bookmark_border[486] 今週のアクティビティ

今週は、平日ほとんど波を出さずじまいでした。先週はQSOパーティで平日も連日運用していたのですが、その反動でしょうか・・・と言っても先週もそれほどアクティビティは高くなかったのです。

そういえば、QSOパーティのログとサマリシートの提出を怠っていました。一応Excelには纏めてありますので、忘れないうちに印刷して切手2枚を調達し、JARLに郵送したいと思います。提出の締め切りは1/31ですね。

この週末はまたHFでFT8を運用する予定ですが、空のコンディションが気になりますね。こちらは天気は良いようですのでホイップアンテナは使えると思いますが、もう少し上空の状況が気になります。

久しぶりに太陽黒点数の推移を見てみると、こんな感じでした。

(「宇宙天気予報センター」より)

年明けに一旦落ち着いて、今は上昇傾向です。ちょっと期待が持てましたので、またDXを頑張ってみたいと思います。

bookmark_border[485] 屋内型ATUは?

これまで屋外型ATUについて検討してきましたが、では屋内型はどうなのか・・・少し調べてみました。

屋内型は電力計/SWR計が付くものや、シンプルで安価なものもあって選択肢は多いようです。電源供給や制御も屋内にクローズしていますので、MFJ製以外の屋外型ATUのように同軸ケーブルと共にコントロールケーブルを這わす必要がなく、また屋外でリレーの動作音を出すことがないため安心です。防水性や耐候性もあまり気にする必要はありません。

ここまでは良いことばかりなのですが、屋内型はリグとフィーダー間のマッチングを取るための装置ですので、フィーダーから先はマッチングがズレたままです。そのためフィーダー自体に定在波が乗ってそこから輻射したり、給電ロスが増えてエレメントに効率良く電波が乗らなかったりで、受信時も同様に肝心の通信目的に使うことが難しくなる可能性があります。

従って、屋内型はリグ内蔵のATUと同じくロングワイヤアンテナに使うものではなく、ある程度調整されたアンテナのSWRを最良点にもっていくためのものと理解しました。

もっとも「フィーダー含めてアンテナ系」との整理であればそれも良いでしょうし、さらに電力計/SWR計付きのATUであれば利用価値は大きいと思います。

また、何らかの防滴・防塵対策は必要でしょうが、安価な屋内型ATUを屋外のアンテナエレメント直下に付け、室内からコントロール線を引っ張って制御することができれば経済的ですし、ロングワイヤのお試しにはいいかも知れませんね。

bookmark_border[484] ATU用ロングワイヤの留意点

先日屋外型ATUについて書きましたが、今回はアンテナエレメントとして使用するロングワイヤの留意点について調べてみました。

一般に言われているのは「エレメント長が使用周波数の半波長にならないこと」というものですね。

半波長のエレメントですと、定在波が乗っているエレメント端の電流はゼロで電圧は腹になります。従ってATUには高電圧がかかりATUによっては壊れる可能性があるので、エレメント長の選び方には細心の注意が必要とされています。

そこで、まずは各バンドにおける半波長の長さを計算しました。周波数はJARLのアマチュアバンドプラン(令和2年4月21日施行)から引用しています。

当局の設置環境を踏まえた現実的なエレメント長としては6m程度までかと思いますが、そうすると、単純に以下の長さのエレメントではATUにダメージを与える可能性があることになります。

15mバンド:7m~7.1m
12mバンド:6m
10mバンド:5m~5.4m
6mバンド:2.8m~3m

逆に使用可能な長さですが、少しマージンをとって・・・

① ~2.6m
② 3.2m~4.8m
③ 5.6m~5.8m
④ 6.2m~6.8m

また「エレメント長の整数倍も使用周波数の半波長に落ちてはいけない」こともあるようですが、これについてはまだ良く理解できていません。

ただ、それを考慮すると短いエレメントではあまり選択肢はなさそうで、①は使用不可能と考えます。③も範囲が狭いため選び難いですね。某参考書で推奨されている「3.8m」「6.5m」は、いずれのバンドの半波長にも落ちないですし整数倍しても大丈夫な様です。

なおATUからエレメントにつながっているケーブルもアンテナエレメントの一部になりますので、その長さも足し合わせて考える必要があります。またベランダなど周囲の影響を受けやすい環境では、理論通りにはいかないと思われます。

結局、自分としては「3.8m」か「6.5m」かの二択になってしまいますが、アンテナ効率を考えると6.5mの一択で、これをベランダに張れるかどうかが課題です。まだATU入手の目途も全く立っていない中での妄想は続きます。

(2022.1.14.訂正)
上述の「『エレメント長の整数倍も使用周波数の半波長に落ちてはいけない』こともあるようですが、」の部分ですが、「エレメント長は使用周波数の半波長の整数倍になってはいけない」の間違いのようです。半波長の整数倍の長さのエレメント端でも電圧は腹になりますから、確かにそうですね。

bookmark_border[483] ベランダ設置アンテナの伝搬状況

昨年末に続いて、ベランダ内に常設しているHFV5短縮ダイポールアンテナの伝搬状況を再度確認してみました。

初めに10mで波を出したところキーボードがUSBエラーとなり、以前40mでリグエラーになったことを思い出してアンテナ寄りの同軸にTDK製クランプコア(フィルタ)を4ヶ付けました。実はHFV5を組みなおした際に付け忘れていたのです。

その結果、10m/40mともにエラーが収まりました。さすがTDKという感じです。

これがその時の伝搬状況です。観測時間は30分程度で、15m/10mではAU局とQSOできました。前回同様に良い感じです。今回は40mにも出ましたが、さすがにこのバンドでは国内にパラパラ届く程度です。

(青色:40m、茶色:15m、ピンク色:10m、赤色:6m)

6mは下の様な状況で一部は関東平野を抜けて西の方に飛んでいました。よほど先方の設備が良いものと思われます。

天気が悪くてスクリュードライバアンテナが出せないときや、アンテナを取り付けるのが億劫なときでも、この常設アンテナでプチDXが楽しめます。

bookmark_border[482] 12mでの出来事

昨日朝は12mで南米が開けており、FT8ではアルゼンチンとチリの局が見えました。

まずチリの局を何度か呼んでみましたが応答がありません。その内、アルゼンチンの局が「QSY FT4」とメッセージを出したので、当局もFT4(24.919MHz)にQSYしました。そこでそのアルゼンチンの局を呼んでみると・・・

無事QSO成立です。

その時、先ほどFT8で呼んだチリの局から「QSOプリーズ」のJTAlertメッセージが入りました。当局は「今FT4でやっているので後でFT8に行く」旨を返信し、先方からは「では後で」と応答がありました。

その後またFT8に戻り、そのチリ局を呼びましたが当局の信号は届いていないようでしたので、「今日はつながらないので諦める、また後日楽しみにしている」旨をメッセージで返して12mでの運用を終了しました。

この様にコンディションが安定しないときは、チャットでのコミュニケーションがとても有効であると感じました。これもアマチュア無線のDX(Digital Transformation)化の流れかなと勝手に思っています。