bookmark_border[649] ATU-100動作確認

ATU-100を組み立てたものの動作を確認するための適当なアンテナが無かったため、再びHFV5をベランダに取り付けました。ベランダ内の狭い場所ですので、ロングワイヤや2m/430用の八木に干渉しないようにするのが難しかったですが、何とか設置できました。

FT-991AMに1mの同軸でATU-100を接続し、そこにアンテナからの同軸をつなぎました。リグ内蔵チューナはOFFにしてまずは15mで確認です。初めに「TUNE」ボタンを押しながら電源スイッチを入れ、設定画面でフィーダロスを0.5dBに設定しています。

送信出力を下げるのを忘れたためパワーが出てしまいましたが、チューニング動作は確認できました。

HFV5アンテナは40mバンドでは調整が結構シビアで、エレメントの長さをFT8国内用の7.041MHzに合わせるとリグ内蔵チューナを使ってもDX用の7.074MHzにチューンできず逆も同じ状態なのですが、ATU-100を使うと両方のQRGともにうまくSWRが落ちました。

ということで、今後このATUは屋内用として活躍してくれそうです。

bookmark_border[643] 「ATU+ロングワイヤ」再チャレンジ

そろそろまたベランダのアンテナ環境を変えてみたくなり、1年余り前に一度試みて挫折した「ATU+ロングワイヤ」を再度チャレンジしようと画策中です。

当時は、シャックから遠隔操作できるようにしたベランダ設置の「ATU-100」と「5m長ロッドアンテナ」の組み合せで試したのですが、6m・10m・40mはSWRが下がらずNG、12m・15m・30mはOK、17m・20mは一応TUNEはできたものの電波を出している途中でJTDXの「リグコントロールエラー」となってNGでした。

10mはエレメント長が1/2λのため、また40mはエレメントが短すぎたためSWRが下がらず、そしてUNUNを使わずにやっていたため回り込みが発生したのかなと思っています。

今にして思えばATU-100はロングワイヤには使いずらく、ある程度マッチングが取れたアンテナの可用周波数幅を広げるためのもので、リグ内蔵チューナよりももう少し調整幅が広めの屋内型チューナとの位置付けと理解しています。

そのためロングワイヤ用のATUが必要との思いに至り、最近はメインリグのFT-991AMから自動コントロールできるFC-40を第1候補として考えています。もちろんロングワイヤ自体をどうするかという課題もありますが、ATUが決まればその他を準備するモチベーションも上がるはずですので、まずはATUを検討したいと思っています。

bookmark_border[566] ATU-100使い方

昨日の記事と順序が逆になってしまいますが、改めてATU-100の使い方について整理しました。ファームウェアのバージョンは「3.2」です。またリグはFT-991AMでチューナ設定はOFFにしました。

1.電源ON

2.チューニング

リグの送信出力を15Wに設定。「TUNE」を押した後リグのTXをON。当局はJTDXでDFを高めに設定しJTDXのTune機能を使いました。

3.AUTOモード

「AUTO」を押すとこのモードに入ります。これはSWRが悪化したときに自動的にTUNEする機能です。このモードでは「PWR=0.0W.」のようにWの右側にピリオドが表示されます。

4.BYPASSモード

「BYPASS」を押すとこのモードに入ります。これは文字通りATUをバイパスさせる機能です。このモードでは「PWR=0.0W_」のようにWの右側にアンダースコアが表示されます。

5.FAST TESTモード

昨日の繰り返しになりますが、「AUTO」「BYPASS」「TUNE」を同時に押しながら電源ONするとこのモードに入ります。全てのリレーがONする機能です。

6.SIMPLE TESTモード

これも昨日の繰り返しになりますが、「AUTO」「BYPASS」を同時に押しながら電源ONするとこのモードに入ります。L値・C値をマニュアルで設定する機能です。

7.FIDER LOSS設定モード

「TUNE」を押しながら電源ONするとこのモードに入ります。フィーダ(Feeder?)ロスを設定する機能です。屋内でATU-100を使用する際にフィーダロスを設定すると、電力(表示)値を較正することができます。

bookmark_border[565] ATU-100テストモード

ATU-100のテストモードについて整理してみました。

1.Fast Test Mode(全リレーをONするモード)
「AUTO」「BYPASS」「TUNE」を同時に押しながら電源ONすると、Fast Test Modeに入ります。

2.Simple Test Mode(マニュアルでL・C設定=リレーをON/OFFするモード)
「AUTO」「BYPASS」を同時に押しながら電源ONすると、Simple Test Modeに入ります。以下はSimple Test Modeにおける動作です。

・初めに「TEST MODE」と表示され、その後、下のように表示されます。

「PWR=0.0Wl」の最後の「l」は小文字の「L」です。ここで「BYPASS」を押していくと段々L値が大きくなっていき、逆に「AUTO」を押していくと小さくなっていきます。

これがL値を最大にしたときの表示です。

・次に「TUNE」ボタンを長押しすると、「PWR=0.0Wc」と表示されC値の調整ができるようになります。L値の調整と同様、「BYPASS」を押すとC値が大きくなっていき、「AUTO」を押すと小さくなっていきます。

これがL値とC値を最大にしたときの表示です。

・「TUNE」を短く押すと、L値とC値の表示位置が入れ替わります。

なお、L値は0μH~8.53μHの128段階、C値は0pF~1869pFの128段階で、合計16,384通りの組み合わせで調整することができます。