挑戦したいと思います。

・・・と、また今週末も無線のアクティビティが下がってしまいそうです。

bookmark_border[505] 米国各州とのQSO状況

久しぶりに、QRZ.comのサイトで米国各州とのQSOの状況を確認しました。

(QRZ.comサイトAwards画面より引用)

緑色がconfirmされた州です。面積的には6割~7割はいっているように見えますが、州の数では50州のうち23州でまだ46%に留まっています。中部は全滅ですし、東部もMA以外のコモンウェルス各州とはコンタクトできていません。

ちなみに西部と東部にどのようなルートで電波が飛んでいるかを「ウェブ地図で大圏航路を表示する (Leaflet版)」を利用させていただいて見てみました。

(米国西部)

(米国東部)

この様に西部へはほぼ海上を伝搬し、逆に東部へはほぼ陸上を伝搬するのがわかります。電波は電離層と地表との間で反射を繰り返すうちに減衰していきますので、やはり反射での減衰が少ない方が良く飛んでいくということでしょうね。

ついでに南米ブラジルへのルートも見たところほぼ海上です。これより南のアルゼンチンの方が伝搬ルートはもっと海上に寄るので、ブラジルよりもアルゼンチンの方がコンタクトし易いとの実感覚と一致します。

(南米)

当局は電波伝搬のホップ数などの知識はありませんが、そういうことも想定して地形などを見ながら、攻略できない理由について自分なりに納得できれば良いかなと思います。

bookmark_border[504] ATU-100 スイッチ

先日少し触れたように、AUTOスイッチとBYPASSスイッチは一つに纏めて3ポジションモーメンタリトグルを使おうと思っていましたが、ATU-100のマニュアルを読み進めていくうちに、AUTO/BYPASSを同時にONにするモードがあることに気付きました。

・Fast Test Mode

TUNE/AUTO/BYPASSの3つのボタンを同時に押しながら電源ONすると「Fast Test Mode」に入り、全てのリレーに電源が供給され、リレーや制御部含めて素早いトラブルシューティングが可能になるとのことです。

・Simple Test Mode

AUTO/BYPASSの2つのボタンを同時に押しながら電源ONすると「Simple Test Mode」に入り、AUTOやPYPASSを押したり、またTUNEを長押しや短押していくことでキャパシタンスやインダクタンスが変化していき、その時のSWRと入力電力が測れるようです。ただ実際の動作は、使ってみないと良くわからないですね。

なお、当局の手持ちとしてプッシュスイッチが1ケしかなく、3ポジショントグルは2ケありましたので、AUTOとBYPASSはそれぞれトグルを使おうと思います。

ちなみにこのスイッチは、以前カーナビ(TV)の有線リモコンを作ったときに使っていたものです。もう既にお役御免になっているのですが、昔のカーナビにはワイヤレスリモコンが付いていたのに、いつの間にかリモコンは付かなくなっていました。私のカーナビだけかも知れませんが・・・

bookmark_border[503] ATU-100 信号線

このところ連日ATU-100の話になっていますが、細かいところで悩みどころが多く逆にやり甲斐があります。今回は、ATUからシャックに引き込む信号線について考えました。

まずは基板の表面です。

下から主電源(DC+13.8V)、TUNEスイッチ用信号線、I/O信号線(CLK, DAT, GND, VCC, MCLR)です。このI/O信号線はプログラミングや表示出力に使うようですが、このうちMCLRはプログラミング制御や本体リセット用としてリモートで使うことは想定されませんので、そのままオープンにしておきます。

なお、回路図を見るとMCLRは10KΩでプルアップされていますが、かつてページャの設計をしていたとき消費電流の関係でCMOS入力のプルアップは基本的に1MΩだったので少し違和感があります。でもこの端子は定常的に使うものではなく、また外部のノイズによって頻繁にリセットされてもまずいので、この程度の抵抗値が適当なのかと思いました。

ちなみにプロセッサは「PIC16F1938-I/SS」という28ピンのSSOPで、データシートはこちらから参照できます。P.77 §6.4.1のMCLRの説明に「The MCLR pin is connected to VDD through an internal weak pull-up.」との記述があり、MCLRは内部の「弱い(=抵抗値の大きい)」プルアップでVDDにつながっているとのことです。ATUのように外からノイズを受け易い環境ではそれだけでは不足なのかも知れません。

次に基板の裏面です。

ATU-100のマニュアルによると、RB1はAUTOスイッチ、RB2はBYPASSスイッチとのことです。それぞれ写真のB1とB2です。またRA6とRA7(写真のA6とA7)はリグのTX ONコントロール用で、当面は使わないでしょうが一応シャックまで引いておきたいと思います。RA6とRA7は極性が逆とのことでリグによってどちらか使い分ければ良いと理解しました。なお、シャック側のスイッチは、電源以外はチャタリングやノイズ除けのコンデンサが必要ですね。

今後、また細かい材料などを集める必要があり完成はいつになるのか・・・納期を気にすることも無いので、自分のペースでのんびり進めていきます。