bookmark_border[682] FC-40の共用化

[675] FC-40コントロールケーブル切替スイッチの製作」で紹介したように、以前ATU(FC-40)を2台のリグで共用できるように切替スイッチを作ったのですが、今回FT-891Mを購入したため、ようやく日の目を見ることになりました。

スイッチボックスから出ているケーブルをFC-40・FT-991AM・FT-891Mにそれぞれ接続してボックス横についているスイッチをONし、安定化電源のスイッチとFT-891Mのスイッチを順に入れました。この順序でスイッチを入れないと、FT-891MはFC-40をうまく認識しないようです。

まずはリレースイッチをONすることで、物理的にFT-891MをFC-40に接続した状態にしておく必要があるということですね。

あとはリグのマニュアルどおりに操作すればOKです。うまくTUNEしてくれました。

bookmark_border[675] FC-40コントロールケーブル切替スイッチの製作

先日、「[668] FC-40コントロールケーブル切替スイッチ検討(妄想段階)」で、将来のHFリグ増設に備えてFC-40の切替スイッチを考えている旨を紹介しましたが、この連休を利用して作ってみました。

使用したのはANMBESTリレーモジュール(12V 8CH)、タカチ製プラスチックケース(TW9-4-17B)、サンワサプライ製キーボード延長ケーブル 3m(KB-K98-3K)2本です。電源スイッチは手持ちのものを使いました。

まずはスイッチボックスに引き込むケーブルの加工です。2本の延長ケーブルの途中を切断し、長さ調整をするためにコネクタに近い部分でつなぎ合わせました。細かくて面倒な作業です。

それが終わってケース内部とフタの裏側にシールド用の銅箔を貼り、リレーモジュールを組み込んで配線したときの状態です。ケースの大きさに余裕が無かったため、結構ぎちぎちです。

下側のリレー制御端子の右から8番目までは線がつながっていませんが、今回は8つのリレー全てを同時に動かすだけで良いため、基板の裏側で端子間を直接接続しています。一番左の端子はDC+12V、その右はGNDですが、そのすぐ右隣りが制御端子でそのまま伸ばして接続し易かったため、リレー制御はアクティブローで行うことにしました。各リレーのジャンパはデフォルトでHiになっていましたので、これをLo側に差し替えています。

その後、通電した状態がこれです。下から4番目のリレーが動きません。このリレーの上に黒の四角いものが乗っていますが、下に書いたとおりクッション用のスポンジです。

上から押さえるとONすることがわかりましたので、部品の半田不良かと思います。基板のほぼ中央部分であることから、基板をネジで固定する際に若干たわんだのが原因かも知れません。このリレーに少し硬めのスポンジを2枚貼ってフタを締めるとちゃんと動作しそうです。

ただ、これではあまりに不安定ですし、他の部分にも変なテンションが掛かって悪影響を及ぼしかねません。しかし、不具合箇所を調べて直すにしても基板を一旦外しせっかくの配線も一からやり直しが必要になるため、そこまでの元気もありません。

結局このリレーは使わないことに決め、特に切り替える必要が無いと思われるGND(橙色)はリレーを介さずに2台のリグとFC-40からのラインを直結し、その空いたリレーを代わりに使うことにしました。

下がリレーBOXの外観です。ケース内のスペースの関係で、スイッチはこのような位置になりました。FT-991AMで動作確認したところ切り替えは上手くいき、どちら側もFC-40をちゃんと認識してコントロールできているようです。リグ#1はリレーの「NC」、リグ#2は「NO」に接続していますので、リグ#1でFC-40を使うときはリレーBOXのスイッチはOFF、リグ#2ではスイッチONです。なお、FC-40のコントロールケーブルはリグの電源を入れる前にリグに接続しておく必要があるのと同じように、リグ#2で使う際は、予めリグの電源をOFFの状態でこのリレーBOXのスイッチをONしなければならないのが注意点かと思います。

DC電源の右にある黒い箱です。いい感じにシャックに収まりました。スイッチは向こう側の下の方に来る形です。

 

bookmark_border[668] FC-40コントロールケーブル切替スイッチ検討(妄想段階)

八重洲のFC-40(ATU)のケーブル長が足りないため安価なサンワサプライ製の3m延長ケーブルをつなげて使っている、という話を「[647] FC-40入手」に書きましたが、このケーブルでも今まで特に不具合無く満足しています。

で、将来八重洲のHFリグを増設することになった際に2台のリグ間でFC-40が共用できるよう、切替スイッチの検討を始めました。まだ具体的な増設計画は無いので妄想の段階ですが・・・

まずはスイッチ構成の検討です。果たして何回路必要なのか・・・このコントロールケーブルのコネクタはminiDIN 8ピンですが、本当に8回路も必要なのかという疑問が湧きます。そこで、FC-40の回路図を確認しました。

(八重洲無線 FC-40取扱説明書より抜粋・引用)

#3端子はGNDで、その他の端子は何か全部使っているようですね。直流的にGNDは切り替える必要が無いため直結で良さそうですが、せっかくなのでGNDまで含めてリグ間で確実に切り替える方向にしたいと思います。

そこで8回路2接点のスイッチを探すことにしました。ネット検索してみてもロータリースイッチやトグルスイッチは手頃なのが見つからず、回路を実現するにはリレーモジュールが良さそうです。8回路で12V駆動のものが1千円余りで手に入りそうですので、これが第一候補です。

