bookmark_border[518] FT8 40m QRGのゆくえ

FT8 40m国内用QRG(7.041MHz)の変更について、現時点ではまだ結論は出ていないと理解しています。他の通信方式との棲み分けや協調など、国内で解決すべき課題が山積しているのでしょうか・・・

IARUのWG-2 Reportに記載されているように「WG-2 recommends that the Conference ~ invite JARL to consider whether their 40m domestic FT8 channel can be moved to 7030-7040 kHz and feedback to BPC by December 31st, 2021 for consideration on revision.」として、JARLは周波数を7030~7040KHzに移行可能かを検討し、2021年末までにBPC(Band Plan Committee)に回答することが推奨されていますが、その後JARLからBPCに対して何らかの報告をしているのか、簡単にサーチした限りでは特に見当たりませんでした。

当局はバンドプランについて何が最適解なのかわからないので、ただただ決定に従うだけという立場なのですが、この様な状態ですので、年が明けてからはこのバンドから足が遠のいています。

また40mはDX用QRG(7.074MHz)ではSSBと被ってしまい、こちらも無用のQRMは避けたいということもあって滅多に利用せず、残念ではありますがこのバンドは当局のようなFT8ユーザにとっては使い勝手が良くないバンドという感じがしています。

当面落ち着くまでは別のバンドでの運用を続けたいと思います。

bookmark_border[517] 2m/430用 250W対応アンテナチューナ

先ほど、毎月「5」と「0 」の付く日にクーポンが使える通販サイトからの案内メールを見ていましたら、コメットの「CAT-273」というアンテナチューナが目に留まりました。

このチューナは2m/430端子独立タイプで許容電力250Wとのことです。

そもそもこれらのバンドの送信出力は最大で50Wと認識しており、またアンテナも市販のものであればチューナは必要無いのではないかと思っていて、この様な製品は需要があるのかなと疑問に感じたので少しネットで調べてみました。

その結果・・・送信出力については「月面反射通信(EME)をおこなう場合は500W」ということでした。EMEの場合は、市販のアンテナでは対応できずチューナは必須ということなのでしょうか。

そこら辺は、当局には経験も知見も無く未知の世界ですので興味深い発見でした。

ちなみに他の通販サイトを見ましたら、CAT-273の姉妹機の「CAT-283」というのもあり、これは各バンドの端子が独立しておらずデュープレクサ内蔵で一つの端子に纏まっているようです。こちらの方が使い勝手が良いかも知れませんね。

bookmark_border[516] 三連休の様子

この三連休は10m FT8を少しだけ運用し、かなりの時間ATU-100本体の製作に費やしました。

昨日は残念ながら終日所用で無線関係には時間を取ることができませんでしたので、残るATU-100コントローラ部の筐体作成は次の週末まで持ち越しです。

筐体と言っても、100円ショップで売っているゼムクリップの容器を使ったものです。プラスチックですので穴あけは楽ですが、表示部の固定方法が中々定まりません。初めは表示器周りの基板部分に厚手の両面テープを貼って固定しようと思ったのですが、表示器のガラスが結構厚く、また裏側の4つの端子が基板を貫通し表側に出ていて邪魔をしています。その為、両面テープでは無理がありそうです。

スペーサを使ってネジ止めが良いかな・・・と思いつつ、少々思考停止状態に陥っています。ただ電気的な動作は確認できていてあとは構造面のみですので、その意味では気が楽です。

ところで10m FT8ですが、この時期にしては遠距離DX通信が盛んに行われていて少々意外でした。朝は北中南米が、また午後から夕方には中近東や欧州方面が開けており(と言っても当局の波は飛んで行かないのですが)、これもサイクル25の恩恵かなと思ったりしています。

早くATU-100の製作を終えて、新エンティティを狙いに行きたいと思います。

bookmark_border[515] ATU-100結線ミス

昨日もほぼ一日ATU-100に掛かりっきりになっていました。一応本体は完成し、現在コントローラ筐体の製作中です。コントローラは未だ裸の状態ではありますが、試しに電源を入れ各スイッチと表示部が機能していそうなことは確認できました。

結局プッシュスイッチは手持ちが3ヶあったので、TUNE/AUTO/BYPASS全てプッシュにしました。

ところで結線チェックをした際、一本だけ本体とコントローラがつながっていない信号線があることに気付きました。改めてVGAケーブルの説明書を見ると#11は不使用でした。

そのため、ピンアサインは以下の様に変更しています。(#11→#4)なお#5と#9も接続されていませんが、これは元々GNDとして纏めていましたので影響ありません。

コントローラの筐体ができ上がったら、ダミーロードをつないでリグからパワーを入れてみたいと思います。

bookmark_border[514] 10m FT8パイルとヨルダン

昨日午後、ATU-100の半田付け作業をしながら10mバンドでFT8をワッチしていると、突然ヨルダン局が入感してきました。ヨルダンとはまだつながっていないので10回ほど呼び出しを続けましたが、残念ながら全て空振りでした。アンテナはベランダ内のHFV5です。

この週末はコンディションが悪いはずなのに・・・と思いながら、JT_Alertを見るとSFI=118, A=21, K=4です。SFIが100を超えているので「Best」な状態ですね。一方、磁場の強さを示すA値とK値は低い方が良いのですが高めです。数値の高さは電離層の乱れを表し、特にA値は11以上が「not so good」ですので、大きく乱れているということかと思います。

当局は必死に呼び出しを続けていたためその時はわかりませんでしたが、一息ついたときに改めて画面を見るとこの様な状況でした。「JY5」というのがヨルダン局です。

ところで、ヨルダンというと会社に入って初めての出張がこの国でした。今から40年前のことで、私の初めての海外旅行先でもあります。ここは中近東のスイスと言われており、首都のアンマンは海抜1,000mほどの高地にあるので夏でも比較的涼しく爽やかな印象があります。

すっかり懐かしくなって、ATU-100の半田付けそっちのけで当時のモノを探してみると、1ディナール紙幣が見つかりました。当時のフセイン国王の肖像ですね。

フセイン国王は、お妃の一人のアーリア(Alia)王妃をヘリコプタ事故で亡くしていて、それを偲んでアンマンの空港は「Queen Alia International Airport」と名付けられています。何度かヨルダンを訪れていますが、初めのころはその空港はまだ開港しておらず、もう少し街に近い古い空港でした。

ヨルダンには、インディージョーンズ「最後の聖戦」のロケで有名になったペトラ遺跡や、ヨルダン渓谷をひたすら下りていくと、仰向けに浮かんで本が読める死海があります。日本から遠く頻繁に行ける所でもないので、滞在は1回あたり最低でも2週間、長い時で3ヶ月に及びました。仕事での滞在ではありましたが、見どころも多くまた治安が良い時代でしたので、親日国ということもあり安心して楽しめる国でした。

ただ「アメリカ大使館の近くのホテルには泊まらないように」と何度も念を押されましたが・・・もっともこの鉄則はヨルダンに限った話ではないですね。