bookmark_border[308] 趣味の話

今日は、私の無線以外の趣味全般について紹介したいと思います。

子供のころからクルマ、鉄道、飛行機、船など「乗り物」にもとても興味があり、それもただ見たり乗ったりするだけでなく運転(操縦)してみたいと思っていました。そのため、鉄道模型(Oゲージ)、ラジコン戦車、Uコン飛行機などの模型をコントロールすることで、子供ながらに欲求を満たしていたのだと思います。

18歳になるとすぐにクルマの免許を取得し、自分が好きなようにクルマを運転できることが嬉しくて乗り回していました。

列車の運転や飛行機の操縦はできないので、その代わりにシミュレーションゲームに没頭した時期もありましたが、バーチャルでありながらクリアするのに結構時間がかかるということもあって、次第に飽きてしまいました。

船は20年ほど前に小型船舶免許を取り、22フィート(全長7メータ弱)のプレジャーボートを購入して週末になると乗っていました。釣りはやらず、家族とワンコを連れての船中泊、マリーナステイ、東京湾クルーズがメインで、波が穏やかな日はスピードをあまり気にせずに操縦できたため、クルマとはまた違った解放感や爽快感を味わうことができました。

もっとも維持費や燃料代で経済的負担が大きいことと、非日常が日常化してしまうとやはり「面倒」「飽き」が先立ってしまい、結局1年半ほどしか続きませんでした。

その後免許制度が変わり、アマチュア無線同様に小型船舶も上級免許の取得が楽になったため1級を取りましたが、これまで大型(?)の小型船舶の操縦の機会はありません。ボートを手放した後もたまにレンタルボートを借りて操縦感覚を保つようにしていましたが、この数年は乗っていないですね。私は着岸が苦手で、特に風のある日や川で流れがある場所の桟橋への着岸が難しいです。この歳になるともう無理かも知れません。

ボートの後は、更なる非日常を求めてキャンピングカーにも手を出しました。これはワンコ連れの旅行に最適です。

このように、私の趣味が家族との楽しい時間を過ごすことにつながって良い思い出を作ることができました。

bookmark_border[307] 昨夜の状況

昨夜はSD330を取り付けるのも億劫だったため、常設のベランダアンテナを使い10m/6m/2m/430 FT8でCQを出してみました。その時の伝搬状況はこんな感じです。6mの信号が比較的強く韓国に到達していたようです。

(薄いピンク:10m、赤:6m、濃いピンク:2m、濃い緑:430)

平日のせいかどのバンドもガランとしていて、結局10mでロシア局2局のコンタクトに終わりました。1日の成果がDXだけというのも珍しいです。

bookmark_border[306] 久々のSD330

梅雨が明けて突然の雷雨の心配がほぼ無くなったことから、昨日は久しぶりにSD330を取り付け40mと30mの FT8に出てみました。ログを確認するとローバンドは6/13を最後に出ていませんでしたので、1ヶ月余りご無沙汰していたことになります。

結果的に梅雨の1ヶ月間はSD330やCDP-106は使わずじまいとなり、この期間中はベランダ内のHFV-5短縮DPと2m/450の八木アンテナのみの運用となりました。

これは昨日午前中の40m国内バンドでの伝搬状況で大体1時間程度記録したものです。沖縄方面には飛んでいませんね。時間が経つにつれて徐々に受信局数が減っていったように感じました。

午後は30mにQSYしてしばらくJA局とQSOした後、3時を過ぎたあたりからNAが入感してきたためダメ元で呼んだところ、途中ちょっとヒヤッとしましたが無事QSOが成立しました。

やはり30mは国内、DX関係なくのんびり落ち着いて運用ができる感じで良いですね。

その後、40m DXバンドでNA、NZ、KR局とQSOしましたが、昨日は再開局してちょうど1年の記念日ということもあり、ローバンドで国内外合わせて50余りの局とQSOできて楽しかったです。

(青:40m DXバンド、緑:30m)

bookmark_border[305] eQSLでの失敗

昨日、ある局長さんからメールが届きました。

先日その局長さんからはeQSLをいただいていたのですが、TurboHAMLOGに記録が残っていなかったためrejectしたところ、通信記録がある旨のご指摘をいただいたものです。

そこでJTDXのログを調べたところ記録が残っていました。しかしながら通信開始時刻が00:00:00となっています。終了時刻は正常に記録されているようです。

当局は、eQSLにログをアップロードする際、JTDXからJT Linkerを介して一旦TurboHAMLOGにログを集め、ADIFに落としてアップロードしているのですが、そのQSO記録が何らかの原因でTurboHAMLOGに落ちなかったようです。通信開始時刻が記録されていなかったからか、QSO後にJT Linkerを操作するのを忘れていたからかはわかりません。

