bookmark_border[318] 3か国との初QSO

昨夜も空模様を気にしながらATAS-120Aを使い、30m FT8で新たに3か国との初QSOが成立しました。

まずはケイマン諸島です。

珍しい局なのか、多くの局が呼んでいてパイル気味になっており無理かなと思ったのですが、偶然にも1回めで取っていただきました。

次はベリーズです。こちらも比較的スムーズにいきました。

最後はレユニオン島です。

信号が弱くて途中JH3局やJA4局の強い信号に押され気味でしたが、何とか相手局のRR73を受信することができて良かったです。

ところで当局はレユニオンのことは不案内だったのですが、Wikipediaで調べたところ「フランス共和国の海外県ならびに海外地域圏で、マダガスカル島から800キロメートル東、モーリシャスから175km西の洋上に位置している(東経55度30分、南緯21度)。東西60キロメートル、南北55キロメートル、面積2512平方キロメートル(ほぼ神奈川県の面積)の大きな火山島」とのことです。

日本を中心にして見ると先の2つのカリブ・中米地域とは真逆ですが、おそらく電波はそれら地域を超えて伝わったものと推察します。

この他に、昨夜はウルグアイ、アルゼンチン、米国(3局)、オーストラリア、東マレーシア、インドネシア、シンガポールと、1時間半の間に12局(10か国)とのDX QSOを楽しむことができました。

下は昨夜の30m FT8の伝搬状況です。いつもと違い米国は西部ではなく中部に飛んでいます。コンディションの違いが実感できましたが、何と言ってもATAS-120Aの性能は送受信ともに素晴らしいと思います。

 

bookmark_border[317] 50.303MHz

6m FT8のキャリア周波数は50.313MHzが標準で、大陸間DX通信用として別に50.323MHzが割り当てられています。

ところでCQ誌8月号の別冊付録「FT8入門マニュアル」を読んでいたら、DXが開けてきた場合は国内通信は50.303MHzにQSYするのが望ましいという記事がありました。

恥ずかしながら、当局はこれまで50.303MHzの存在は知らずにおり、改めてネット検索してみると、50.303MHzは米国でDX用として推奨され、日本の国内用としては50.280MHzという記事もありました。まだ定着していないのかも知れませんね。

6mではDX QSOは貴重ですので、なるべく遠方の局の電波を妨害しないようCQタイミングも慣習化されていますね。

早速50.303MHzを覗いて見ますと、何やらFT8にしては太めの信号が出ています。一瞬FT4かなと思ったのですがFT8のタイムスロットをフルに使っています。何と、強めの局が「密」になって信号を出していたのでした。

そういえば「JA1TOKYO」という局もこの周波数で出ていました。TOKYO 2020の記念局のようです。

bookmark_border[316] 嬉しい出来事

例によってATAS-120Aアンテナを使って30mバンドで国内局とのFT8 QSO終了後、他の局長さんから呼び出しがありました。米国の局でした。

30mは国内・DX混在で違いを意識せずにゆったり運用できるバンドと感じますが、この様に海外の局から呼んでいただけるとまた嬉しい気持ちになります。

bookmark_border[315] キャンピングカー

無線以外の趣味の話の続きとして、今日はキャンピングカーについて書きます。

トラックのシャーシにFRP製のシェルを架装した、いわゆる「キャブコン」と呼ばれるタイプに乗っていました。長さは5m、幅は2m強で何とか普通車用の駐車場に収まるサイズですが、高さが突起部含めて3m近くあるため立体駐車場に入れることはできません。

装備はシンク、2口コンロ、電子レンジ、DC/AC/LPGで作動する3way 冷蔵庫、カセットトイレ、シャワー、FFヒーター、サイドオーニングなど一通り備わっており、清水タンク、グレータンクはそれぞれ90L程度の大きめなもの、また今では珍しいガス温水器も付いていてお湯も使えました。5KgのLPGボンベを積んでいるのでそれほど頻繁にガスを充填する必要はありませんでした。ナビとTV、あとは後述のルーフエアコンを後付けしました。

電源は100Ahのサブバッテリが2ヶと1500Wインバータが付いていましたので1 昼夜はそれで賄うことができ、外部ACからの充電や走行充電も可能です。

ベッドはバンクベットとダイネットを展開したベッドを使い、家族、ワンコ共々快適に過ごすことができました。

唯一不満な点は、駐車中でも使えるエアコンが付いていないことでした。夏は高地で過ごす分には涼しくて気持ち良いのですが、暑くて湿気が多い場所では結構宿泊が厳しかったため、Coleman製のルーフエアコンを後付けしました。これはアメリカ仕様で110Vタイプのため一旦トランスで昇圧して使っていましたが、起動時の突入電流が大きいため、オートキャンプ場のAC電源では場所によってはブレーカが落ちたりして使えないこともありました。

