bookmark_border[521] DXCC状況

今日は午後から天気が崩れるとの予報で、ATAS-120AやSD330などのスクリュードライバアンテナは使えないかも知れませんので、ATU-100製作の続きとCQ誌最新号(3月号)を読みながらのんびり過ごそうと思います。

ただ最近は無線のアクティビティが下がっていてDXCCの状況も気になりますので、LoTWを確認してみました。昨年12月初旬の時点でConfirm済みエンティティは「57」でしたが、その後2か月余りでどの程度増えているのか・・・

60ですので前回から3エンティティ増えていました。それでも残りあと40もあり、まだまだ先は長いです。

ところで、この記録を見ると20mではそれほど稼いでいませんね。このバンドは当局にとって敷居が高く、CQを出しているDX局を何度か呼んでみてコンタクトできないとすぐに諦めて他のバンドにQSYしてしまう傾向にあります。ましてやパイル状態ですと当局の貧弱な無線設備では到底太刀打ちできず、他局に迷惑を掛けないようにと思って遠慮してしまいます。

でもやはり運次第ということもありますので、TPOは意識しつつ、なるべくこのバンドでもアクティビティを高めていければと改めて思いました。

また、今後「ATU+ロングワイヤ」での運用が可能になれば、DXCC100達成に向けて希望が持てるかも知れません・・・と、淡い期待を抱いているところです。

bookmark_border[514] 10m FT8パイルとヨルダン

昨日午後、ATU-100の半田付け作業をしながら10mバンドでFT8をワッチしていると、突然ヨルダン局が入感してきました。ヨルダンとはまだつながっていないので10回ほど呼び出しを続けましたが、残念ながら全て空振りでした。アンテナはベランダ内のHFV5です。

この週末はコンディションが悪いはずなのに・・・と思いながら、JT_Alertを見るとSFI=118, A=21, K=4です。SFIが100を超えているので「Best」な状態ですね。一方、磁場の強さを示すA値とK値は低い方が良いのですが高めです。数値の高さは電離層の乱れを表し、特にA値は11以上が「not so good」ですので、大きく乱れているということかと思います。

当局は必死に呼び出しを続けていたためその時はわかりませんでしたが、一息ついたときに改めて画面を見るとこの様な状況でした。「JY5」というのがヨルダン局です。

ところで、ヨルダンというと会社に入って初めての出張がこの国でした。今から40年前のことで、私の初めての海外旅行先でもあります。ここは中近東のスイスと言われており、首都のアンマンは海抜1,000mほどの高地にあるので夏でも比較的涼しく爽やかな印象があります。

すっかり懐かしくなって、ATU-100の半田付けそっちのけで当時のモノを探してみると、1ディナール紙幣が見つかりました。当時のフセイン国王の肖像ですね。

フセイン国王は、お妃の一人のアーリア(Alia)王妃をヘリコプタ事故で亡くしていて、それを偲んでアンマンの空港は「Queen Alia International Airport」と名付けられています。何度かヨルダンを訪れていますが、初めのころはその空港はまだ開港しておらず、もう少し街に近い古い空港でした。

ヨルダンには、インディージョーンズ「最後の聖戦」のロケで有名になったペトラ遺跡や、ヨルダン渓谷をひたすら下りていくと、仰向けに浮かんで本が読める死海があります。日本から遠く頻繁に行ける所でもないので、滞在は1回あたり最低でも2週間、長い時で3ヶ月に及びました。仕事での滞在ではありましたが、見どころも多くまた治安が良い時代でしたので、親日国ということもあり安心して楽しめる国でした。

ただ「アメリカ大使館の近くのホテルには泊まらないように」と何度も念を押されましたが・・・もっともこの鉄則はヨルダンに限った話ではないですね。

bookmark_border[510] FT8 奇妙なシーケンス

先週末、12m FT8でメキシコ局が見えたのでGLを付けて呼んでみました。しかしながら、その局はブラジル局に応答したようで様子を見ていると・・・

突然「-19」のレポートが返ってきました。こちらから「R-11」を送ったまでは特に普通のやり取りでしたが、次の瞬間、なぜか相手局から「R-19」が届きました。これはどういう意味か・・・と考える暇もなく当局のJTDXは「RR73」を返していました。

その後「73」は受信できないまま「RR73」を再送しているうちに相手局は別のJA局とQSOを始めたため、ここで一区切りということで終了です。曲がりなりにも相手から「R」付きのレポートが送られてきたということはこちらから送ったレポートも届いたと理解して、一応QSO成立としておきたいと思います。

この様なシーケンスは初めての経験かも知れません。「GLなどは送らずにいきなりレポートを送ってくれ」というメッセージなのでしょうか。まあ、コールサインとレポートの交換はしているのでルール上はQSO成立ですね・・・

それから程無くして、LoTWとQRZ.comでconfirmされたことを確認しました。

bookmark_border[509] 10m 幻のUAE

昨日夕方、10m FT8を覗いてみると一瞬ですがこれまでつながったことが無いUAE局が見えました。午前中はWARCバンドでATAS-120Aを使っていたのですがそれも降ろしてしまい、その時のアンテナはベランダ内常設のHFV5です。

さすがに届かないかと思いつつ、ダメ元で何度か呼んでみましたがやはり空振りに終わりました。

受信できたのはこの時だけです。コンディションのパラメータはSFI=126、A=12、K=3で、PSK Reporterを見ると10mは欧州方面も開けているようでした。その後、このバンドでは軽いパイル状態になっていて、当局は受信できなかったのですが相手局は「A9」でバーレーン局のようです。

今思えばATAS-120AやSD330を使えば良かったのかも知れませんが、当局の設置環境ではこれらのアンテナはハイバンドではSWRが落ち辛く扱い難いため、躊躇してしまいました。ローバンドのように長いカウンターポイズを適当にベランダに撒くのではダメで、ラジアルとして1/4λ長のラインを空中に浮かせるのが良さそうなのですが、固定方法含め実現が難しいです。

今回は残念な結果に終わりましたが、この様な季節であってもチャンスは訪れることがわかりましたので今後に期待したいと思います。

bookmark_border[505] 米国各州とのQSO状況

久しぶりに、QRZ.comのサイトで米国各州とのQSOの状況を確認しました。

(QRZ.comサイトAwards画面より引用)

緑色がconfirmされた州です。面積的には6割~7割はいっているように見えますが、州の数では50州のうち23州でまだ46%に留まっています。中部は全滅ですし、東部もMA以外のコモンウェルス各州とはコンタクトできていません。

ちなみに西部と東部にどのようなルートで電波が飛んでいるかを「ウェブ地図で大圏航路を表示する (Leaflet版)」を利用させていただいて見てみました。

(米国西部)

(米国東部)

この様に西部へはほぼ海上を伝搬し、逆に東部へはほぼ陸上を伝搬するのがわかります。電波は電離層と地表との間で反射を繰り返すうちに減衰していきますので、やはり反射での減衰が少ない方が良く飛んでいくということでしょうね。

ついでに南米ブラジルへのルートも見たところほぼ海上です。これより南のアルゼンチンの方が伝搬ルートはもっと海上に寄るので、ブラジルよりもアルゼンチンの方がコンタクトし易いとの実感覚と一致します。

(南米)

当局は電波伝搬のホップ数などの知識はありませんが、そういうことも想定して地形などを見ながら、攻略できない理由について自分なりに納得できれば良いかなと思います。