bookmark_border[541] CQ WPX状況

「CQ WAS」に続いて、今度はLoTWで「CQ WPX」の状況を確認しました。これはWASと同じく米国CQマガジン社のアワードで、QSOがConfirmされたコールサインのプリフックス(文字+数字)の種類が下記の数を達成すると獲得できるものです。バンドは160m/HF/6mで、2m/430などは対象外です。

・Mixed: 400
・CW: 300
・SSB: 300
・Digital: 300

Digitalで「426」で、いつのまにか達成していました。ちなみに当局はDigitalのみの運用ですのでMixedも同じ数字です。国内だけでもプリフィクスの文字と数字の組み合わせは多数ありますので、その部分で稼げたのかなと思います。

申請するかどうかは決めていませんが、その前にまずは申請料金の確認が必要ですね。

bookmark_border[540] CQ WAS状況

これまでLoTWではDXCC100を意識していましたが、その他にもいくつかのアワードがありLoTWのサイトから参照可能な「CQ WAZ Awards」の達成状況を見てみました。このアワードは米国CQマガジン社が発行するもので、世界の「CQゾーン」40ゾーン全ての局と交信すると獲得できるアワードです。

状況は以下のとおりです。なおこの表には通信の内容は含まれておらずコールサインを隠す必要は無いと思いますが、念のためサフィックスをマスクしています。

(LoTWサイトの表示画面より引用)

今までのところ31ゾーン達成し、割合でいうと77.5%ですので、DXCCの61%よりは上を行っています。残るゾーンは2, 9, 22, 33, 34, 35, 36, 37, 40の9ゾーンですが、「Ham Note Book 2022」のCQゾーンマップで確認するとアフリカを多く残しており、ほぼ達成は困難と思われます。ですので、このアワードについてはあまり意識することなく、結果的に数が増えていけば良いかなと思います。

bookmark_border[538] 12m FT8パイル

週末は12m FT8をメインに運用しましたが、その中でパイルに遭遇しました。相手はマーシャル諸島の局です。

ここは当局がこれまでコンタクトできていないエンティティです。場所は南太平洋という程度の知識しかなく良くわからなかったのでGoogle Mapで確認すると日本とニュージーランドの中間、ハワイとオーストラリアの中間という感じで、それほど遠距離という訳ではありません。しかし、なぜかこれまでコンタクトの機会はありませんでした。地図をよく見ると赤道よりも北側なのですね。第一次世界大戦で日本が占領し、その後、太平洋戦争で米軍に占領されるまで日本の統治領だった国とのことです。

相手局の信号が弱くはなかったので当局も参戦してみました。その結果・・・ことごとく空振りに終わりました。PSK Reporterを見ても当局の信号は届いていないようでしたので諦めましたが、また見掛けたらトライしようと思います。

bookmark_border[537] 12m FT8 遠距離DX

この週末も12m FT8で遠距離QSOができました。一つはポーランドです。昨年20mと15mでQSOできたのですが、今回初めて12mでつながりました。

もう一つはチェコです。ここも昨年15mでつながったのですが12mでは初めてです。

このQSOではPCのデコードが追い付かず、マニュアルで対応したためシーケンスがバタついてしまいました。でもQSOが成立して良かったです。

その後ドイツ局が見えたので呼んでみると、一度応答がありましたがそれきりになってしまい、結局QSOは成立しませんでした。

そのほか東欧や北欧の局も多く受信できていましたが、その中でウクライナ局が見えないのは何か寂しい気がします。これまでウクライナとは、30m、20m、17m、15m、12mの各バンドでつながっていますし、ウクライナのMaritime Mobile局とも40m、15m、10mでつながっており、当局にとって割と馴染み深いエンティティとの印象です。一日も早く戻ってきて欲しいと心から思います。

bookmark_border[533] 電波伝搬シミュレータ(VOACAP Online)

先週末12m FT8で初めてクウェートとのQSOが成功したことから、どの様な伝搬状況だったのか知りたくなり、初めて「VOACAP Online for Ham Radio」を使ってみました。

これは米国VOA(Voice of America)が、自局の電波がどのように飛んでいくかをシミュレートするために開発したツールで、アマチュア無線用も用意されWeb上で公開されており、無償で利用可能です。

サイトはこちらです。

(VOACAPサイトの表示画面より引用)

画面上方にある「TX QTH」「RX QTH」をプルダウンで選択でき、JAは東京、京都、広島、鹿児島、札幌のいずれかを選ぶことができます。試しに「TX QTH」にJA Tokyo、「RX QTH」に9K Kuwaitを設定してみました。

次に、画面右側で通信モード(FT8)、送信出力(50W)を選択します。その下の「Antennas」ボタンを押すと、左側にTX/RXそれぞれのバンド毎のアンテナを選択する画面が現れます。

今回は12mのみで状況を確認したかったので、12Mのアンテナに「1/4 wl Vertical」を設定しました。RX側はデフォルトのままにしています。右側の「Setting」をクリックすると今度は各種設定画面が現れます。

・General Propergation Settings
Noise:これは自局のノイズ環境を設定するもので、住宅地(Residential)を選択しました。
SSN: 数か月間の平均値を入力するようですが、デフォルト「-1」のままにしておくと、自動で直近のSSN値が適用されるようです。
Min.TOA: 打上げ角でデフォルトのままにしました。

・Coverage Area Map Settings
Band: 12Mに設定しました。
UTC: 6(JSTの15時)に設定しました。

・TX Antenna Analysis Settings
Verticals,high dipolesを選択しました。

次に、右側の「Prop Charts」をクリックするとグラフが表示されます。グラフの種類は「Chart」のプルダウンで選択でき、「12M(24.9MHz)」を選ぶと下のような表示になります。

(VOACAPサイトの表示画面より引用)

凡例の上段3項にはそれぞれ「LP」が付いていますがこれはロングパス、下段3項はショートパスのデータです。「SDBW」(Signal Power at Receiver (dBW))は受信側Sメータの振れ、「MUFday」は使用周波数が MUF(Maximum Usable Frequency)より低くなる日数の割合、「REL」(Circuit Reliability)は接続可能性とのことです。横軸はUTCです。表示不要なデータは凡例の該当部分をクリックするとOFFになります。

最後に右側の「Prop wheel」をクリックするとこの様なグラフが表示されます。バンド毎の時間(UTC)単位での接続可能性のようですが、こちらのグラフの方が直観的に分かり易いかも知れません。

(VOACAPサイトの表示画面より引用)

このグラフはショートパスのものですが、ロングパスの状況を見るときは「SP」ボタンを押すと「LP」に切り替わりグラフも変わります。その下の「NoEs」ボタンはEスポを考慮するかどうかの切り替えです。また円の中心にはカーソルをあてた部分の時間・バンド・%が数字で表示されます。

その他このシミュレータには様々な表示機能があり、画面下方にあるボタンを押すことで各種グラフやデータを表示できますがあまり試せていません。なお、データ自体は月々の平均値で、日ごとのきめ細かい変化は見ることができないようです。そもそもが幅を持つ確率値ですので仕方ないですね。

今回のシミュレーション結果から、12mバンドでクウェートとつながり易い時間帯は概ね5:00~7:00UTC(14:00~16:00JST)で、当局の交信実績と整合することが確認できました。でも上の円グラフを見ると、15mであればもっと確実だったかも知れません・・・