bookmark_border[347] FT8 送信遅延許容時間

昨日、40m FT8国内バンドで8エリアの未交信局がCQを出しているのを見掛けました。早速応答しようとマウスを手にしてカーソルを合わせようとしたのですが、矢印がどこかに飛んで行ってしまったようで見えません。私の目の焦点が合わなかったのかと思いますが、ようやく矢印が現れてクリックしました。しかし既に6秒ほど経っていました。

次のタイミングで取っていただければいいなと思いながらそのまま待っていると、何と1回目で取っていただけたではありませんか。

シーケンスの中で相手局からの受信待ちになっている状態では、6秒程度であれば許容範囲かと思いますが、CQ直後では誰から呼び出しがあるかわかりませんので、これまでの経験では3秒程度が限界という感覚でした。

なお、相手局も当局と同様にJTDXを使っているようですので、JTDX同士であればこのようなことも可能なのでしょうか。信号が弱いときのJTDXのHint機能には少し懐疑的な印象を持っていて、特に「-26」が出ると「本当に受信できたのか?」という気持ちになってしまいますが、昨日のように送信遅延に対する許容範囲が広いのは助かります。

bookmark_border[346] 通信記録公開の是非

当局のブログでは、通信記録を掲載する際に他局のコールサインのサフィックスをマスキングしています。ここまでやる必要は無いのかなと思いつつ、次のいくつかの観点で懸念があるためその様にしています。

①電波法

電波法には「法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。」という、いわゆる「通信の秘密」の保護規定があり、従事者免許証の裏面にもその旨が記されています。従って、自らがログを公開している場合を除き、アマチュア無線であっても交信の存在やその内容について第三者は公開できないとの解釈も成り立つのではないかと思われます。例えばFT8等のデジタル通信であれば、SNRの交換が「無線通信の内容」に該当すると思いますので、SNR情報を含む通信記録を第三者が公開することには少し違和感を覚えます。なお、アマチュア無線は「特定の相手方に対して行われる無線通信」ではないという解釈や、そもそも誰でもワッチできるのでその内容は秘密情報ではないという解釈があることは認識しています。

②改正個人情報保護法

コールサイン自体は、局情報や会員情報を管理する者以外の者にとっては「個人情報」として扱う必要は無いと思いますが、その通信記録については2020年改正個人情報保護法でいう「個人関連情報」に該当するものと思われます。これは情報提供先の情報と組み合わせると個人が特定され、その行動もわかりますので、昨今話題になっている「クッキー」とは性質の違うものではありますが、取扱いには注意が必要かなと思っています。コールサインのサフィックスをマスキングすることで「匿名加工情報」として、本人に同意を得ることなく公開できるものと理解しています。

③GDPR

欧州GDPRは日本の個人情報保護法よりもずっと厳しいため、特に国を跨いで情報が伝わるブログ記事では気を付ける必要があるかも知れません。ただ当局の場合はEU域内の局とはあまりQSOができていないため、それほど気にする必要は無いのでしょうか・・・それも悲しいですね。

④プライバシー

これは法令違反というよりは個人のプライバシー権の侵害ということですが、アマチュア無線家は元々通信内容の公開を前提にQSOをしていますので、それを第三者が公開したからといって目くじらを立てるような局長さんはいないと思います。ただ全く問題無いかというとそうも言い切れないですね。

以上長々と書きましたが、コンサバに解釈しなるべくリスクを最小化するよう対応しています。ただ各局それぞれの解釈や思い、やり方があるでしょうから、それはそれでお互いに尊重し合いながら無線を楽しんでいければと思います。

bookmark_border[345] DX交信状況

この夏はATAS-120Aで結構DXが稼げましたので、改めてQRZ.comのアワード画面で状況を確認してみました。

・United States Award
50州中14州(28%)ということでまだまだですね。でも少しずつではありますが南部や東部もQSOできるようになりました。

