bookmark_border[342] FT5D登場

FT3Dマイナーチェンジ版のFT5Dが登場しましたね。CQ誌9月号に広告が載っていました。初めは気が付かずにスルーしていたのですが、よくよく見るとFT3Dとは別物です。

デジタルハンディの新基準として「先進の高音質C4FMデジタル+1000mWの大出力」「堅牢タフボディ」「タッチ&ゴー オペレーション」が特長のようです。

FT3Dとのスペックの違いは後日調べるとして、「タッチ&ゴー オペレーション」というのが気になったため、八重洲無線のサイトに掲載されたカタログを見てみました。これは「PMG(Primary Memory Group Activity Monitor)」と「CAM(CH Activity Monitor)」がキーワードのようです。

・PMG:PMGキーを長押しすることで、現在のディスプレイの周波数をVFO、メモリーチャンネルに関係なくPMGに登録。あとは「PMG」キーを押すだけで即時にその周波数を呼び出すことが可能。複数の周波数を登録すれば、「PMG」キーを押すと登録周波数の状態がバーグラフで表示(アクティビティモニター:最大5チャンネルまで)。表示されたバーにタッチするだけでそのチャンネルに瞬時に移動。

・CAM:常時決められたチャンネルでアクティビティモニターを使う場合には、PMGとは別にCAM機能が使用できる。CAMを使うにはメモリーチャンネルごとに登録するCAMを選択しておく。後はメニュー画面でCAMモードを呼び出せばPMCと同様、バーグラフで各周波数のアクティビティを表示。表示されているバーにタッチすればそのチャンネルに移動。CAMグループは最大10グループ、1グループあたり5CHまで登録可能。

当局はFT3Dを持っていますが、機能が盛り沢山で機能の半分も理解していないので、この様なショートカット機能があれば確かに便利に使いこなせると思います。

ただFT3Dにしても発売から2年くらいしか経っておらず、このタイミングで後継機を出す理由は何でしょうか・・・?

(八重洲無線カタログより転写)

bookmark_border[341] 一週間ぶりのQRV

先週は、平日に運用できなかったため、週末は一週間ぶりにリグに火を入れました。空模様が少し気になりましたが、ATAS-120Aを出してみたりHFV5を使ってみたり、久しぶりにFT8を楽しみました。

30mと17mでは、コンディションがそれほど良く無かったのか、台湾、中国、韓国、オーストラリア、ASロシアなど割と近くの局としかQSOができませんでした。

また6mでは西方面が開けていて、国内だけではありましたが3、4、5、6エリアの局と安定したQSOができました。これは6mの伝搬状況です。

ところで6mで運用しているときにこの様なデータを受信しました。「まぼろし」として記録しておきます。

 

bookmark_border[340] FT8設定状況の確認

CQ誌9月号には、8月号に続き別冊付録として「FT8マニュアル」がついており、8月号が「入門」編であったのに対し今回は「活用」編です。

早速、当局のFT8設定状況を確認しました。まず基本的な見直しポイントとして挙げられている次の7点です。

①PCの時計合わせ

「iネット時計」をインストールしており、運用の都度、そのアプリを立ち上げて時計を合わせています。精度は±0.2秒ですが、記事によると「JTDXの場合、0.18秒以上遅れるとデコーダーの感度が約6~8dB低下するといわれている」とのことですので、何か別の方法を考えた方が良いかも知れません。

②PC処理能力の向上

先日書いたように、当局では何世代も前のプロセッサを使っており、これも「処理能力によってデコードに大きな差が出る」とのことです。特にJTDXはデコード時の負荷が重いそうですので、記事にはプロセッサの状態やCPUクロック周波数を常に100%にすることが推奨されています。当局ではこの設定にしていますが、常にファンが動いた状態で、少しでも排熱がうまくいかなくなるとスロットリングによりクロック周波数が急激に落ちるおそれがありますので、バランスが重要かと思います。

③綺麗な電波の発射

第1はALCレベルメータでの確認が重要ですね。またFT-991AMでは送出信号のオーディオモニタができるためそれで確認したり、相手局から送られるSNRレポートを参考にしたりしています。ちなみに、以前使っていたFT-450DMでは送出信号のモニタができなかったため(自分がモニタ方法を気付かなかっただけかも知れませんが)、不安はありました。

