bookmark_border[322] ATAS-120Aチューニングの謎 解明

先日、ATAS-120Aにおいて急に40mと20mバンドでチューニングが取れなくなり、他方、12mではきっちり調整ができるようになったと書きましたが、その原因がわかりました。

それはアンテナやカウンターポイズではなく、リグ(FT-991AM)によるものでした。

リグの「MENU」で、「TUNER SELECT」を「ATAS」から「INTERNAL」に戻してみると、「ATAS」ランプが消えて「TUNE」が点灯しています。ということは、内蔵アンテナチューナがONの状態で、ATASのチューニングをしていたことになります。

そういえば10mでHFV-5を使うために一度TUNEボタンを押していますので、その後そのままTUNEをOFFすることなく、12mでATASチューニングをしたのかも知れません。ATASでチューニングするときには内蔵チューナは自動でOFFされないのですね。

てっきり、12mできちんと調整できたと思いDXが成功して浮かれていたのですが、甘かったようです。内蔵チューナをOFFにしたところ、40mと20mはOKになり、30mも良好、12mは再びNGとなり無事(?)元に戻りました。

12mでの改善は引き続き課題ですが、当面は17m、15mで楽しもうと思います。

bookmark_border[320] ATAS-120Aチューニングの謎

これまで10日間あまりこのアンテナを使ってみて、以下の動作をすることがわかりました。

①チューニングが取れていない状態からリグのTUNEボタンを押すと、受信状態のままアンテナが一番短い長さまで縮むか、または一番長いところまで伸びたあと数10秒後に送信が始まってアンテナが動いていき、SWRが急激に落ちたところで止まってチューニングが終了する

②チューニングが取れた状態からバンドを切り替えTUNEボタンを押すと、すぐに送信が始まってターゲットとなるバンドによりアンテナが伸びるか縮んでいってSWRが急激に落ちたところで止まり、その周波数でのチューニングが終了する

③たとえチューニング動作中にSWRが下がっていき3以下に落ちたとしても、落ち切らずにすぐに上がってしまう場合は動作は止まらずチューニング終了とはならない。そのときは再度TUNEボタンを押して、マニュアルで動作を止める必要がある

なお③の状態のときはそのうち送信が止まるのかも知れませんが、高SWR状態で送信が続くため、そこまでは試していません。

ところで急に40mと20mのチューニングが取れなくなりました。SWRは3近くまで落ちるのですがそれも一瞬のためNGです。一方、17m、15m、12mはOKとなりました。10m、6mは微妙ですね。概ねOKですが時々NGになることがあります。

カウンターポイズは、10m x 1本、7m x 1本、5m x 5本、3m x 1本をベランダ床面に敷いていますが、ハイバンドでは3mのものをコンクリート製のベランダ手摺の上に乗せた方がSWRが良くなります。おそらく周波数が高くなるとアンテナ給電点からベランダ床面までの垂直部分が無視できなくなるためと思われます。

40mと20mの悪化の原因はわかりません。30mはかろうじてOKですが前よりは悪化した感じです。SD330やHFJ-350Mで試してみても良いのですが、少し面倒ですのでしばらくは現時点でベストな17m、15m、12mで運用してみようかと思います。

bookmark_border[313] 南アフリカとの初QSO

昨日午後、30m FT8をワッチしていたら、突然CQを出している南アフリカ局が飛び込んできました。以前、SD330を使っていたときも稀に南アフリカ局は受信できていたのですがQSOには至らず、今回ATAS-120Aに代えてもおそらく無駄だろうと思いダメ元で呼んでみました。

案の定、他のJA局とのQSOが始まり、そのQSOが終わったタイミングで再度呼んでみると、何と応答が返ってきたではありませんか。

信号は弱いながらもスムーズにQSOが終了しました。

30mバンドは普段から比較的空いているということと、オリンピックの最中からかも知れませんがパイルになっていなかったことも幸いしました。もしくは、この局はポピュラーで交信済みの局が多かったのかも知れません。

この4連休はATAS-120Aが大活躍で、たった4日間であっさり5大陸を制覇しました。当局の運用環境と今の伝搬コンディションにおいてこのアンテナは最強です。

バンド間調整の簡便さもありATAS-120Aにして本当に良かったと思います。

bookmark_border[312] 20mの状況

再び7m長と10m長のカウンターポイズをつなぐことで、20mバンドでSWRが落ちるようになったので出てみました。FT8の伝搬状況は次のとおりです。米国西海岸には届いているようです。

また台湾およびタイの局と続けてスムーズなQSOができました。その後、このタイの局は15mでも出ていたのでQSOさせていただきました。

 

bookmark_border[311] ATAS-120A伝搬状況

これはATAS-120Aを運用開始した日のFT8伝搬状況です。

(青:40m、緑:30m、黄色:17m、茶色:15m)

SD330よりも大きさが格段に小さいにもかかわらず飛びは良い印象です。受信の方もそれほど悪くなったという感じではありません。

このアンテナの初めてのDXはブルガリアでした。当局にとっても初めての国です。

スムーズにQSOできています。その後キューバの局ともコンタクトできました。

相手局の信号をデコードし終わる前に再送してしまいましたが、慌てて応答信号をクリックして事なきを得ました。思いのほか強く飛んでいるようです。

この他、アルゼンチン、米国、オーストラリア、フィジー、インドネシア、西マレーシア、グアム、ロシアともQSOができました。

ちなみに国内にも満遍なく信号が届いていたようです。奄美・沖縄方面には届いていませんでしたが、台風の影響でQRTされている局が多いためでしょうか。

コンディションが良かったこともあるのでしょうが、ATAS-120A運用初日にこの様な予想をはるかに超える結果となり、またバンド切替もボタン一つで簡単にできるため、購入して本当に良かったと思っています。課題は20m、12m各バンドのSWR改善ですが、しばらくはカットアンドトライアルが続きそうです。

一方、SD330には残念な形になりましたが、今後80mや160mで運用するときはHFJ-350Mを使うことにし、SD330は少しQRTということになるかと思います。