bookmark_border[526] ATU-100屋外設置用カバー

今日はまたATU-100の話題に戻りますが、100円ショップで購入した密閉容器を使って屋外設置用のカバーを作りました。

本体は長めのタイラップで止めています。写真では緩いように見えますが、実際は結構硬めに締めています。下側のMJコネクタにかませたリード線は、カウンターポイズ取付用です。

出力側のエレメントをつなぐ部分にはこの様な端子を付けました。これは「ジョンソン端子」と呼ばれているものでツマミが細長くて外れないタイプです。当局は「陸軍端子」に馴染みがありますが、それはもっと短くてツマミが太いものです。また「海軍端子」というのもあるようで、これは、形は陸軍型と同じですが、ツマミが外れないタイプとのことです。海軍で使う場合は振動でツマミが緩んで外れることが無いようにしたとの説もあるようですが、真偽のほどはわかりません。そもそも、ツマミが外れる前に緩んでしまってはダメですね。

なおリード線は芯線と網線をつないで使っており、バナナプラグはそのままMJコネクタに差しています。現時点でロングワイヤ用のUNUNは組み込んでいません。

設置場所は直接雨があたらないのでこのような簡単な構造にしました。残る課題はロングワイヤでIV線が有力候補ですが、ネットでは「カーボンファイバ製の釣り竿は導電性があるのでそのままエレメントとして使える」との情報もあり、それも有りかなという気持ちにもなっていて結構悩ましいです。

bookmark_border[525] 160mノイズ問題

昨夜は、RHM12アンテナを取り付けて160m FT8を運用しました。

出ている局が見あたらずとても静かです。そこでCQを出してみました。5回ほど出しましたがレスポンスはありません。PSK Reporterで見ると、一応国内には飛んでいるようです。

(昨夜の伝搬状況: PSK Reporterより)

その後もCQを出しましたがやはりダメでした。そのうち何局か未交信の局が見えたので呼んでみるとつながりました。

でも何か様子が変です。

こちらからの信号は届いているようなのですが、相手局からの信号が途中で受信できなかったり、SNRが大きく変動したりしています。

そこで普段FT8ではほとんど気にしないSメータを見ると、常時9++の状態でした。またいつもAFレベルはゼロにしていて気付きませんでしたが、ボリュームを上げるとバリバリとひどくノイズが被っていました。もし当局のCQに応答していただいた局がいたのであれば、きちんと受信できずにご迷惑をお掛けしたかも知れません。

これまで160m FT8を運用する時はノイズは特に意識していませんでしたが、このように受信にかなり影響がある状態ですので、原因が分かって対策できるまではこのバンドでは運用を控えた方が良いかなと思っています。

bookmark_border[524] ATU-100コントローラ完成

ようやくATU-100のコントローラが完成しました。

まだロングワイヤエレメントが無いのでとりあえずベランダのHFV5アンテナに接続し、このアンテナでは対応していない17mでリグを10Wに設定して電波を出してみました。

「TUNE」ボタンを押すと・・・

リレーがカチカチ言ってSWRも下がりました。表示上のパワーは入力8.7W、出力8.6Wですのでロスはほぼゼロですね。おそらく全く同調の取れていないロングワイヤでは、ATU側でのマッチングロスは大きくなると思います。

コントローラの筐体は100円ショップで購入したゼムクリップ入りの透明プラスチック容器です。それにスイッチ4ケと端子用の穴を開け、裏面は表示部をマスキングして黒のプラスチック用塗料を塗りました。マスキングし過ぎたせいか表示窓が少し大きくなってしまいましたが、機能的には問題無いためこのままでOKと判断しました。

全体はこの様な感じです。右奥に見えているのが以前作ったSD330用スイッチボックスで、同じケースとスイッチを使っています。

ATU-100本体とコントローラを接続するケーブルは7mのVGAケーブルです。

残る作業は、

①ATU-100本体の屋外用ケースへの収容(密閉容器)
➁ベランダ取り付け(タイラップを想定)
③ケーブル引き込み(エアコン用ダクト)
④ロングワイヤの設置

ですが、①~③はほぼ目途が立っているものの、④をどうするかまだ考えが固まっていません。IV線をどの様に空中に浮かすかが大きな課題です。

bookmark_border[523] 昨日の運用状況

昨日も雲行きが怪しく雨が気になったためホイップアンテナの出番は無く、ベランダ内設置のアンテナを使って10mと2mでFT8を運用しました。

10mは主にDXで、オーストラリア、インドネシア、タイ、西マレーシア、中国など大体いつもの国々とコンタクトできました。これがPSK Reporterで見た伝搬状況です。