・DX World Award
40国(地域)で40%です。残念ながら南アフリカの局からはまだコンファームいただけていません。

・World Continents Award
6大陸制覇で100%達成です。

・Grid Squared Award
246/100ということで達成です。

・United States Counties Award
米国の郡をどれだけ稼げたかですが、未だ26に留まっています。

・Master Radio Communication – Europe
11/66でわずか17%です。やはり欧州は弱いです。

・Master Radio Communication – Asia
66/54で達成です。

・Master Radio Communication – North America
15/49で31%です。

・Master Radio Communication – South America
10/31で32%です。

・World Radio Friendship Award

これは何に対するアワードか理解できていませんが、730/25で達成です。

この様にいくつか基準は達成しているようですが、今のところはアワードの申請はせず、もう少し伸ばせるところは伸ばしていきたいと思います。具体的な目標を設定してしまうと義務感が出てきますので、結果をみて達成できていればそれで良いかなという緩い感じですね。

(緑丸:confirm済み、黄丸:未confirm)

bookmark_border[344] QSLカード発行準備

来週早々にはJARL経由でQSLカードが届くと思われますので、新たに用紙とインクを購入しました。

用紙は従来から使っている厚手のものが良かったので1,000枚追加注文しました。インクはメーカ純正のものです。以前、互換品を使ったこともあるのですが、色が混じってしまい使い物になりませんでした。おそらくモノクロ印刷であれば問題無いのでしょう。

それにしても純正インクは高いですね。2セット分でプリンタ本体が買えてしまうほどの金額です。もっともメーカからすると本体で儲けるのでなく、インクなどの消耗品や保守でビジネスが成り立っているのでしょうから仕方無いのかも知れません。

ただ独禁法の観点では、市場で大きなシェアを持つメーカが互換インクを使用できない機能をプリンタに備えるのはグレーですね。一方、特許権を以って他社を排除すること自体は問題ありませんので、プリンタメーカと互換インクメーカが争いになった場合は、特許権と独禁法のせめぎあいになるのでしょうか。特許無効や非抵触の判断が下ると、とたんに独禁法で不利になる・・・オセロゲームのようです。

インクの価格に話を戻すと、インクジェットプリンタはしばらく使わないとインクが詰まって色がかすんだり所定の色が出なくなりヘッドクリーニングが必要になりますが、強力モードでクリーニングすると結構インクを消費しますので、その点は何とか改善して欲しいものです。

bookmark_border[343] Phython

SD330の自動チューニングの実現に向けて頭の中では妄想が続いていますが、まずはリグやリレーをPCから制御するためのソフトウェアプログラミングの知識が必要になるため、試しにPhython(パイソン)を学習することにしました。

なぜこの言語を選んだかというと、たまたまCQ誌9月号に他機種向けではありますがコントロールソフトの記事が載っていてそこで使われている言語がPhythonであったこと、ネット検索をするとBASICの様にコマンドが分かりやすくインタープリタで動くため検証が楽そうなこと、YouTubeに無料の学習教材が揃っていること等の理由によります。

手始めにYouTubeのコンテンツを参考に、プログラミングの開発環境をインストールしてみました。

①コマンドプロンプトで「Python」と入力すると自動でPythonのダウンロードページに飛ぶので、そこからver.3.9をダウンロードしインストール。インストールした後、再度コマンドプロンプトに「Python」と入力するとコマンド待ちのプロンプトが表示されるので、試しに1+1と入力すると2が表示され、インタープリタが動作していること確認

②プログラムを書くためのエディタ「Visual Studio Code(VS Code)」をインストール。日本語設定し、Python用拡張機能もインストール

③Pythonの各種プログラムライブラリの「anaconda」をインストール

一応環境が整ったところでVS Codeを立ち上げ「print」コマンドを使って文字を表示させる初歩的なプログラムを動かし、正常に表示することを確認しました。

40年前に遊んだBASICの感じで懐かしいです。I/O誌に載っていたプログラムを1行ずつキーボードで打ち込んで動かしていたことを思い出しました。今後しばらくはPCの中に閉じて色々なコマンドや関数を試してみようと思います。

リグやリレーの制御にたどり着くまでには相当時間がかかりそうですが、FT8の設定と同様、色々と調べながら試行錯誤が楽しめそうです。