bookmark_border[557] ATU-100とHFV5

ATU-100をロングワイヤにつないでTUNEしようとしても、一部バンドを除き「Hi-SWR」となってリグRF出力が抑えられ、ATU-100がTUNE動作する最低入力電力に届かないためTUNEできない・・・という趣旨で昨日投稿しました。

その後、元々同調が取れていないロングワイヤの代わりに、各バンドで調整済みのHFV5をつないだらATU-100がどの様な動作をするかを試してみました。

その結果、ロングワイヤとほぼ同じ状態となりました。ATUユニット内のRFケーブル引き回しの関係で、特にハイバンドでは影響が出ているのかなとも思いましたが、同じルートでATUのリレーだけをバイパスしてもHFV5ではきちんと各バンドでマッチングが取れていますので、引き回しはそれほど影響していないものと思われます。

そうすると、解決にはやはりリグの高SWR保護機能の調整(解除)や、ATUの最低動作入力電力の変更など根本的な処置が必要になりますね。前者はファイナルへの影響が心配ですし、後者はハード・ファーム両面で変更が必要のようでハードルが高そうです。またFT-991AMのTUNEモード設定(特にEXTERNAL)については不勉強ですので、ここにもヒントがあるかも知れません。

ところでATU-100を立ち上げたときにこの様に表示されるのですが、一度、NanoVNAを使ってバンド毎のATUの入力インピーダンスを追いかけてみようかと思います。

なお、ATU-100のマニュアルによると「BYPASS」と「AUTO」ボタンを押しながら電源ONすると「Simple Test Mode」に入り、L、Cがマニュアルで設定できるとのことです。そこでATUにロングワイヤを付け、L、Cをマニュアルで変えながらATUの入力インピーダンス(スミスチャート)の動きをNanoVNAで観測すると、各バンドで最適なL、C値が分かると思います。でもそうするとATUでなくマニュアルチューナになってしまいますね。

bookmark_border[556] ATU-100復活

先日ATU-100の不具合について書きましたが、本体のフタを開けて見てみると、やはりD-SUB端子の「TUNE」と「GND」間がわずかにショートしていました。そのため電源ONすると「TUNEボタンを押しながらON」した状態になり、フィーダロス入力モードに入ってしまうというオチでした。

半田付けし直して改めて電源ONすると正常に表示しました。そこで5mのロッドエレメントをつなぎリグのRF出力を10Wにセット、TX ONしてTUNEしたのですが・・・

6m/10m/12m/17m/20mはSWRが下がりません。というか「PWR=3.8W」と表示されたままTUNE動作に入らないようです。出だしのSWRが高くてリグの安全機能が働きRF出力を抑えているのかも知れません。その為、入力電力が低すぎてTUNEしないものと思われます。ちなみにリグのTUNER設定は「OFF」です。

15mと30mは大丈夫でした。下の画面は15mでチューニングしたときの様子です。

4行目の表示が切れていますが、見た目はちゃんと表示されています。写真に撮るとこのようになってしまうのですね。また「PWR=8.1W」ですがリグからは10W出ているはずですので「10log(8.1/10)=-0.92dB」がこのバンドでのフィーダロス(+α)ということになるかと思います。

でも他のバンドがTUNEできないのを何とかしなくてはなりません。手っ取り早いのはリグの安全機能を外すことですがちょっと怖い気もします。これは今後調べてみたいと思います。

bookmark_border[552] ATU-100動作不良?

中々手が付けられなかった長いロッドエレメントを、ATU-100と共にベランダに取り付けてみました。ただ何かATU-100の表示が変で、電源を入れると通常の動作ではなく「Fider Loss input 0.0dB」と表示されます。以前室内で確認したときは、正常に動いていたように見えたのですが・・・

Fiderとは「Feeder」のことかと思いますが、この表示は何を意味するのか、ネット検索するとGitHubのアップデート履歴のVersion3.1の部分に以下の趣旨の記載がありました。

「フィーダ(Fider)ロス値はデフォルトではゼロで、チューナはミスマッチロスのみを表示。フィーダロスを設定するにはTUNEボタンを押しながら電源ONし、BYPボタンとAUTOボタンを使って必要な値をセットする。」

従って本来はTUNEボタンを押した状態で電源ONするとこのモードに入るようですが、実際の動作はTUNEボタンを押さずに電源ONするとこの様になってしまいます。なお、BYPボタンやAUTOボタンを押すと確かに値が変わります。

そこで、コントローラのTUNEボタンの接点をテスタであたったところ、ボタンを押していないのに導通していることが分かりました。次にコントローラからVGAケーブルを外して確認すると、正常にオープンの状態になります。

従って、ケーブルまたはATU-100ユニット内部の問題(物理的な短絡?)のようで解決にはそれほど時間は掛からないと思いますが、ここで時間切れとなってしまいましたので今度改めて確認したいと思います。

bookmark_border[542] ロッドエレメント入手

ATUにつなぐためのロングワイヤの設置方法を検討してきましたが、ベランダの構造の関係からワイヤを張るのは難しく、ロッドエレメントを使うことにしました。先に少しご紹介した5m物が当局の設置環境に最適と思われましたので、早速入手しました。

9段のロッドで先端は思ったよりも太くしっかりしています。またM6ネジでワイヤでのエレメントの延長も簡単にできそうです。ちなみにこれはNATECさんの「NAR100」に使われているものに似ているように思います。

根本はM10ネジでATUからのケーブルを接続できます。

残る課題は、このエレメントの固定方法ですね。NAR100の様な固定金具があれば良いのですが、ネットを探しても見つかりませんでした。この週末は、また悩むことになりそうです。

bookmark_border[527] ATU-100部品表

ATU-100の制作が一区切りついたということで、備忘録として部品表を纏めてみました。

電源系にリレー・ダイオード・ヒューズを入れていますが、これは必須という訳ではありません。当局の魂胆としては、あわよくばDC電源ケーブルを新たに引くことなく、SD330駆動用の電源ケーブルと共通化ができないかということで念のための手当てです。

高周波系は両端にSMAコネクタのついた細い同軸ケーブルを使いました。これを適当な長さに切って、入力側・出力側にそれぞれ使っています。本体部外装の密閉容器とコントローラ部のケースは100円ショップ品です。

あとはロングワイヤ(エレメント)の設置ですね。諸般の事情でベランダの手摺りに金具を付けたり構造物を加工することができず、やり方によってはコストがかかることもあって連日悩んでいます。ただ、ようやく今月の小遣いを手にすることができましたので、この週末は何か進展があるかも知れません。