bookmark_border[354] リレーによるSD330制御

SD330に付属しているシーソースイッチは硬くて微調整が難しいためプッシュスイッチを2ヶ使っているのですが、それをそのままリレーに置き換えることとし、回路はこれまでと同様、以下のものを想定しています。

SW1、SW2はそれぞれRelay01、Relay02に置き換えようと思いますが、手動で微調整をする場面も出てくるでしょうから、プッシュスイッチは残しておき、リレーを追加する形の方が良いかも知れません。

その場合、プッシュスイッチとリレーをどの様に切り替えるかが新たな課題となります。新たにスイッチを設けてガチャと切り替えるのが回路的には楽ですが、なるべく追加コストを掛けずに簡便な方法で済ませたいと思っています。

bookmark_border[343] Phython

SD330の自動チューニングの実現に向けて頭の中では妄想が続いていますが、まずはリグやリレーをPCから制御するためのソフトウェアプログラミングの知識が必要になるため、試しにPhython(パイソン)を学習することにしました。

なぜこの言語を選んだかというと、たまたまCQ誌9月号に他機種向けではありますがコントロールソフトの記事が載っていてそこで使われている言語がPhythonであったこと、ネット検索をするとBASICの様にコマンドが分かりやすくインタープリタで動くため検証が楽そうなこと、YouTubeに無料の学習教材が揃っていること等の理由によります。

手始めにYouTubeのコンテンツを参考に、プログラミングの開発環境をインストールしてみました。

①コマンドプロンプトで「Python」と入力すると自動でPythonのダウンロードページに飛ぶので、そこからver.3.9をダウンロードしインストール。インストールした後、再度コマンドプロンプトに「Python」と入力するとコマンド待ちのプロンプトが表示されるので、試しに1+1と入力すると2が表示され、インタープリタが動作していること確認

②プログラムを書くためのエディタ「Visual Studio Code(VS Code)」をインストール。日本語設定し、Python用拡張機能もインストール

③Pythonの各種プログラムライブラリの「anaconda」をインストール

一応環境が整ったところでVS Codeを立ち上げ「print」コマンドを使って文字を表示させる初歩的なプログラムを動かし、正常に表示することを確認しました。

40年前に遊んだBASICの感じで懐かしいです。I/O誌に載っていたプログラムを1行ずつキーボードで打ち込んで動かしていたことを思い出しました。今後しばらくはPCの中に閉じて色々なコマンドや関数を試してみようと思います。

リグやリレーの制御にたどり着くまでには相当時間がかかりそうですが、FT8の設定と同様、色々と調べながら試行錯誤が楽しめそうです。

bookmark_border[339] SD330オートチューニング化?

少し前に「SD330のチューニングが面倒なので手抜きができたら良いな」ということを書きましたが、少しだけ検討を始めました。

以前はチューニングはそれほど面倒とは思っていませんでしたが、ATAS-120Aを使い始めてその便利さを知ることになり、とたんにSD330が不便に思えるようになったということです。

なるべく費用を掛けずにPCとリレーを使ってアンテナを制御できないかと考えています。リグとPCの間はCATコマンドを使い、周波数情報やSWR情報をリグから得て、それを元にPCがリレー制御するという方法です。なるべくTX ONはしたくないのでうまくNanoVNAが使えないかとも思いましたが、リグ周波数との連動がうまく行かなそうなことと、そもそもNanoVNAからどのようにデータを取ればよいかわからないため、次のように考えました。

① PC(JTDX)からリグに周波数指定(既存部分)
② リグからPCに周波数(変更)情報通知
③ PCでアンテナの伸縮方向と時間(所定時間)を計算
④ ③に従いPCがリレーON
⑤ ③の所定時間経過後、PCからリグに対して最低出力での送信を指示
⑥ リグからPCにSWR情報送出
⑦ 所定のSWR以下になったところでPCがリレーOFF

なお、元の周波数でチューニングが取れていない場合は③の計算自体できないため、一旦、アンテナを一杯に伸ばして(または縮ませて)それを基準点として伸縮時間を計算することになります。

空回りさせて良いのが最長点か最短点かは確認必要ですね。とは言え、マニュアルでチューニングしているときはそこはあまり気にしていないので、一杯まで行くとモータへの通電が自動で止まるのかも知れません。