最近のキャンピングカーは家庭用の省電力エアコンを使っているものが多いようですので、この様な問題は起きにくいと思います。昔の国産キャンピングカーは、アメリカ車やヨーロッパ車の仕様や部品を流用したものが多かったため設備も豪華だったのですが、逆にオートキャンプ場やRVパークなどのインフラがあまり整備されておらず、今から思うと少々持て余し気味だったと思います。

しかし家を出てクルマに乗り込めばそこはもう別荘ですので、思い立ったらすぐに出発ということもしょっちゅうでした。何と言っても宿の心配をする必要がないのは気楽で良いですね。高速道路のSAやPAも当時は「仮眠限定」とは謳っていませんでしたし・・・ 結局5年間ほど乗っていました。

ボートにせよキャンピングカーにせよ架装設備のメンテは自分で行う部分が多く、また洗艇・洗車も結構面倒で、操縦や運転も気を遣うため、若いうちは良いのですがこの歳になるとさすがに運用(?)は難しいかなと感じます。若いうちに色々と体験して楽しむことができて本当に良かったと思っています。

やはり「定年後に時間ができたらのんびり」楽しむにはアマチュア無線が最適ですね。

bookmark_border[314] ボート

先週、無線以外の趣味について触れましたが、その中でボートに関してもう少し詳しく書いてみたいと思います。

かつて所有していたのは米国ベイライナー社のシエラ2255という中古のインアウト艇で、全長7m弱のコンパクトなボートながら前方のバウバースにはソファ・テーブル付キャビン、トイレ、シンク、冷蔵庫、電気コンロが付いていて、操縦席の下にはミッドバースとして大人2人が並んで寝られる床スペースがあり、また清水タンクのほかブラックタンクも装備されていましたので、国産艇のようにマリーナ内で垂れ流すことなく快適に過ごすことができました。

上部の操縦席があるキャビンは基本はオープンですが、四方を透明ビニール付の幌で覆うことでサンルームにもでき、寒い時期でも快適です。

このマリーナは海上係留が基本なので船中泊ができます。ポンツーン(浮き桟橋)に設置された陸電AC100Vのポートや水道も自由に使えましたので特に不自由は感じませんでしたが、エアコンが無かったため夏の暑い時期の宿泊には少し厳しいものがありました。

別荘のような感じでもあり、またキャンピングカーでオートキャンプ場に宿泊するような感じでもあります。

昼間は、風や波の具合にもよりますが気の向くまま船を出してゆったりと過ごしました。船を出すのはブラックタンクの中身を空にする目的もあります。大きな船ではないため外洋は航行できませんが、逆に川や運河は通航可能でしたので普段とは違う景色を楽しむことができました。

ところで、この「インアウト艇」というのは、エンジンが船内に設置されギアやプロペラが船外ユニットに収められたボートのことを言います。一方、国産の小型プレジャーボートは、エンジン付き船外機がほとんどかと思います。インアウト艇は、エンジンのメンテがし易い反面、船外機艇と異なり停泊中に船外ユニットを上げても十分に水面から出ないため、漏水によるギア腐食のリスクがあり定期的なオーバーホールが必要です。

また海上係留と陸上保管を比べると、海上係留の場合は塗料によってはすぐに船底がフジツボなどで覆われますのでたまに陸揚げして船底掃除をする必要がありますし、係留費用も高くなります。今日の様に台風が近づいているときは、マリーナスタッフの見回りはあるものの、基本的には自分で係留ロープの確認や張り直しなどが必要です。

一方、陸上保管の場合は船中泊ができないことと、船の上げ下げに時間がかかるという不便さがある反面、船体の痛みが進みにくい、悪天候でも安心できる、保管費用が比較的安い等のメリットがありますので、使用目的や使用頻度、予算などで決めることになるかと思います。一般的にはマリーナステイ目的では海上係留、釣りなどの目的で使う場合は陸上保管というイメージです。

ちなみにこの船を所有していたのは20年ほど前になりますが、当時8年落ちの中古艇を、クルマでいうと標準的な国産大衆車が1台買えるほどの価格で購入し、1年半ほど楽しんで同じ店に半額で引き取って貰いました。

経済的にどうかは別として、その間の体験は家族にとっても大きな価値があったと思っています。