ケースはタカチのプラスチックケースに適当なサイズのものがありますし、3mの延長ケーブルをもう1本準備し2本とも途中で切断してケースに引き込みそのまま各リレーに接続すれば、余計な半田付けや引き回しは避けられるものと思われます。ケースの裏でそれぞれのケーブルにタイラップを巻いておけば抜け防止になります。

なお、リレー制御用のDC12Vコードと物理スイッチは別途準備する必要がありますが、これらは有り合わせのもので済ますことができそうです。ちなみに一方のリグのコントロール線からDCを取ればDCの引き込みを省略でき、またそのラインをリレーの制御にも使えばそのリグが立ち上がったときに自動切替えできると思いましたが、やはりリグの故障の原因になりかねませんので、ここは素直にDCを外から取ることにします。

ケースはシールドした方が良いのかどうか、シールドする場合は銀テープでも良いのかなど妄想は尽きませんが、あまり急ぐ案件でもありませんので、頭の中で試行錯誤しながら少しずつ具体化していければと思っています。

bookmark_border[647] FC-40入手

FC-40のことを色々考えているうちに早く欲しくなり、購入しました。販売店には在庫がなく、八重洲無線の須賀川工場からの直送です。コントロールケーブルは添付の5m長では足りず、先日紹介したサンワサプライの3m長の延長ケーブルをつなぎました。

肝心のロングワイヤですが、まずは8m 位のIV線を使うことにしました。アース線は5mx5本、10m・7m・3mがそれぞれ1本ずつです。ベランダ内にワイヤを張ってチューニングしてみると、6m~40mまではOKですが80mと160mはNGでした。これは仕方が無いとして、FT8運用のためPCをリグにつないだのですが、6m以外はフリーズ状態になりました。

そこでリグ/PC間のUSBケーブル、ATUコントロールケーブル、同軸ケーブルにそれぞれクランプフィルタ(コア)を追加してようやく30mまではフリーズが収まりました。40mがまだ残っていますが、もう時間切れということとコアの手持ちが無くなったため、後日対策したいと思います。

まだ本格運用とはなりませんが、FT8での受信は良好で、少なくともこれまでのHFV5よりは良さそうです。またHFV5もそうですが、エレメントをベランダから外側に出さずに運用できるので気持ち的にも楽です。

ところでCQオームさんのサイトに「釣り竿直接給電アンテナエレメントとクイックマウントx2個セット」という製品が掲載されSNSで紹介されていますね。6/末発売予定とのことです。価格は安いのか高いのかわからないですが、このようにセットで纏まっていると便利だと思います。カーボンロッドアンテナということで、耐電力や寿命については興味があります。

 

bookmark_border[644] FC-40用コントロールケーブル

真剣にFC-40を検討している中で、標準添付品のコントロールケーブルの長さが5mしかないことが気になっています。当局の場合は、シャックの隣がすぐベランダとは言え、引き回しを考えると5mでは足りないことは明らかです。

もっとも専門店には10mを初めとして5m刻みで30mまでのケーブルも用意されているのですが、10m長のものでも1万円を超え、目玉が飛び出しかねない価格です。

そこで、FC-40を使用されている方のブログや他に代替品が無いかネットで調べてみました。

まずはコネクタの仕様ですが、ミニDIN 8ピンのオスがケーブルの両端についていることが分かりました。コネクタ単体はあまり流通していないようですが、マル信無線電機さんの「ミニDINプラグ 8P(MP-371/8)」というのがありました。価格は税込みで1ヶ400円ちょっとです。延長ケーブルを作る場合はメス側も必要で、これは「ミニDIN中継ジャック8P(MJ-372/8)」だと思います。税込み250円弱ですね。

ネットの写真で見ると、DINとミニDINでは大きさは違うものの全体の形状がよく似ているため間違えそうですが、見た目、明らかに接続ピンの太さが違います。

一方、8芯ケーブルは色々ありそうですが、私は半田付けが下手なこととシールドをどこにつなげれば良いかも分からないので、コネクタ付きの既製ケーブルを探すことにしました。

Amazonで調べたところ、「サンワサプライ キーボード延長ケーブル 3m KB-K98-3K」という3m長のストレートケーブルを見つけました。コネクタは、ミニDIN8pinオス-ミニDIN8pinメスとなっています。これはPC-9821のキーボードケーブルを延長するためのケーブルとのことです。PC-9821(PC-9800シリーズ)本体は、とうの昔にディスコンになっていますが、保守部品は未だに需要があるのですね。価格は1本あたり税込み1,500円弱でした。

もし10mの長さが必要な場合は、この延長ケーブルを2本(6m分)使えばかなりお得ですね。ちなみにこのケーブルをFC-40の延長ケーブル用として購入された方のレビューが載っており、特に問題なく使用されているとのことです。

なお、このケーブルはそもそも屋内用ですのでリグ側にこれを使い、屋外のATU側には付属の5mケーブルを使うのが良いのでは・・・と思っています。屋外側に長さが必要な場合は延長ケーブルを何本も使うのではなく、所定の長さのケーブルに交換した方が良いかも知れません。

ということで、コントロールケーブル長の問題は何とか解決できそうです。ところで肝心のFC-40ですが、各ネットショップでは「予約」や「納期未定」などと表示されていて、品薄状態のようです。