また、最低出力であれSWRが高い状態でリグをTX ONできるのかどうかもわかりません。(ATAS-120Aではできていますね。)

それから、PC/リグ間、PC/リレー間のCOMポートをどうやって増やすか、PC/リグ間のCATコマンドはどうやってやり取りするか、PCから制御可能な適当なリレーがあるか、そもそもソフトはどの様に作れば良いか等、一から勉強すべきことが多過ぎて実現可能性は怪しいですが・・・

昔PCからモデムを制御するためATコマンドを出すのにPCの「ターミナルモード」というものを使った記憶があるので、手始めに「ターミナルモード」をネット検索したら「D-STAR」「IC-705」が出てきました。

先は長そうです。

bookmark_border[334] アンテナの耐入力

当局は移動局として免許を受けており送信出力は最大50Wのため、これまでアンテナ耐入力についてはさほど気にしていなかったのですが、「FT8の耐入力はSSBの1/5」というネット記事に触れ、改めて当局が使っているHF用アンテナの耐入力を確認しました。

まずはアンテナカタログの記載内容です。第一電波工業のカタログには以下の記載がありました。

「(新デジタルモードFT8等での運用時おける注意点)
新デジタルモードFT8等で、連続した送信が想定される場合はアンテナや、周辺機器に大きな負荷(ダメージ)を与えてしまう可能性がありますので耐入力に関しては、SSB(PEP)1/5以内の送信出力でご使用ください。」

一方、コメットのカタログには、当局が見た限りでは上記の様な注意事項の記載はありませんでした。

下表は当局所有のHFアンテナのカタログ上の諸元(SSB耐入力)と、その1/5をFT8耐入力と想定したときの計算値を示しています。

※ATAS-120Aの2m/430における数値は省略

この様に、計算上はどのアンテナもFT8での50W運用には適さないという結果になりました。

特にHFJ-350MとCDP-160のコメットアンテナは送信出力を10W~20W程度に落として運用する必要がありそうですね。これらはFT-818NDやIC-705等によるフィールドでのFT8運用を想定して作られているのでしょうか・・・

HFV5とSD330は50Wでもほぼ問題無いと思われます。

一方、ATAS-120Aは悩ましいところです。SD330と同様に可動部分がありますので、水分が内部に侵入して性能が劣化しないよう雨天時の運用は避け、普段は部屋の中で保管し使用する都度設置するようにしています。またスペックには一定のマージンがあるでしょうから、このアンテナの性能をフルに発揮させるためにも50Wで良いかなとも思います。

いずれにせよ、どのアンテナでも意識して長時間運用しないような注意が必要かも知れません。

bookmark_border[332] アクティビティ低下の中での妄想

せっかくカウンターポイズの調整が進んできたかなと思ったら、梅雨のような天気に逆戻りし安心してアンテナを外に出せなくなってしまいました。

そこでまたベランダ内のHFV5での運用になるのですが、10mや6mでCQを出しても全く反応がありません。15mではイタリアの局が見えていたので、人目をはばからず何度も呼んでみたのですが、当然ながら取っていただけません。

お盆の時期にもかかわらず残念な状況です。

そんな中で、SD330用の自動チューニング装置ができないか妄想し始めました。ATAS-120Aと同じようにSD330も自動化できないか・・・

第一電波の純正コントローラはタイマー制御のため、一度エレメントを最短(または最長?)の場所まで動かして、そこからバンド毎に予め設定されたタイマーによりおおよその長さに調整、あとはSWRが最小になるように手動調整する必要があるようです。ただそうするとバンド切替する都度相当な時間がかかり、またエレメントの移動距離も長くなってコイルの摺動部分には良くなさそうです。

理想としては、ATAS-120A同様、一旦チューニングが取れたバンドから他のバンドへは最短の距離で移動させ、また最後の微調整も自動化するというものです。スイッチはリレーを使ってPCから制御できるでしょうし、リグもUSBを介してPCからTX制御したりSWR情報を得ることができると思いますので、PCのソフトを組めば技術的には可能ではないか・・・

まだまだ妄想の段階ですが、現実的なのかどうか考えてみたいと思います。