しかしいずれにせよ当局のミスですので、ログをeQSL.cc、LoTW、CLUBLOG、QRZ.comにアップロードし直し、相手の局長さんにはご迷惑をお掛けした旨の謝罪メールをお送りしました。

今後はこの様なことの無いように、eQSLでマッチングしない場合は通信記録はTurboHAMLOGだけでなくJTDXの方もきちんと確認するようにしたいと思います。

bookmark_border[304] FT3D+SRH770のSAR推定

無線機器の電波を一定時間で人体がどれほど吸収するのかを示す指標としてSAR(Specific Absorption Rate:電波の比吸収率)があります。

携帯電話機では、SARについて頭部組織10gに吸収されるエネルギー量の6分間平均値が2W/kgを超えないよう義務付けられており、各通信事業者は機種毎にSAR値を公表しています。
例)NTTドコモの関連サイト

他方、アマチュア無線機にはSARの基準は無いようです。

そこでFT3DにSRH770アンテナを付けてヘッドセット無しで5W運用したときの頭部への影響を探ろうと、ネット情報などを参考にしてSARを推定してみました。携帯電話機でOKとされている2W/Kg以下になっていればひとまず安心だろうということで・・・

下に挙げた諸々の資料によると、一般環境における「電磁界強度指針(6分間平均値)」は、電力密度S(mW/㎠)が30MHz~300MHzでは0.2、300MHz~1.5GHzではf/1500とのことです。

また、アンテナと人体との距離が近い場合は「局所吸収指針」としてSARを使い、100KHz以上300MHz未満で20cm以内、300MHz以上6GHz未満(※)で10cm以内に適用され、それ以外の距離においては電磁界強度指針によります。(※過去の資料では3GHz未満となっていますが、最近の資料によると6GHz未満までは局所吸収指針が整備され6GHz以上は未整備で、5G通信のミリ波運用に備えて検討中のようです。)

SAR自体は電波暗室の中で実機とファントム(疑似人体)を使って実測しないと出てきませんので、まずは簡易的に理論上の電力密度を求めてみます。

電力密度(W/㎡)=(電力xアンテナゲイン)/4πd2
(その他パラメータは考慮していません)

ここでFT3Dの送信出力(5W)、SRH770のアンテナゲイン(430MHz帯で5.5dBi=3.5倍)、距離d(0.1m)を当てはめてみると・・・

電力密度=141W/㎡=14mW/㎠

430MHzにおける電磁界強度指針は430/1500=0.29mW/㎠ですから、約49倍とかなり大きな値になりました。

なお10cmの距離では局所吸収指針が適用されますので、電力密度(mW/㎠)をSAR(W/Kg)に換算する必要があります。頭部組織の電波吸収特性は完全に無視するとして、仮に60Kgの人の投影面積を0.6㎡とし、頭部の重さと投影面積をその1/10にした場合・・・

・頭部の重さ:6Kg
・頭部の投影面積:0.06㎡

より、頭部における電波吸収率(?)SAR(W/kg)は

SAR=電力密度 141W/㎡ x 頭部投影面積 0.06㎡ / 頭部の重さ 6Kg = 1.41 W/Kg

で、2よりも小さくなりました。減衰パラメータやアンテナエレメント長は考慮していませんので実際はこれよりも低い値になるものと思いますが、逆に真のSARは頭部組織の電波吸収特性によるところが大きいと思われますので、これを無視して「SARを導き出せた」というのは無理がありますね。

一方、電磁界強度指針との関係では、指針の0.29mW/㎠以内に抑えるには70cmほど離す必要がありそうです。ちなみに2mバンドではSRH770のアンテナゲインは2.15dBiですので、430MHzでOKであれば2mでも問題無いと思われます。

この様にかなり雑な考察ではありますが、一応携帯電話機のSAR基準値以下の値が出たものの電磁界強度指針からは大きく外れていますので、「FT3D+SRH770」の組み合わせでヘッドセット無しの5W運用はできれば避けた方が良いかも知れません。今後、このリグで本格運用するときは「SSM-BT10」が活躍しそうです。

ちなみにFT3D標準添付のホイップアンテナのゲインはわかりませんが、5W出力の場合、仮にアンテナゲインを2.15dBiとすると電磁界強度指針以下に抑えるためには50㎝弱、アンテナゲインを0dBi(-2.15dBd)とすると40㎝弱、人体から離す必要がありますね。

(参考資料)
ARIB「くらしの中の電波」
総務書「電波防護のための基準の制度化」
総務省「電波防護のための基準への適合確認の手引き」
総務省「局所吸収指針の概要について」
総務省「電波の安全性に関する調査及び評価技術」のページ
電波防護指針(H9/4/24付)