bookmark_border[546] 鉄道友の会

シャックの小物入れを整理していたら「鉄道友の会」のバッジが出てきました。このブログのテーマであるアマチュア無線には関係の無い話題ですが、おそらく無線に興味を持っている方は鉄道もそれほど嫌いではないだろうと勝手に想像し、今日はこのテーマで昔話をしたいと思います。

私は幼い頃から鉄道を見たり乗ったりするのが好きで、高校生になると夜行列車に揺られながら一人旅を楽しむことが多くなりました。その頃はミニ周遊券やワイド周遊券を購入したり、自分で旅程を組んで国鉄や私鉄の切符を綴じた一般周遊券を発行してもらうなど、列車に乗るまでの計画や切符の手配なども含め、本当に楽しい時間でした。

夜行列車の座席車は大抵4人掛けのボックス(クロス)シートで、必ずと言って良いほど床に新聞誌を敷き靴を脱いで、足は前の座席の狭いスペースに乗せたりして、皆さん窮屈な長時間の移動でなるべく体に負担が掛からないよう譲り合っていたものです。当時はまだ冷凍みかんとポリ容器に入ったお茶は定番だったように思います。中央本線「急行アルプス」(165系)の夜行ともなると、山登りの猛者が多いせいか、通路に新聞誌を敷いて寝たりボックス席の床面に身体を入れてきたりで密状態になっていました。でも、その時は特に珍しい光景では無かったですね。

前置きが長くなりましたが、私が鉄道友の会に入会したのはちょうどその頃です。昭和50年頃でしょうか。ブルーリボン賞やローレル賞の列車に特別に乗ることができたのは良い思い出です。

そのうち会合にも出てみたくなり、電車に関する部会に参加してみました。有楽町にあるビルの大きな会議室には会議用テーブルが四角く並べられていて多くの人が集まっていました。最初は勝手がわからずどこに座れば良いかもわからずで空いている席に座りましたが、そういう部会は皆さん大抵座る席が決まっていて、自由席でありながら半指定席のような感じで、もしかすると知らないうちにどなたかの気分を害してしまっていたかも知れません。

部会が始まると、各会員から車両編成の読み上げがありました。皆さん黙々とメモしていますが、私は新参者でどうして良いかわからず、ただただ座って聞くばかりでした。その雰囲気に、高校生ながら気まずい思いになったのを覚えています。もう少しラフな雰囲気を想像していたのですが・・・。それまで大勢の大人が集まる「会議」など参加したことが無かったので、ストレスを感じたのかも知れません。

ということで、その部会には一度出ただけで、今度は他の部会にも出てみようかとも思いましたがおそらくどこも同じだろうと思い結局それきりになってしまいました。その様なこともあり、鉄道友の会は数年で退会しました。趣味の世界でストレスを感じるのは本末転倒ですので、それで良かったのだと思います。

その後も鉄道での一人旅はしばらく続けていましたが、そのうち夜行列車が減って計画が立て難くなったりクルマの方に没頭したりして、だんだんと鉄道から離れていきました。

「鉄道友の会」のバッジを見て昔のことを色々と思い出しましたが、一方でアマチュア無線はマイペースで楽しむことができ、また他の方とのつながりも持てるため自分には向いていると改めて思った次第です。

bookmark_border[545] ワッチ

「ワッチ」というと無線の世界では「傍受」の意味で、単に聞き流すのではなくその周波数の状態を良く観測したり通信内容を聴くということと理解しています。その意味では海事の世界の「ワッチ=見張り」に似ています。

外洋船は3交代のワッチ制とのことで、例えば次のようになります。

①第1グループ(ゼロヨン)
ワッチ(0時~4時)→休息(4時~12時)→ワッチ(12時~16時)→休息(16時~24時)

➁第2グループ(ヨンパー)
ワッチ(4時~8時)→休息(8時~16時)→ワッチ(16時~20時)→休息(20時~4時)

