bookmark_border[349] Python シリアル通信

Pythonお試しの続きです。

開発環境が整ったところで、今回はシリアル通信の方法について調べました。これには「pySerial」というパッケージが必要で、コマンドプロンプトから

pip install pyserial

と入力するとPCにインストールされます。

なおPython用の各種パッケージは「https://pypi.org/」サイトで管理・配布されているようで、「pip install パッケージ名」を実行するとこのサイトからパッケージを探し自動でPCにインストールしてくれて大変便利です。画面上でpipの新バージョンのインストールを促されましたので、メッセージに従いpipをアップデートしました。

次に、仮想COMポート設定用のフリーソフト「com0com」をインストールしました。これは2つの仮想COMポートをクロスケーブルで接続したように見せる仕組みで仮想ループバックができるため、実際に外部デバイスを接続しなくてもPC内部で閉じた検証が可能となります。

更に、シリアル通信用ターミナルソフト「Tera Term」をインストールしました。VS CodeやTera Termの黒いターミナル画面を見ていると、昔PCからモデムに対してATコマンドを送ったときのことを思い出して懐かしい感じです。

これでPythonによるシリアル通信の実験準備は完了です。ブログ記事に載っていたサンプルプログラムを動かし、VS CodeとTera Termの間でメッセージの送受信ができることを確認しました。

(送信用サンプルプログラム)

これを実行するとTera Termのターミナル画面には「This is a COM test message.」と表示されました。

(受信用サンプルプログラム)

初めにVS Codeでこのプログラムを実行すると、0.1秒毎にデータを受信するループに入って受信待ちになり、Tera Termのターミナル画面から何か文字を入力するとその文字がVS Codeのターミナル画面に順次表示されます。そしてEnterを押すとプログラムは終了しました。

この様に少しずつではありますが、実際にプログラムを動かして結果を確認していくと仕組みが理解できて楽しいです。

次回は・・・実際にUSB経由で外部デバイスを制御してみたいと思います。

bookmark_border[348] 12m DX

この週末は比較的天気が安定していたため、それほど雨の心配をすることなくATAS-120Aを使うことができました。

40m、30m、17m、15m、12mの各バンドをワッチしながらFT8で運用しましたが、12mでは新たにフィリピン、フィジー、ニューカレドニア、オーストラリアの局とQSOが成立しました。太平洋地域ではありますが、このバンドでは初めての国々です。

ところでPSK Reporterで伝搬状況を確認するとインドまで飛んでいたようです。距離は7,000キロとあります。当局では受信できませんでしたが、インドはこれまでどのバンドでもQSOできていませんので、何とかQSOができればと思います。

 

bookmark_border[347] FT8 送信遅延許容時間

昨日、40m FT8国内バンドで8エリアの未交信局がCQを出しているのを見掛けました。早速応答しようとマウスを手にしてカーソルを合わせようとしたのですが、矢印がどこかに飛んで行ってしまったようで見えません。私の目の焦点が合わなかったのかと思いますが、ようやく矢印が現れてクリックしました。しかし既に6秒ほど経っていました。

次のタイミングで取っていただければいいなと思いながらそのまま待っていると、何と1回目で取っていただけたではありませんか。

シーケンスの中で相手局からの受信待ちになっている状態では、6秒程度であれば許容範囲かと思いますが、CQ直後では誰から呼び出しがあるかわかりませんので、これまでの経験では3秒程度が限界という感覚でした。

なお、相手局も当局と同様にJTDXを使っているようですので、JTDX同士であればこのようなことも可能なのでしょうか。信号が弱いときのJTDXのHint機能には少し懐疑的な印象を持っていて、特に「-26」が出ると「本当に受信できたのか?」という気持ちになってしまいますが、昨日のように送信遅延に対する許容範囲が広いのは助かります。

bookmark_border[346] 通信記録公開の是非

当局のブログでは、通信記録を掲載する際に他局のコールサインのサフィックスをマスキングしています。ここまでやる必要は無いのかなと思いつつ、次のいくつかの観点で懸念があるためその様にしています。

①電波法

電波法には「法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。」という、いわゆる「通信の秘密」の保護規定があり、従事者免許証の裏面にもその旨が記されています。従って、自らがログを公開している場合を除き、アマチュア無線であっても交信の存在やその内容について第三者は公開できないとの解釈も成り立つのではないかと思われます。例えばFT8等のデジタル通信であれば、SNRの交換が「無線通信の内容」に該当すると思いますので、SNR情報を含む通信記録を第三者が公開することには少し違和感を覚えます。なお、アマチュア無線は「特定の相手方に対して行われる無線通信」ではないという解釈や、そもそも誰でもワッチできるのでその内容は秘密情報ではないという解釈があることは認識しています。

②改正個人情報保護法

コールサイン自体は、局情報や会員情報を管理する者以外の者にとっては「個人情報」として扱う必要は無いと思いますが、その通信記録については2020年改正個人情報保護法でいう「個人関連情報」に該当するものと思われます。これは情報提供先の情報と組み合わせると個人が特定され、その行動もわかりますので、昨今話題になっている「クッキー」とは性質の違うものではありますが、取扱いには注意が必要かなと思っています。コールサインのサフィックスをマスキングすることで「匿名加工情報」として、本人に同意を得ることなく公開できるものと理解しています。

③GDPR

欧州GDPRは日本の個人情報保護法よりもずっと厳しいため、特に国を跨いで情報が伝わるブログ記事では気を付ける必要があるかも知れません。ただ当局の場合はEU域内の局とはあまりQSOができていないため、それほど気にする必要は無いのでしょうか・・・それも悲しいですね。

④プライバシー

これは法令違反というよりは個人のプライバシー権の侵害ということですが、アマチュア無線家は元々通信内容の公開を前提にQSOをしていますので、それを第三者が公開したからといって目くじらを立てるような局長さんはいないと思います。ただ全く問題無いかというとそうも言い切れないですね。

以上長々と書きましたが、コンサバに解釈しなるべくリスクを最小化するよう対応しています。ただ各局それぞれの解釈や思い、やり方があるでしょうから、それはそれでお互いに尊重し合いながら無線を楽しんでいければと思います。

bookmark_border[345] DX交信状況

この夏はATAS-120Aで結構DXが稼げましたので、改めてQRZ.comのアワード画面で状況を確認してみました。

・United States Award
50州中14州(28%)ということでまだまだですね。でも少しずつではありますが南部や東部もQSOできるようになりました。

・DX World Award
40国(地域)で40%です。残念ながら南アフリカの局からはまだコンファームいただけていません。

・World Continents Award
6大陸制覇で100%達成です。

・Grid Squared Award
246/100ということで達成です。

・United States Counties Award
米国の郡をどれだけ稼げたかですが、未だ26に留まっています。

・Master Radio Communication – Europe
11/66でわずか17%です。やはり欧州は弱いです。

・Master Radio Communication – Asia
66/54で達成です。

・Master Radio Communication – North America
15/49で31%です。

・Master Radio Communication – South America
10/31で32%です。

・World Radio Friendship Award

これは何に対するアワードか理解できていませんが、730/25で達成です。

この様にいくつか基準は達成しているようですが、今のところはアワードの申請はせず、もう少し伸ばせるところは伸ばしていきたいと思います。具体的な目標を設定してしまうと義務感が出てきますので、結果をみて達成できていればそれで良いかなという緩い感じですね。

(緑丸:confirm済み、黄丸:未confirm)