bookmark_border[522] 「ベランダ」と「バルコニー」

昨日はCQ誌の発売日でしたので、早速書店に行って買ってきました。特集は「アパマン・ハム最新事情」で、集合住宅住まいの当局にとって正にぴったりのテーマです。特にアンテナ関連の記事は参考になるものばかりです。

当局は、ベランダの内側に常設しているHFV5短縮DPと2m/430用の2エレ/3エレ八木、また運用時だけ基台に取り付けてエレメントをベランダ手すりから外に出すATAS-120、SD330、RHM12などのスクリュードライバーホイップなどを使っています。

このようにいつも「ベランダ」と言っていましたが、他の方のブログを見ると「バルコニー」と書かれている方もいて、ベランダと何が違うのかな・・・と思っていたところ、CQ誌の記事に「もともとは共同住宅に数個共通に存在し間仕切りで仕切られ、非常時に避難通路になるものを『ベランダ』、専有部分に固有で他の専有部分の非常通路にならないものを『バルコニー』と呼んだ」との注釈がありました。ただ定義自体は必ずしも明確ではないとのことです。

そこで、正確な意味を知りたくなってネットで検索してみました。

最初に出てきたのがSUUMOのサイトです。以下、本サイトからの引用です。

・ベランダ
一般的には、ベランダは2階以上にあり、住戸から外に張り出していてある程度の雨風をしのげる屋根のあるスペースを指します。形状、広さにもよりますが、雨の日でもそこで濡れずに過ごせますし、洗濯物も干すことができます。

・バルコニー
バルコニーはベランダと同様のスペースですが、大きく異なるのは屋根がないことです。また、ルーフバルコニーと呼ばれるものは、下の階の屋根=ルーフを利用したもので、通常のベランダやバルコニーよりも広いケースが多くみられます。

ということで、屋根の有無の違いで呼び方が変わるそうです。当局の家のベランダには屋根(上階のベランダ床)がありますので、この定義によると「ベランダ」になります。

ところで、国内の長距離フェリーの上級ルームに設えたバルコニーはほぼ屋根無しですのでバルコニーで正解かと思われますが、一方、日本を代表する国際クルーズ船「飛鳥II」の写真を見ると、集合住宅の様な屋根(上階のベランダ床)があるのでいわゆる「ベランダ」ですね。飛鳥IIはこれをバルコニーと称していますが果たしてどうなのでしょうか・・・?

そこで、次に英語の「veranda」と「balcony」の違いを調べてみました。このサイトで分かり易く解説されています。

以下、本サイトからの引用です。

・Veranda(ベランダ)
建物1階の外側の屋根のあるスペースをVerandaと言います。ですので、日本のマンションやアパートの1階にあるベランダであれば、英語のVerandaと同じ意味合いになりますね。多くの場合は、2面以上の壁または手すりなどで囲うように作られています。

・Balcony(バルコニー)
建物の2階よりも上層階にあり、窓や扉からから突き出たスペースのことをBalconyと言います。(必ずしも突き出ているわけではないですが・・・)日本語でいう「ベランダ」がこの意味ですね。もともと、庭がない家庭でも外を楽しめるように作られたのが始まりだと言われています。

少なくともこのサイトの解説を見る限り、日本の場合とは定義が大きく異なるようです。その意味では飛鳥IIも決して間違っているという訳ではないと納得しました。

bookmark_border[521] DXCC状況

今日は午後から天気が崩れるとの予報で、ATAS-120AやSD330などのスクリュードライバアンテナは使えないかも知れませんので、ATU-100製作の続きとCQ誌最新号(3月号)を読みながらのんびり過ごそうと思います。

ただ最近は無線のアクティビティが下がっていてDXCCの状況も気になりますので、LoTWを確認してみました。昨年12月初旬の時点でConfirm済みエンティティは「57」でしたが、その後2か月余りでどの程度増えているのか・・・

60ですので前回から3エンティティ増えていました。それでも残りあと40もあり、まだまだ先は長いです。

ところで、この記録を見ると20mではそれほど稼いでいませんね。このバンドは当局にとって敷居が高く、CQを出しているDX局を何度か呼んでみてコンタクトできないとすぐに諦めて他のバンドにQSYしてしまう傾向にあります。ましてやパイル状態ですと当局の貧弱な無線設備では到底太刀打ちできず、他局に迷惑を掛けないようにと思って遠慮してしまいます。

でもやはり運次第ということもありますので、TPOは意識しつつ、なるべくこのバンドでもアクティビティを高めていければと改めて思いました。

また、今後「ATU+ロングワイヤ」での運用が可能になれば、DXCC100達成に向けて希望が持てるかも知れません・・・と、淡い期待を抱いているところです。

bookmark_border[520] FTM-200D発表

八重洲無線から2m/430のC4FM・FMモービル新機種「FTM-200D」が発表されたこと、ネット記事で知りました。今月末に発売予定とのことです。

同社のサイトを見ても関連情報は載っていませんでしたので、メディアや販売店向けに先行発信されたのでしょうか。あくまで記事からの情報にはなりますが、項目をピックアップすると・・・

