bookmark_border[725] FTX-1 両アンテナ間でのATAS-120とFC-40の使い分け

FTX-1 Optima(50)にはHF/6m用にアンテナ端子が2つ準備されています。メニュー選択でアンテナを切り替えることができますが、それに連動してATAS-120Aや外部チューナ、内部チューナの制御が自動で切り替わるのか気になったため、米国版のマニュアルを確認しました。

Advance ManualのP.76に、ANT1、ANT2でそれぞれ独立して下記のとおりチューナが選択できるよう説明されています。

  • ANT1:INT/INT(FAST)/EXT/ATAS
  • ANT2:INT/INT(FAST)/EXT/ATAS

ATAS-120Aを接続した側はATASに、またFC-40を接続した側はEXTに設定しておけば良さそうです。

ところで普段使っているFT-991AMには「INT(FAST)」という選択肢は無く私にとって初見なのですが、これは内部チューナを使う際、動作は速くなるが同調精度は若干落ちる機能とのことです。チューナにその様な速度が要求される場面に遭遇したことが無いため目的がイメージし難いですが、FT-710にはあるようですね。

bookmark_border[682] FC-40の共用化

[675] FC-40コントロールケーブル切替スイッチの製作」で紹介したように、以前ATU(FC-40)を2台のリグで共用できるように切替スイッチを作ったのですが、今回FT-891Mを購入したため、ようやく日の目を見ることになりました。

スイッチボックスから出ているケーブルをFC-40・FT-991AM・FT-891Mにそれぞれ接続してボックス横についているスイッチをONし、安定化電源のスイッチとFT-891Mのスイッチを順に入れました。この順序でスイッチを入れないと、FT-891MはFC-40をうまく認識しないようです。

まずはリレースイッチをONすることで、物理的にFT-891MをFC-40に接続した状態にしておく必要があるということですね。

あとはリグのマニュアルどおりに操作すればOKです。うまくTUNEしてくれました。

bookmark_border[675] FC-40コントロールケーブル切替スイッチの製作

先日、「[668] FC-40コントロールケーブル切替スイッチ検討(妄想段階)」で、将来のHFリグ増設に備えてFC-40の切替スイッチを考えている旨を紹介しましたが、この連休を利用して作ってみました。

使用したのはANMBESTリレーモジュール(12V 8CH)、タカチ製プラスチックケース(TW9-4-17B)、サンワサプライ製キーボード延長ケーブル 3m(KB-K98-3K)2本です。電源スイッチは手持ちのものを使いました。

まずはスイッチボックスに引き込むケーブルの加工です。2本の延長ケーブルの途中を切断し、長さ調整をするためにコネクタに近い部分でつなぎ合わせました。細かくて面倒な作業です。

それが終わってケース内部とフタの裏側にシールド用の銅箔を貼り、リレーモジュールを組み込んで配線したときの状態です。ケースの大きさに余裕が無かったため、結構ぎちぎちです。

下側のリレー制御端子の右から8番目までは線がつながっていませんが、今回は8つのリレー全てを同時に動かすだけで良いため、基板の裏側で端子間を直接接続しています。一番左の端子はDC+12V、その右はGNDですが、そのすぐ右隣りが制御端子でそのまま伸ばして接続し易かったため、リレー制御はアクティブローで行うことにしました。各リレーのジャンパはデフォルトでHiになっていましたので、これをLo側に差し替えています。

その後、通電した状態がこれです。下から4番目のリレーが動きません。このリレーの上に黒の四角いものが乗っていますが、下に書いたとおりクッション用のスポンジです。

上から押さえるとONすることがわかりましたので、部品の半田不良かと思います。基板のほぼ中央部分であることから、基板をネジで固定する際に若干たわんだのが原因かも知れません。このリレーに少し硬めのスポンジを2枚貼ってフタを締めるとちゃんと動作しそうです。

ただ、これではあまりに不安定ですし、他の部分にも変なテンションが掛かって悪影響を及ぼしかねません。しかし、不具合箇所を調べて直すにしても基板を一旦外しせっかくの配線も一からやり直しが必要になるため、そこまでの元気もありません。

結局このリレーは使わないことに決め、特に切り替える必要が無いと思われるGND(橙色)はリレーを介さずに2台のリグとFC-40からのラインを直結し、その空いたリレーを代わりに使うことにしました。