③第3グループ(パーゼロ)
ワッチ(8時~12時)→休息(12時~20時)→ワッチ(20時~24時)→休息(0時~8時)

ちなみに①は深夜を担当することから「泥棒ワッチ」、③は真夜中を担当せず比較的普通の生活リズムに近いので「殿様ワッチ」という呼称がついているとのことです。なお、ここでいう「ワッチ」は周囲の状況を見張るだけでなく操船も含まれ、殿様ワッチはベテランよりも経験が浅い乗組員が付くことが多いそうです。

ところで、外洋船は航行中に時差が生じますので、その場合はどのタイミングで交代するのでしょうね?1時間毎にずらしていくのでしょうか・・・興味があります。

bookmark_border[544] ロッドエレメント固定方法

結局、この週末は雑用にかまけて無線機に触れることなく過ぎてしまいました。ここのところ週末には12m FT8での遠距離DXが課題となっていましたがそれもできず、またロッドエレメントの設置を試すことなく終わりました。

ロッドエレメントは水平にして使うつもりですが、長さが5mもあるため根元の1点を固定するだけでは支持できず、やはり最低2点での固定が必要になります。また、電気的にグランドから浮かせなければなりません。

今考えているのは、エレメントの根元にスパイラルチューブを何重にも巻き、TVアンテナ用のクロスマウントで垂直ポール(塩ビ管)に固定する方法です。角度は90度で水平になり、少し上の方に取り付ければベランダの構造物にも干渉せずに良いかなと思っています。またエレメントを水平方向に回転させたいので、塩ビ管のジョイントを利用することを検討したいと思います。

次の週末は3連休ですので、じっくりと考えてみます。

bookmark_border[543] 「73」とは・・・

QSO終了時には73(セブンティスリー)と言ったり打ったりしますが、先日無線関係の動画を見ていたらQSOのシーンが映っていて、最後に「セブンスリー」と言っていた米国の局長さんがいました。

少し違和感を覚えましたので、「セブンスリー」という言い方があるのどうか調べてみました。ネット検索するとこのサイトが出てきました。

この方も「動画でセブンスリーと言っているのを聞いた」とのことで質問しているのですが、これに対する回答の中に「軍用通信では数字をそのまま読む」というのがあり、なるほどと思いました。もしかすると動画の人はその影響を受けていたのかも知れません。「どちらでも良いではないか」などの回答もありましたが、アマチュア無線通信での「セブンスリー」は、米国でもあまり一般的ではないようです。

ついでに「73」の語源を調べたところ、1857年以後、電信オペレータの業務効率化のため、頻繁に使う表現は数字2文字(一部3文字)のコードで表すよう標準化されたとのことです。その中で「73」は「Best Regards.」、「88」は「Love and kisses.」の意味として定義されています。

当局が最初に開局した頃は、QSOの最後に交信相手が男性であれば「73」、女性であれば「88」と言うよう機械的に覚えていましたが、今はジェンダー平等社会であまり区別しないようにしているのでしょうか・・・。無用な混乱や誤解を避けるためにも「73」で統一して良いと思いますね。

bookmark_border[542] ロッドエレメント入手

ATUにつなぐためのロングワイヤの設置方法を検討してきましたが、ベランダの構造の関係からワイヤを張るのは難しく、ロッドエレメントを使うことにしました。先に少しご紹介した5m物が当局の設置環境に最適と思われましたので、早速入手しました。

9段のロッドで先端は思ったよりも太くしっかりしています。またM6ネジでワイヤでのエレメントの延長も簡単にできそうです。ちなみにこれはNATECさんの「NAR100」に使われているものに似ているように思います。

根本はM10ネジでATUからのケーブルを接続できます。

残る課題は、このエレメントの固定方法ですね。NAR100の様な固定金具があれば良いのですが、ネットを探しても見つかりませんでした。この週末は、また悩むことになりそうです。