bookmark_border[690] 軒下アンテナの実力?

昨日午前は、軒下設置の6m長ほどのロングワイヤアンテナでDXにトライしました。トライと言ってもあまりに寒くてベランダに出るのが億劫だったので、ATAS-120Aは出さずにいつもベランダの軒下に洗濯ロープのように張っているアンテナを使っただけです。

よほどコンディションが良かったのか相手の無線設備が良かったのか、10mではブラジルやUS、17mではUS、それから軒下からでは無理と思われていた30mでは韓国とつながりました。ブラジル局からは良好なレポートをいただきました。

これが10mでの伝搬状況です。なぜかオーストラリアには飛んでいませんね。

(PSK Reporterサイトより画像引用)

ちなみにSSNはこの様な状況です。先月から今月前半までは低調だったようですが、最近は持ち直してきましたね。

(NICT宇宙天気予報サイトより画像引用)

bookmark_border[564] ATU-100での初QSO

思い立ってベランダに設置したATU-100のチューニングにトライしてみました。エレメントは5m長のロッドアンテナですが、ベランダから思い切って外に向けてロッドを伸ばす勇気も出ず、ベランダ内にほぼ平行に設置し、先っぽの1m足らずの長さの部分が少し外に出るようにしました。

前回は、リグから10Wを入れても高SWRとなって出力があまり出ず、ATU-100のTUNEができなかったのですが、今回は少し勇気を出して15Wを入れるとうまく動作しました。

6mから順に一つずつバンドを確認していくと、6m・10m・40mはSWRが下がらずNG、12m・15m・30mはOK、17m・20mは一応TUNEはできたものの電波を出している途中でJTDXの「リグコントロールエラー」となってNGでした。リグコントロールエラーはクランプコアを増やせば大丈夫だと思いますが、もう手持ちがないため今後対応したいと思います。

これが12mでTUNEしたときのATU-100コントローラの表示です。この時はリグから50W出していますが、途中で0.8dBほどロスっていますね。でもATUとエレメントを含めた効率は良いようです。

TX OFF時はこの様になり、C値・L値が表示されます。

この時は12mでインドネシア・フィリピン・オーストラリア・ニュージーランドとのDXを、30mでは国内1, 2, 3, 6, 7, 8, 9エリアの局長さんとFT8でQSOさせていただきました。

なお、PSK Reporterで見た伝搬状況はこのような感じで、ほとんどベランダ内に隠れたアンテナですが意外と電波は飛んでいるようでした。

備忘録としてバンド毎のATUのC値・L値を載せておきます。

・12m:100pF、0.67μH
・15m:0pF、0.45μH
・17m:0pF、1.45μH
・20m:147pF、0.33μH
・30m:320pF、0.67μH

bookmark_border[484] ATU用ロングワイヤの留意点

先日屋外型ATUについて書きましたが、今回はアンテナエレメントとして使用するロングワイヤの留意点について調べてみました。

一般に言われているのは「エレメント長が使用周波数の半波長にならないこと」というものですね。

半波長のエレメントですと、定在波が乗っているエレメント端の電流はゼロで電圧は腹になります。従ってATUには高電圧がかかりATUによっては壊れる可能性があるので、エレメント長の選び方には細心の注意が必要とされています。

そこで、まずは各バンドにおける半波長の長さを計算しました。周波数はJARLのアマチュアバンドプラン(令和2年4月21日施行)から引用しています。

当局の設置環境を踏まえた現実的なエレメント長としては6m程度までかと思いますが、そうすると、単純に以下の長さのエレメントではATUにダメージを与える可能性があることになります。

15mバンド:7m~7.1m
12mバンド:6m
10mバンド:5m~5.4m
6mバンド:2.8m~3m

逆に使用可能な長さですが、少しマージンをとって・・・

① ~2.6m
② 3.2m~4.8m
③ 5.6m~5.8m
④ 6.2m~6.8m

また「エレメント長の整数倍も使用周波数の半波長に落ちてはいけない」こともあるようですが、これについてはまだ良く理解できていません。

ただ、それを考慮すると短いエレメントではあまり選択肢はなさそうで、①は使用不可能と考えます。③も範囲が狭いため選び難いですね。某参考書で推奨されている「3.8m」「6.5m」は、いずれのバンドの半波長にも落ちないですし整数倍しても大丈夫な様です。

なおATUからエレメントにつながっているケーブルもアンテナエレメントの一部になりますので、その長さも足し合わせて考える必要があります。またベランダなど周囲の影響を受けやすい環境では、理論通りにはいかないと思われます。

結局、自分としては「3.8m」か「6.5m」かの二択になってしまいますが、アンテナ効率を考えると6.5mの一択で、これをベランダに張れるかどうかが課題です。まだATU入手の目途も全く立っていない中での妄想は続きます。

(2022.1.14.訂正)
上述の「『エレメント長の整数倍も使用周波数の半波長に落ちてはいけない』こともあるようですが、」の部分ですが、「エレメント長は使用周波数の半波長の整数倍になってはいけない」の間違いのようです。半波長の整数倍の長さのエレメント端でも電圧は腹になりますから、確かにそうですね。