bookmark_border[87] アンテナ取付方法の改善

ベランダにアンテナを常設することができないため、その都度、三脚にアンテナを付けて運用していました。初めのうちは良かったのですが、慣れるにつれて、また寒くなるにつれて設置と撤収がだんだんと面倒に感じてきました。

そこで新たなアンテナ取付方法を考えました。

木製の平台車の上に足場用の単管を立て、その上の方にアンテナ基台を取り付けるというアイディアです。これですと移動は楽ですし、ケーブルやカウンターポイズは付けたままにでき、運用時にアンテナを付けてSWR調整するだけで済みます。もし土台が不安定であれば、平台車のうえに水タンクなどの重しを置いておけば何とかなりそうです。

早速ホームセンターで部材を揃えました。

パイプを支える台は、コンクリートパラソルベースという茶色の丸いベース台で、重量は10Kg以上あるためとても安定感があります。但し単管のような太いパイプには対応していないため、32Φのステンレスパイプ(900mm長)を2本買いました。

パイプは土台にがっちりとはまり、ネジで固定すれば通常の使用状態では回転したり抜けたりすることはありません。平台車はホームセンターオリジナルの安価なもので済ませました。

問題はパイプの接続で、昔はネジ締め式のジョイント金具が普通に手に入ったと思うのですがそのようなものは探してもありません。そこで別のホームセンターに行ったところ、パイプのつなぎ部分に金具を入れて回すと内部の金具の径が大きくなることでパイプをつなげることができるものがありそれを買いました。アンテナが軽いのでそれで良さそうです。

週末は作業に明け暮れそうです。

bookmark_border[86] FT8 運用時の心掛け?

これまで数か月間FT8を運用してきて、現時点で自分なりに心掛けている点を挙げてみます。これは各局で想いは違うと思いますので、あくまでご参考までとして記します。

(運用準備)

・PCの時計合わせ
PC立ち上げ時には、NICTをリファレンスとして±0.2秒に収まるようにアプリで調整します。

・PC誤動作の抑止
送信時のPCへの影響を最低限に抑えるため、PC/リグ間、リグ/アンテナ間に可能な限りクランプフィルタを入れます。

・信号レベルの抑制
信号を占有帯域幅(50Hz)内に収めたり、スプリアスの発生を極力抑えるため、送信出力が著しく減少しない程度に浅めの変調にします。

・スプリット送信
信号の高調波成分を帯域外に出すためスプリット送信設定をします。

(運用時)

・ワイドスコープでの十分なワッチ
自局の送信DFが他局と重ならないように十分ワッチします。

・DFの設定
バンドが混んでいるときは、CQ局にDFを合わせます。ただしパイルアップの場合やRR73、73局を呼ぶときはQRMのおそれがありますので別DFとします。

・CQ局に対する応答
1回目はこちらの信号送出のタイミングで取って貰えないこともありますが、2回目で取って貰えず引き続きCQを出している場合は信号が届かないものとして諦めます。また近距離DXでは信号が届いているのに応答していただけないこともありますので、そういうときはあまり相手局を刺激しないように大人しくします。PSK Reporterを気にし過ぎないのが精神衛生上良いかも知れません。

・RR73、73局への呼び出し
他局も同様に呼んでいることがありますので、先を越された場合はそのQSOが終了するまで待ちます。

・RRR局への呼び出し
73が終了するまで待ちます。

(運用後)

・ログのアップロード
運用した日の終わりにはeQSL.cc、LoTW、CLUBLog、QRZ.comにログをアップロードします。

・eQSL.ccの内容確認
なるべく早めに内容を確認します。たまに当局のローカルログ(TurboHAMLOG、JTDX)に無い交信記録が入っている場合がありますので、そのときは(十分にログを確認したうえで)RR73や73まで行かなかったと割り切って、勇気をもってRejectします。相手局にはとても申し訳ないのですが、ログを捏造するのは気が引けますので・・・

とりあえず以上ですが、どのような局に対してもリスペクトの気持ちを忘れないようにということが基本かと思っています。

bookmark_border[85] HFJ-350Mの使用感

これまで1か月ほどHFJ-350M短縮型ロッドアンテナを使ってみて、以下の感想を持ちました。これはあくまでも当局が住む集合住宅のベランダで使用した場合の状況で主観に基づくものですので、その旨ご承知おきください。

① HFV-5との比較として、10m、6mバンド以外では明らかに送受信共に良い。受信できている局とはQSO可能と錯覚するような感じ。これは、HFV-5はベランダに沿って平行に設置しているのに対し、HFJ-350Mはエレメントをベランダとは直角に外方向に突き出しているからと思われる。10m、6mバンドはHFV-5よりも若干劣る。

② 160mバンド以外はリグのアンテナチューナを使うことでカウンターポイズは5m x 5本のコードで十分。逆に10m、6mバンドはもう少し短めのコードが必要か。

③ 特に80mバンドでは安定したFT8 QSOができる。SWRも良く落ちる。40mバンドも安定しているがSWRの落ちが今ひとつ。

④ 10m、6mバンドでは、エレメントを建物から離すほどSWRが落ちる感覚。カウンターポイズの引き回しは影響無いため、②で触れたようにもう少し短いコードを準備して試してみたい。

⑤ 何より小型軽量であり、それでいてFT8であればベランダからの50W出力でも地球の裏側まで信号が届くのが驚き。

⑥ 微調整もロッド長を変えるだけで簡単にできる。欲を言えば、スクリュードライバーアンテナの様にシャックから調整できれば良い。

⑦ 160mバンドは未知の世界。一度調整を試したことがあり、アンテナ直下でSWRを下げることができたがシャックに戻るとSWR悪化。おそらく人体の影響か。カウンターポイズ含めた対策は今後の課題。

この様におおむね良好です。ロッド部分の耐久性とショートプラグの緩みが少し気になりますが、しばらくはこれで楽しめそうです。

bookmark_border[84] FT Roundup Contest

先週末、FT8で「FT Roundup Contest」に参加している局を見かけました。

これはFT8、FT4でQSO数を競うコンテストとのことです。通常のGLやdB表示ではなく「RST+シリアル番号(US、カナダは州名の略号)」が付くためすぐにわかります。

当時、当局は通常のFT8でQSOがひとつ終わり、しばらくシャックから離れて戻ってみると、当局を「RST+シリアル番号」で呼ぶ局が表示されていました。しかしながら、とても残念ですがコンテストモードへの入り方がわかりません。

当局はJTDXを使っており、「設定」画面を見てもコンテストモードの設定が見当たらず結局応答せずに終わってしまいました。呼んでいただいた局長さん、申し訳ありませんでした。

bookmark_border[83] アッテネータの特性

ダミーロードの代わりに50dBのアッテネータを使っているのですが、特性が気になったのでNanoVNAでスミスチャートを表示させてみました。周波数範囲を1.5MHz~450MHzとしたときのスミスチャートは以下のとおりです。終端はしていません。カーソルは50MHz付近です。

周波数が高くなるほど容量成分が見えていますね。このあたりはアッテネータの特性なのか、アナライザの測定限界なのか較正の問題なのかわかりませんが、そもそもリグがHF~6mバンドまでしか対応していませんので今後の課題としておきます。

ちなみにSWRは以下のとおりで問題ありません。50MHz付近で1.02です。

これが測定系です。

下のように50Ωで終端しても、スミスチャートとSWR特性は無終端の場合とほぼ同じでした。