・送信:2m/430アマチュアバンド
・受信:108MHz~999.995MHzを連続カバー
・デュアルバンド同時受信不可
・3Wの高音質・大音量スピーカー
・C4FMデジタル・アナログFM自動選択機能「AMS」
・高解像度フルカラーTFTディスプレイ
・受信状態バーグラフ表示「PMG-SRモニター」(デュアルレシーブのFT5DのPMG機能をシングルレシーブ用に簡素化)
・多用機能簡単設定機能「CFL」(カスタムファンクションリスト)
・メモリーオートグルーピング「MAG」
・VFOバンドスキップ機能
・WIRES-X完全互換、WIRES-X ポータブルデジタルノード機能
・高精度GPSレシーバ
・Bluetoothヘッドセット(オプション)
・録音機能
・マイクロSDカード

となり、FTM-300DとFT5Dを合わせて機能的に少しデグレードした様です。

FTM-300Dと比べてコントローラ部がバランス良くすっきりし、ディスプレイの小ささも目立たなくなっています。個人的にはこちらのデザインの方が好みです。

価格については、実売価格は未だ情報がありませんが、メーカー希望小売価格で比較すると、

・FTM-200D:71,280円
・FTM-300D:74,800円
・FTM-6000:60,280円

また現行機種の実売価格は、

・FTM-300D:42,000円程度
・FTM-6000:32,000円程度

ですので、この間には収まりますね。少し300D寄りと考えると37,000円~38,000円といった感じでしょうか。

2バンド同時受信やC4FM/WIRES-Xの必要性、メモリアクセスの簡便さ、サイズ、その他オペレーションのし易さと価格とのバランスで決めていくのかなと思います。

仮に無線部本体が上記3機種で共通なのであれば、コントロール部とファームウェアをユーザがオプションで取り替えられると良いのにと思ってしまいました。

bookmark_border[519] ネットオークションの「FT-857DM」

先日ネットオークションで興味深い出品を見つけましたのでご紹介します。昨日午後には即決で落札されて既に終了していますが、出品されていたのは八重洲無線「FT-857DM」(新スプリアス対応)です。

FT-857D(M)というとFT-817/818NDの兄貴分としてHFから430までカバーするオールバンド・オールモード機で、「DM」は最大出力が50Wですので移動運用が可能なリグです。既に生産・販売は終了しており、デッドストックもほぼ無いのではないでしょうか。

その様な状況の中、出品されていたリグは表題に「新品未開封」と謳っていました。

ただ説明文には「DC電源コードは汎用品になりますが、 特に問題無くお使い頂けます。」「外観も、目立つキズ等なく良好」と記載されています。また写真には開封済みのリグ本体が写っており、出品情報からは技適番号は確認できませんでした。ディスプレイには「14.7V」の表示が見られることから、安定化電源ではなく自動車バッテリー用のチャージャで電源供給していたのでしょうか・・・

そして技適番号を問う質問に対して、出品者は以下の趣旨で回答されていました。

・未開封で出品しており開封することになるので価値が下がる
・ネット通販(具体名が記載されていました)で購入したので粗悪品ではないと思う
・他の方を検討して欲しい

と、出品内容にはいくつか気になるところはあるのですが、それはさておき・・・

FT-857D(M)自体はFT-818ND同様、無骨でごつごつしてレトロ感があって個人的には好きなリグです。オプションのメカニカルフィルタを実装できるというのも何か懐かしさを感じます。

周波数安定度やPCとのインターフェースの関係で、FT8などのデジタル通信を運用するには少し手間がかかるかも知れませんが、クルマに常設しATAS-120Aアンテナとデュープレクサを使ってSSBやFMを半固定運用するには最適なリグかと思います。「若者のクルマ離れ」が言われて久しいですが、昔の若者であればニーズにマッチした商品ですね。

このオークションは既に終了しましたが、即決価格が当局の小遣い数か月分もの金額でしたので(「安い!」という反応も聞こえてきそうですが)、残念ながら横目で眺めるだけで終わってしまいました・・・

bookmark_border[518] FT8 40m QRGのゆくえ

FT8 40m国内用QRG(7.041MHz)の変更について、現時点ではまだ結論は出ていないと理解しています。他の通信方式との棲み分けや協調など、国内で解決すべき課題が山積しているのでしょうか・・・

IARUのWG-2 Reportに記載されているように「WG-2 recommends that the Conference ~ invite JARL to consider whether their 40m domestic FT8 channel can be moved to 7030-7040 kHz and feedback to BPC by December 31st, 2021 for consideration on revision.」として、JARLは周波数を7030~7040KHzに移行可能かを検討し、2021年末までにBPC(Band Plan Committee)に回答することが推奨されていますが、その後JARLからBPCに対して何らかの報告をしているのか、簡単にサーチした限りでは特に見当たりませんでした。

当局はバンドプランについて何が最適解なのかわからないので、ただただ決定に従うだけという立場なのですが、この様な状態ですので、年が明けてからはこのバンドから足が遠のいています。

また40mはDX用QRG(7.074MHz)ではSSBと被ってしまい、こちらも無用のQRMは避けたいということもあって滅多に利用せず、残念ではありますがこのバンドは当局のようなFT8ユーザにとっては使い勝手が良くないバンドという感じがしています。

当面落ち着くまでは別のバンドでの運用を続けたいと思います。