bookmark_border[514] 10m FT8パイルとヨルダン

昨日午後、ATU-100の半田付け作業をしながら10mバンドでFT8をワッチしていると、突然ヨルダン局が入感してきました。ヨルダンとはまだつながっていないので10回ほど呼び出しを続けましたが、残念ながら全て空振りでした。アンテナはベランダ内のHFV5です。

この週末はコンディションが悪いはずなのに・・・と思いながら、JT_Alertを見るとSFI=118, A=21, K=4です。SFIが100を超えているので「Best」な状態ですね。一方、磁場の強さを示すA値とK値は低い方が良いのですが高めです。数値の高さは電離層の乱れを表し、特にA値は11以上が「not so good」ですので、大きく乱れているということかと思います。

当局は必死に呼び出しを続けていたためその時はわかりませんでしたが、一息ついたときに改めて画面を見るとこの様な状況でした。「JY5」というのがヨルダン局です。

ところで、ヨルダンというと会社に入って初めての出張がこの国でした。今から40年前のことで、私の初めての海外旅行先でもあります。ここは中近東のスイスと言われており、首都のアンマンは海抜1,000mほどの高地にあるので夏でも比較的涼しく爽やかな印象があります。

すっかり懐かしくなって、ATU-100の半田付けそっちのけで当時のモノを探してみると、1ディナール紙幣が見つかりました。当時のフセイン国王の肖像ですね。

フセイン国王は、お妃の一人のアーリア(Alia)王妃をヘリコプタ事故で亡くしていて、それを偲んでアンマンの空港は「Queen Alia International Airport」と名付けられています。何度かヨルダンを訪れていますが、初めのころはその空港はまだ開港しておらず、もう少し街に近い古い空港でした。

ヨルダンには、インディージョーンズ「最後の聖戦」のロケで有名になったペトラ遺跡や、ヨルダン渓谷をひたすら下りていくと、仰向けに浮かんで本が読める死海があります。日本から遠く頻繁に行ける所でもないので、滞在は1回あたり最低でも2週間、長い時で3ヶ月に及びました。仕事での滞在ではありましたが、見どころも多くまた治安が良い時代でしたので、親日国ということもあり安心して楽しめる国でした。

ただ「アメリカ大使館の近くのホテルには泊まらないように」と何度も念を押されましたが・・・もっともこの鉄則はヨルダンに限った話ではないですね。

bookmark_border[513] SSN状況

3連休を迎えるにあたり、直近1ヶ月間の太陽黒点数の推移を見てみました。

※NICT 宇宙天気予報センター「太陽黒点相対数の推定値」より引用

100までの間で上昇下降を繰り返していますね。先週から下降傾向にありますので、この連休は新たなエンティティとのコンタクトは期待できないでしょうか・・・であれば、他の用事を済ませてしまおうかとも思います。

でも、普通の天気予報でなく「宇宙天気予報」を元に予定を立てるのも何か変ですね。

bookmark_border[512] ATU-100製作状況

ATU-100の製作ですが、徐々にではありますが進みつつあります。

アルミケースはタカチの「MB12-8-18」を使うことにしました。寸法的に少し大きめですが、工作に自信が無いので内部のスペースに余裕を持たせています。かつてはアルミケースというと「リード」一択のような印象がありましたが、今は「タカチ」がポピュラーなのでしょうか・・・

最初の作業は穴あけで、進捗状況は次の通りです。

①ATU-100基板取付用ネジ穴(4箇所):済
②MJ(UHF-J)レセプタクル取付穴(2箇所):済
③DCレセプタクル取付穴(1箇所):済
④D-SUB 15ピンコネクタ取付用ネジ穴(2箇所):済
⑤D-SUB 15ピンコネクタ取付用四角穴(1箇所):80%済

作業を始めるにあたり手持ち工具を確認したところ、金属用ドリルビットはあるもののドリル本体が無いことに気付きました。

昔買った手回しのものがあったはずなのですが、いつの間にか廃棄処分してしまったようです。そもそも金属工作をするのは本当に久しぶりで、プラスチックの穴あけにはタミヤの電動(電池)ドリルを使っており、今までそれで間に合っていました。