右下の「-15dB」はフランス領ポリネシア(タヒチ)で、こちらでも受信できていたので呼んでみたのですが、パイルになっているようで結局つながりませんでした。それにしてもこの局はJAやその他地域の局を次から次へとさばいていて、見ていて気持ちが良かったです。早く自分の番が回って来ないかな・・・と待っていたのですがダメでした。

また、インド方面にも電波が飛んでいたようです。インドはこれまで全くつながっていないエンティティなので期待したのですが、この局の信号は当局では受信できませんでした。また別のインド局が見えていて何度も呼んでみましたが、残念ながらことごとく空振りに終わりました。

ところで、インドは人口が多く頭脳明晰な人も多いという印象があるのですが、PSK Reporterで見る限りではFT8を運用している人は少ないように思います。そもそもアマチュア無線人口自体が少ないのかも知れません。

その後短い時間ではありましたが、半月ぶりに2mにQSYし国内の局長さん数局とコンタクトさせていただいて週末の運用を終えました。

bookmark_border[522] 「ベランダ」と「バルコニー」

昨日はCQ誌の発売日でしたので、早速書店に行って買ってきました。特集は「アパマン・ハム最新事情」で、集合住宅住まいの当局にとって正にぴったりのテーマです。特にアンテナ関連の記事は参考になるものばかりです。

当局は、ベランダの内側に常設しているHFV5短縮DPと2m/430用の2エレ/3エレ八木、また運用時だけ基台に取り付けてエレメントをベランダ手すりから外に出すATAS-120、SD330、RHM12などのスクリュードライバーホイップなどを使っています。

このようにいつも「ベランダ」と言っていましたが、他の方のブログを見ると「バルコニー」と書かれている方もいて、ベランダと何が違うのかな・・・と思っていたところ、CQ誌の記事に「もともとは共同住宅に数個共通に存在し間仕切りで仕切られ、非常時に避難通路になるものを『ベランダ』、専有部分に固有で他の専有部分の非常通路にならないものを『バルコニー』と呼んだ」との注釈がありました。ただ定義自体は必ずしも明確ではないとのことです。

そこで、正確な意味を知りたくなってネットで検索してみました。

最初に出てきたのがSUUMOのサイトです。以下、本サイトからの引用です。

・ベランダ
一般的には、ベランダは2階以上にあり、住戸から外に張り出していてある程度の雨風をしのげる屋根のあるスペースを指します。形状、広さにもよりますが、雨の日でもそこで濡れずに過ごせますし、洗濯物も干すことができます。

・バルコニー
バルコニーはベランダと同様のスペースですが、大きく異なるのは屋根がないことです。また、ルーフバルコニーと呼ばれるものは、下の階の屋根=ルーフを利用したもので、通常のベランダやバルコニーよりも広いケースが多くみられます。

ということで、屋根の有無の違いで呼び方が変わるそうです。当局の家のベランダには屋根(上階のベランダ床)がありますので、この定義によると「ベランダ」になります。

ところで、国内の長距離フェリーの上級ルームに設えたバルコニーはほぼ屋根無しですのでバルコニーで正解かと思われますが、一方、日本を代表する国際クルーズ船「飛鳥II」の写真を見ると、集合住宅の様な屋根(上階のベランダ床)があるのでいわゆる「ベランダ」ですね。飛鳥IIはこれをバルコニーと称していますが果たしてどうなのでしょうか・・・?

そこで、次に英語の「veranda」と「balcony」の違いを調べてみました。このサイトで分かり易く解説されています。

以下、本サイトからの引用です。

・Veranda(ベランダ)
建物1階の外側の屋根のあるスペースをVerandaと言います。ですので、日本のマンションやアパートの1階にあるベランダであれば、英語のVerandaと同じ意味合いになりますね。多くの場合は、2面以上の壁または手すりなどで囲うように作られています。

・Balcony(バルコニー)
建物の2階よりも上層階にあり、窓や扉からから突き出たスペースのことをBalconyと言います。(必ずしも突き出ているわけではないですが・・・)日本語でいう「ベランダ」がこの意味ですね。もともと、庭がない家庭でも外を楽しめるように作られたのが始まりだと言われています。

少なくともこのサイトの解説を見る限り、日本の場合とは定義が大きく異なるようです。その意味では飛鳥IIも決して間違っているという訳ではないと納得しました。