bookmark_border[467] ギリシャとの初QSO

この週末は、土曜日が一日中所用のためQRVできなかったのですが、昨日は特に予定も無かったので朝から良好なコンディションの恩恵にあずかることができました。30m FT8でギリシャの局が出ていたため試しに呼んでみると、2回目で応答があったのです。当局にとって初めてのエンティティです。

これまで中々つながらなかったエンティティですが、今回はあっさりQSO成功です。バンド内がそれほど混んでいなかったのが良かったのかも知れません。ちなみにコンディションのパラメータは、SFI:131、A:10、K:2でした。アンテナはATAS-120Aです。

その後、国内が開けてきました。これがその時の伝搬状況で緑色が30mバンドです。一時は40mかと思わせるほどの状態でした。9エリアの局は受信できなかったのですが、それ以外の全エリアで合計20局ほどとQSOさせていただきました。

このバンドはDX/国内の区別無くゆったりと落ち着いて運用できる印象があり、とても好きなバンドです。

bookmark_border[466] 「CQ」とは・・・?

先日アマチュア無線関係のYouTubeを見ていたとき、家の者から「CQ」の意味とその語源を聞かれました。意味については普通に説明しましたが、語源は・・・これまで全く疑問に思ったこともなく答えられませんでした。

そこでネットで調べてみると、

・Wikipediaより引用

CQは、19世紀の英国で定められた有線電信用の通信略符号である。英国の”Handbook of the Telegraph”(電信ハンドブック)の1870年(明治3年)版に初登場し、『All Stations. A notification to all postal telegraph offices to receive the message.』と定義された。2文字目が”Q”の通信略符号が目立って多く定義されていることから、CQという文字自体に意味はないと考えられる。

19世紀の英国の鉄道電信では毎晩22時の時刻通報ならびに重大ニュースを送信する際にCQ(全局への注意喚起)を前置した。英国に本社を置くマルコーニ社では創業以来、鉄道会社の通信士を中心に採用してきたため、無線電報サービスを行う商用船舶局が増加しはじめた1902-03年頃には、ごく自然に無線電信でも「全局呼び出し」符号としてCQが使用されていた。

・ニコニコ大百科より引用

語源はフランス語のsécurité(注意せよ)と言われている。発音は「セキュリテ」だが、頭の2音節「セキュ」がフランス語の「CQ」の発音と似ているためである。(ただし、英語のSeek youが転じたものだとか諸説あり)

元々は無線の音声通信が始まる前のモールス信号から派生したもので、CQよりCQD(call for Quartersの略)の方が一般的であった。現在でも通信冒頭にはCQを3回(以下)唱えることと法律に定められている。

・Weblioより引用

研究社 新英和中辞典での「cq」の意味
音節CQ 発音記号・読み方/síːkjúː/
名詞 シーキュー 《アマチュア無線で通信交換呼び掛けの信号》.
[call to quarters の省略形]

とのことで、諸説あるようです。「CQという文字自体に意味はないと考えられる。」と解説されていることもあり、これ以上は深く突っ込まないようにしたいと思います。

bookmark_border[465] CQの出し方

SSBやFM/AMなどの音声でCQを出すときは大抵CQの後に波長(バンド)を付けますが、これは無線機の特性によって違うバンドでも声が聞こえてしまうことが昔あったことから、「自分はこのバンドで電波を出していますよ。」とお知らせする意味があったそうです。

2m/430でも皆さん「CQ 2m」とか「CQ 430」とか普通に言っていますが、果たしてその必要があるのかということについては・・・

FT3Dなど2m/430を同時にワッチできるリグでは、どちらのバンドでCQを出しているのかすぐに分かるというメリットはありますね。CQを出す方の送信側にしても、これから電波を出そうとするバンドを改めて自覚するという意味もあるかも知れません。

また、これらのバンドではCQを出す際にQSY先を伝えていますが、あらかじめサブチャンを探しておくというのは昔と違うところですね。いつからそうなったのか、また全国的にそのようにしているのはわかりませんが、少なくとも私が開局した頃は、一旦メインで待って貰ってサブを探しにいき、再びメインでQSY先を伝えるということをやっていました。ただ今のやり方の方が効率的で合理的だと思います。

それから仲間同士のローカルラグチューの場合は、最初からサブでQSOを始めるというのもありますね。たまにアルコール変調気味の局長さんもいて、そういうところは昔も今も変わらず楽しいです。

bookmark_border[464] FT8 最小DF?

6m FT8をワッチしていたらCQを出している局がいることに気付きました。応答しようとすぐにクリックしたのですが、既に3/5ほど経過しており、当然の事ながらそれに対しては反応がなくそのままEnable Tx状態に。しかしながら次のタイミングでも相手局からの反応はありませんでした。SNRは0近辺で強力です。

改めてDFを確認すると、何と相手局は200Hzほどで当局のワイドグラフでは一番左端に表示されていました。それでも当局のDFは2KHz付近でそれほど上に外れた値でもなく取っていただけても良さそうですが・・・

次にオンフレで応答すると・・・取っていただけました。QSOも無事成立です。DF=200HzでのQSOはこれまで記憶がなく、当局にとって最小DFかも知れません。

bookmark_border[463] 40m 国内FT8用QRG

この秋頃から40m 国内FT8用QRGの変更が話題になっていますね。

このバンドのデジタルモード用周波数は、JARLのバンドプランで7.030~7.045MHzと定められており国内FT8は7.041MHzですが、その中で7.040MHzから上は海外では対話型デジタルモード(PSK、Olivia、RTTY等)用に使用されていることから、QRMを避けるために国内FT8は7.030~7.040MHzで運用するようJARLから協力依頼が出ています。

ただ、仮に国内FT8を7.030~7.040MHzの間に移した場合にCWと干渉するとの危惧もあるようで、今後どの様に決定していくのかは注視していく必要があると思います。またFT4は慣習としてこれまで7.038MHzで運用することになっており、それとの関係も整理が必要かも知れません。

ところで40mはDX(7.074MHz)ではSSBと被ることが多く、このバンドは新参者のFT8としては肩身が狭い感じがします。