bookmark_border[377] SD330動作

これまでSD330の動き自体を確認していなかったため、じっくりと観察してみました。

エレメントを最長および最短にしたときの挙動ですが、最長にした状態で更に伸ばそうとするとモータが空回りします。逆に最短にするとモータが停止しますのでそこがベースになるのだと思います。チューニングのアルゴリズムを考える中で、同調が取れていない状態から新たに周波数を設定してチューニング動作に入る場合に一旦エレメントを最短にするか最長にするか悩みましたが、最短にするのが良いことがわかりました。

次に、FT8で使用している周波数に同調させた場合の目盛と、エレメント最短の状態からどれ位の時間がかかるかを測ってみました。

この様に最短部から最長部への所要時間は実測で88秒かかっていますので、80mバンド(72秒地点)からエレメントを伸ばす方向には更に10秒以上の余裕があります。しかし先にはエレメントを伸ばす必要はありませんのでこの部分の動作は余分です。従って、この点からも最短部を基準点とするのが合理的であること理解しました。

下図は周波数、目盛、最短部からの到達時間の相互関係を表したものです。

時間は目盛と時計を見ながら測定したものですので若干バラつきはありますが、リニアの関係にあること確認できました。

上記を踏まえ、チューニング自動化のアルゴリズムを再検討したいと思います。

bookmark_border[375] SD330 チューニング自動化のアルゴリズム

SD330は今の状況に満足してしまい、中々自動チューニングソフトのプログラミングは進みませんが、改めてアルゴリズムを考えてみました。

NanoVNAを利用することによりエレメントが動いている間もずっとSWRが確認できるメリットを生かし、アンテナになるべく負担をかけないようにするためにもエレメント伸長の距離や時間は最短にする動作にしたいと思います。

① PCにマニュアルで設定周波数「freq_new」を入力

② 直前の設定周波数「freq_old」と比較し、freq_newの方が高(低)ければエレメントを縮める(伸ばす)方向にリレーを制御

③ ②と同時にNanoVNAにfreq_newを設定しSWRの測定開始。これが2以下になった時点でリレーを停止し調整完了である旨を表示。freq_old = freq_newとしてデータを更新

④ 一定時間「T1」内にSWRが2以下にならない場合は、リレーを逆方向に制御

⑤ それでも一定時間「T2」内にSWRが2以下にならない場合はリレーを停止し、調整不能である旨をPC上に表示。その時点でエレメントが最長(または最短)になっているので、freq_oldは3.5MHz(または54MHz※)にリセット ※ショートエレメントの利用も考慮

⑥ ③または⑤の動作終了後にNanoVNAの動作を停止

なお「T1」「T2」ですが、T2はエレメント伸長のための最長時間に設定し、T1はT2をmaxとしてその中でfreq_newとfreq_oldの情報を使い最適値を設定する想定です。

引き続きPythonを学習しながら、GUI含めてコーディングしようと思います。

bookmark_border[371] SD330伝搬状況

これは、一昨日SD330で午前中90分ほど運用したときの伝搬状況です。

17mバンド(黄色)は結構飛んでいますがUSは西海岸止まりですね。ATAS-120Aでは中部や東部まで飛んでいましたが、コンディションの関係でしょうか、思ったほどではありませんでした。

ところで20m FT8でカナダの局とQSOができました。昨年7月に再開局して以来、カナダとつながるのはこれで2回めです。当局にとってここは難しいエリアです。

相手局の信号は強力でしたし、おそらく立派な無線設備を使っているのだと思います。

bookmark_border[370] 久しぶりのSD330

最近はSD330の自動チューニングについて色々と考えていたものの肝心のSD330を使っていなかったのですが、リレー内蔵のスイッチボックス(コントローラ)が完成したこともあり、天気も良かったので久しぶりに基台に取り付けてベランダから出して運用してみました。このアンテナを使うのは実に2か月ぶりです。

まずはコントローラの具合ですが、PCからのリレーコントロールも良い感じです。しかしながら、まだ自動化プログラムを組んでいないため、結局PC画面上のボタンを押してUP/DOWNするだけのマニュアル操作です。また、40m、80mでは調整がシビアなため、手動でのリレーON/OFFでは遅れが生じるため調整が仕切れず、結局、最後はプッシュスイッチでのコントロールが必要です。

とは言え、SWRが2以下に収まっていればOKと割り切ればそこまでシビアに考えなくても良いのかも知れません。下は40mでのSWR状況です。

センターはFT8国内バンドの7.041MHzでスパンは±100KHzです。多少ズレても全く問題無いレベルですね。なおATAS-120Aでカウンターポイズを結構追い込んだため、SD330でも各バンドそのまま有効に働いているようです。

bookmark_border[368] スイッチボックス完成

昨日はCQ誌10月号がまだ店先に並んでおらず購入できなかったため、スイッチボックスを作成しました。

裏には滑り止め用の足を貼り付けました。

これは新旧スイッチボックスの大きさの比較です。

配線前の内部はこの様な状態です。

テスターで配線チェックをしましたが、リレー、プッシュスイッチともに特に異常はありませんでした。これからアンテナにつなげて動作確認をしたいと思います。

ちなみに先日も掲載しましたが、この様な回路で組んでいます。