④スプリット設定

「Rig 」設定をしています。スプリット設定をしないと2,800Hz以上のDFでは送信できないこと、初めて知りました。

⑤受信帯域フィルタの拡張

リグ上ではフィルタの幅を最大に設定しています。JTDXやWSJT-Xではワイドグラフの表示範囲しかデコードしないとのことで、設定を確認したところ「Bins/Pixel 2」になっていたため「Bins/Pixel 3」に変更しました。

⑥受信能力改善

受信を妨げるほどのノイズは受けていないように思いますので、特に何もしていません。アンテナやカウンターポイズの調整により、結果的に受信ノイズを低減しているのかも知れません。

⑦ソフトウェア最新化

使っているJTDXは「v.2.2.156」ですが、JTDXのサイトを見たらこれが最新の様ですのでOKです。

別冊記事の内容は盛りだくさんで情報も多く載っていますので、JTDX中心に書かれていることもあり、これから落ち着いて一つ一つ学んでいきたいと思います。

ちなみに、以前「同一局が同じタイミングで複数の信号を出している」のを怪現象として不思議に思っていましたが、これは記事にある「DX petition mode」か「MSHV」と思われます。 勉強になります。

bookmark_border[339] SD330オートチューニング化?

少し前に「SD330のチューニングが面倒なので手抜きができたら良いな」ということを書きましたが、少しだけ検討を始めました。

以前はチューニングはそれほど面倒とは思っていませんでしたが、ATAS-120Aを使い始めてその便利さを知ることになり、とたんにSD330が不便に思えるようになったということです。

なるべく費用を掛けずにPCとリレーを使ってアンテナを制御できないかと考えています。リグとPCの間はCATコマンドを使い、周波数情報やSWR情報をリグから得て、それを元にPCがリレー制御するという方法です。なるべくTX ONはしたくないのでうまくNanoVNAが使えないかとも思いましたが、リグ周波数との連動がうまく行かなそうなことと、そもそもNanoVNAからどのようにデータを取ればよいかわからないため、次のように考えました。

① PC(JTDX)からリグに周波数指定(既存部分)
② リグからPCに周波数(変更)情報通知
③ PCでアンテナの伸縮方向と時間(所定時間)を計算
④ ③に従いPCがリレーON
⑤ ③の所定時間経過後、PCからリグに対して最低出力での送信を指示
⑥ リグからPCにSWR情報送出
⑦ 所定のSWR以下になったところでPCがリレーOFF

なお、元の周波数でチューニングが取れていない場合は③の計算自体できないため、一旦、アンテナを一杯に伸ばして(または縮ませて)それを基準点として伸縮時間を計算することになります。

空回りさせて良いのが最長点か最短点かは確認必要ですね。とは言え、マニュアルでチューニングしているときはそこはあまり気にしていないので、一杯まで行くとモータへの通電が自動で止まるのかも知れません。

また、最低出力であれSWRが高い状態でリグをTX ONできるのかどうかもわかりません。(ATAS-120Aではできていますね。)

それから、PC/リグ間、PC/リレー間のCOMポートをどうやって増やすか、PC/リグ間のCATコマンドはどうやってやり取りするか、PCから制御可能な適当なリレーがあるか、そもそもソフトはどの様に作れば良いか等、一から勉強すべきことが多過ぎて実現可能性は怪しいですが・・・

昔PCからモデムを制御するためATコマンドを出すのにPCの「ターミナルモード」というものを使った記憶があるので、手始めに「ターミナルモード」をネット検索したら「D-STAR」「IC-705」が出てきました。

先は長そうです。

bookmark_border[338] ATAS-120A DX実績

ATAS-120Aを使い始めて1ヶ月になるため、このアンテナでのFT8 DX交信実績を纏めてみました。なお、後半は天気の影響で運用の機会が無かったため、実質半月程度の実績となります。

建物の影響か欧州方面は全くダメですが、北米や中南米は好調です。特にこれまでQSOできていなかった米国東地区やカリブもカバーできています。更に、アフリカ大陸もほんの一部ですがつながりました。

このアンテナは小型ながら、伝搬コンディションにも助けられて期待以上の活躍をしてくれています。