下がリレーBOXの外観です。ケース内のスペースの関係で、スイッチはこのような位置になりました。FT-991AMで動作確認したところ切り替えは上手くいき、どちら側もFC-40をちゃんと認識してコントロールできているようです。リグ#1はリレーの「NC」、リグ#2は「NO」に接続していますので、リグ#1でFC-40を使うときはリレーBOXのスイッチはOFF、リグ#2ではスイッチONです。なお、FC-40のコントロールケーブルはリグの電源を入れる前にリグに接続しておく必要があるのと同じように、リグ#2で使う際は、予めリグの電源をOFFの状態でこのリレーBOXのスイッチをONしなければならないのが注意点かと思います。

DC電源の右にある黒い箱です。いい感じにシャックに収まりました。スイッチは向こう側の下の方に来る形です。

 

bookmark_border[668] FC-40コントロールケーブル切替スイッチ検討(妄想段階)

八重洲のFC-40(ATU)のケーブル長が足りないため安価なサンワサプライ製の3m延長ケーブルをつなげて使っている、という話を「[647] FC-40入手」に書きましたが、このケーブルでも今まで特に不具合無く満足しています。

で、将来八重洲のHFリグを増設することになった際に2台のリグ間でFC-40が共用できるよう、切替スイッチの検討を始めました。まだ具体的な増設計画は無いので妄想の段階ですが・・・

まずはスイッチ構成の検討です。果たして何回路必要なのか・・・このコントロールケーブルのコネクタはminiDIN 8ピンですが、本当に8回路も必要なのかという疑問が湧きます。そこで、FC-40の回路図を確認しました。

(八重洲無線 FC-40取扱説明書より抜粋・引用)

#3端子はGNDで、その他の端子は何か全部使っているようですね。直流的にGNDは切り替える必要が無いため直結で良さそうですが、せっかくなのでGNDまで含めてリグ間で確実に切り替える方向にしたいと思います。

そこで8回路2接点のスイッチを探すことにしました。ネット検索してみてもロータリースイッチやトグルスイッチは手頃なのが見つからず、回路を実現するにはリレーモジュールが良さそうです。8回路で12V駆動のものが1千円余りで手に入りそうですので、これが第一候補です。

ケースはタカチのプラスチックケースに適当なサイズのものがありますし、3mの延長ケーブルをもう1本準備し2本とも途中で切断してケースに引き込みそのまま各リレーに接続すれば、余計な半田付けや引き回しは避けられるものと思われます。ケースの裏でそれぞれのケーブルにタイラップを巻いておけば抜け防止になります。

なお、リレー制御用のDC12Vコードと物理スイッチは別途準備する必要がありますが、これらは有り合わせのもので済ますことができそうです。ちなみに一方のリグのコントロール線からDCを取ればDCの引き込みを省略でき、またそのラインをリレーの制御にも使えばそのリグが立ち上がったときに自動切替えできると思いましたが、やはりリグの故障の原因になりかねませんので、ここは素直にDCを外から取ることにします。

ケースはシールドした方が良いのかどうか、シールドする場合は銀テープでも良いのかなど妄想は尽きませんが、あまり急ぐ案件でもありませんので、頭の中で試行錯誤しながら少しずつ具体化していければと思っています。

bookmark_border[660] ひと月ぶりのQRV

このところ無線をさぼっており、いつのまにかひと月が経ってしまいました。昨日はベランダに張ったロングワイヤ(といっても軒下ですのでたかだか5m~6mのワイヤです。)やアース線の状態を確認し改めてATUをTUNEし直して、まずは17m FT8でチリ局とコンタクトできました。

さすがにATAS-120Aのように強力には飛んで行きませんが、それでもベランダ軒下に洗濯ロープのように建物と平行に張ったアンテナから地球の裏側まで電波が飛んで行くのは、今更ながら不思議な感じがします。エネルギーの大半がATUや建物に吸収されているかと思うと、全くエコではないのですが・・・

その後、30mではUS局とつながりました。正直、ローバンドは洗濯ロープアンテナでは無理だろうと思っており、国内QSOもままならなかったのでダメ元で呼んでみたのですが意外な結果となり驚いています。

ATUを導入した当初はベランダから釣り竿アンテナを伸ばしてみようとも考えていたのですがQRVのたびにいちいち設置するのも面倒に思われ、また軒下のワイヤも捨てたものでなく、いざという時はATAS-120Aを使えば良いと割り切ることにしました。そのため、しばらくはこのような状態が続きそうです。