今回このためだけにドリルを購入するのも何なので、キリとリーマーとヤスリで対応しています。アルミなのでこれで何とかなりますね。ちなみにリーマーは手持ちのものが14mmでMJ用に太さが少し足りなかったので、ヤスリと共にホームセンターで16mmのものを購入しました。リーマーで穴を開けていくうちにカクカクになっていきますが、穴が大きくなっていってもリーマーの歯のピッチを一定以下に抑えるようなもの(歯と歯の間に途中から新しい歯が生えてくるイメージ)があれば良いのにと思いました。

⑤は結構手こずっています。四角(台形)の穴を開けるのに、丸穴を開けてヤスリで削る作業をしていますが、ヤスリが目詰まりを起こすのか進捗がおもわしくありません。ここは根気良く対応したいと思います。

それから、DC電源は信号線に通すのではなく別にDCケーブルを設けることにしました。リモートのスイッチはなるべくドライ接点にしたかったので、以前クルマのカーナビ制御用に使っていた電装用リレーを流用する予定で、下の様な回路を想定しています。リレーはATU-100基板と一緒にアルミケースに入れようと思いますが、仮に高周波でリレーが誤作動するようであれば、リレーをシャック側に持ってくるか、コンセプトは崩れますがリレー無しでトグルスイッチから電源供給ですね。

また信号線はD-SUB 15ピンに通すことにしました。これは比較的安価で入手性の良いVGAケーブルが使えるからという理由です。ピンアサインは次の様に決めました。

何か設計と製作を同時並行で行っていますが、これもアジャイルと言えるのでしょうか・・・?

bookmark_border[511] RRRと73

昨日に続いてシーケンス繋がりの話題になりますが、以前も触れたように、かつてはJTDXでFT8を運用していると相手局からRRRが送られて当局から73を返信した後に何も返ってこない場合、こちらから自動で73を再送していました。

他方WSJT-Xでは、RRR後に73を受信するとそこでQSO完了というのが正常なシーケンスであることをブログ記事から学びましたので、その後はRRRを受信して73を送出した後は、Halt Txボタンを押して送信しないようにしています。

なおCQを出している局に応答する場合は、こちらからGLを送らずにいきなりSNRレポートを送ればRRR問題は避けられます。ただ国内もDXもそうですが、CQ局に対してGLを送るか送らないかは結構悩ましいです。自分なりの明確な基準は特に無いですが、バンドが混んでいるときはGL無し、比較的空いているときはGL付きでコンタクトしているような気がします。

また、相手によってはGL無しではダメとか、GLは煩わしいので不要とか色々と考えがあると思いますので、そこは周りの状況を見ながら臨機応変に対応ということでしょうね。

ところで、つい最近のことですがRRRを受信しこちらから73を送出した後、試しにHalt Txを押さずに様子を見ていましたら、相手局から73が返ってこないにもかかわらず、こちらからは73を再送しませんでした。JTDXのバージョンはv2.2.157です。これまでのアップデートで上記問題は解消されていたのかも知れません。全く気が付きませんでした。

ちなみに今公開されている最新バージョンは「158」ですね。先日JTDXサイトを見たときはセキュリティアラートが出ていたのでアップデートはしなかったのですが、先ほど見たらアラートも出ずにアクセスできましたので、折を見てアップデートしようかと思います。

bookmark_border[510] FT8 奇妙なシーケンス

先週末、12m FT8でメキシコ局が見えたのでGLを付けて呼んでみました。しかしながら、その局はブラジル局に応答したようで様子を見ていると・・・

突然「-19」のレポートが返ってきました。こちらから「R-11」を送ったまでは特に普通のやり取りでしたが、次の瞬間、なぜか相手局から「R-19」が届きました。これはどういう意味か・・・と考える暇もなく当局のJTDXは「RR73」を返していました。

その後「73」は受信できないまま「RR73」を再送しているうちに相手局は別のJA局とQSOを始めたため、ここで一区切りということで終了です。曲がりなりにも相手から「R」付きのレポートが送られてきたということはこちらから送ったレポートも届いたと理解して、一応QSO成立としておきたいと思います。

この様なシーケンスは初めての経験かも知れません。「GLなどは送らずにいきなりレポートを送ってくれ」というメッセージなのでしょうか。まあ、コールサインとレポートの交換はしているのでルール上はQSO成立ですね・・・

それから程無くして、LoTWとQRZ.comでconfirmされたことを確認しました。