bookmark_border[177] アンテナ構成

当局のアンテナですが、これまで構成を変えながら色々と試行錯誤を繰り返してきました。現在の状況は以下のとおりです。これらは全てベランダ内に設置しています。

① HFJ-350M ロッドエレメント・タップ切替式ホイップアンテナ
主に160mバンドで使用。アンテナベースは平台車の上にポール台+ポールを設置したもので、これは下記②と共用し運用時のみ取り付けています。カウンターポイズは5m x 5本、10m/7m/3m各1本です。

② SD330 スクリュードライバー式ホイップアンテナ
80m、40m、30m、20m、17m、15mバンドで使用。運用時のみ①と共用のアンテナベースに取り付けています。

③ HFV5 V型短縮ダイポールアンテナ
10m、6mバンドで使用。ベランダ内の構造物(金属)にポールを介して取り付けています。

④ SB7 ノンラジアルホイップアンテナ
2m、430で使用。設置方法は③と同様です。

①②はエレメントをベランダ手摺り面から外側に出しています。③④はエレメントが完全にベランダ内に収まっています。

なお平日は③④での運用がメインです。週末や祝日はある程度時間が取れるので②の運用が多くなります。

①のアンテナはあまり活用できていません。当初は三脚に付けていましたが、ベースを変えたこともあり、移動運用もしないため三脚は部屋に眠ったままです。2m用コイル(HFJ-2m)も未使用です。

また12mバンドはどのアンテナもSWRが下がりません。それほどアクティブなバンドでは無いと思われますので対策は後回しになっています。

今は、2m、430アンテナのビーム化を計画中です。

bookmark_border[176] 交信済み地域の可視化(国内)

FT8では交信局数が稼げるため、国内でどの程度カバーしたか交信済み地域をJCC/JCG(市区・郡)レベルで可視化しようと思っています。

データは電子ログからExcelに落とせるため一覧表にはできますが、Excelで日本地図にデータを表示させようとしても都道府県単位での集計になってしまいます。

フリーウェアの白地図描画ソフトには市区町村単位で色塗りが可能なものがあるようですが、最悪、Excelからのデータ連携でなくマニュアル入力になりそうです。ただマニュアルだとしても、過去のデータを一度入力してしまえばあとは新規JCC/JCGの局と交信できたときだけ追加で入力すれば済みますので、それほど悩まなくても良さそうです。

まずは当局のログ情報をベースとして、エリア毎のJCC/JGC交信マップの作成を当面の目標としたいと思います。QSLカード受領済みの地域かどうかも色分けすれば良いのでしょうが、今のところアワードを狙う予定はありませんので、それは将来の課題としておきます。

bookmark_border[175] PL/M

これも会社入社後間もない頃の昔話ですが、半年間ほど自動車電話端末のソフトウェア設計の実習をする機会がありました。

米国向けの「AMPS」というアナログセルラー方式で、その制御系の組み込みソフトのプログラミングです。ターゲットは「8085」マイクロプロセッサで、これはインテル「8080」プロセッサの電源(+12V/±5V)を+5V単一にした改良型の8ビットCPUです。

プログラミング言語は、実行速度が要求される信号処理部分こそアセンブラでしたが、それ以外はPL/Mといういわゆる高水準言語でした。AMPS仕様書は米国ベル研究所で作成され、それをそのままプログラムに置き換えることができるような優れた仕様書だったと記憶しています。

専用のコーディング用紙に手書きでプログラムを書いていき、それをキーボードで打ち込みコンパイルして生成されたコードを紙テープに移し、リーダーにかけてROMに焼くという作業が続きました。

試作品に使われるROMは丸い窓が付いているEPROMで、強い紫外線を当てると何度も書き換えが可能なものです。一方、量産品には書き換えができないPROMが使われますが、バグ修正などで量産に間に合わなくなると初期ロットにもこのEPROMが使われていました。窓から紫外線が入り込まないようにソフトウェアのバージョン番号を記載したシールが貼付されます。

今やスマートフォンなどはリモートでソフトウェアのアップデートが可能な時代ですので、量産前にバグが見つかってもそれが大勢に影響が無いものであればそのまま出荷しているのではないかと推察します。その意味では、モノづくりも効率的になったというか、逆に多少の不具合があっても、メーカー側もユーザー側も許せる世の中になったのかなと思います。

ただ、個人的にはできれば1stロットは避けたいという気持ちは未だに残っています。

bookmark_border[174] テレックス

昨年アマチュア無線を再開してから、昔のことを思い出すことが多くなりました。これは無線に対する原体験が頭の奥深くに残っているからと思われ、無線再開とブログ執筆をきっかけにその記憶部分を刺激したのだと思います。

会社に入ってからの数年間は、日本が新興国に対して通信インフラを無償供与や円借款により整備するプロジェクトが多くあり、そのため通信事情が悪い国々への出張の機会に恵まれて(?)いました。

当時はもちろん電子メールなどはなく、通信手段は電話かテレックスのみでした。ファックスはその国の事情もあり使えない状態でした。

昼間は商社の現地駐在員事務所に詰めて電話やテレックスを使わせて貰えたのですが、中々定時内に仕事が終わらず、夜遅くに日本に打電し翌朝までに回答を貰うということも続いていました。

テレックスは紙テープにキーボード穿孔機で穴を空け、それをテレックス通信端末にかけて相手先に送ります。紙テープはプログラムをROMに焼くときなどにも使っていましたので、それほど違和感はありませんでした。

夜は事務所を使えないため、ホテルの穿孔機を使わせて貰い紙テープをフロントに預けて送って貰っていました。

通信文の項目番号は11、22、33など文字を重ねていましたが、これはテレックスでは回線品質により文字抜けが多く発生するため一文字だけでは消えるおそれがあるからです。特に金額などの重要な数字は同じものを併記していました。

また外国の方に内容を見られても良いように日本語をローマ字で打っていました。ただ通信料は文字数に比例するので、なるべく文字数を減らすため自分のことを「TH」(当方の略)、相手のことを「KH」(貴方の略)、ANDを「Y」(スペイン語のAND)、句点は「Z」などを使っていました。

その後ファックスが使えるようになっても、人によってはテレックス時代の名残りなのか、箇条書きの項目をAA、BB、CCとしている人を見掛けました。またCCはカーボンコピーという別の意味もあり紛らわしいため、AAA、BBB、CCCとしている人もいました。

今となっては役に立たない経験ですが、懐かしい思い出です。

bookmark_border[173] 2m/430用ビームアンテナの検討

現在、2mと430にはデュアルバンドのノンラジアルモービルホイップを使っており、しかもベランダ内の設置でエレメントが外側に出ていないため交信相手が限られてしまい、FT8では既にほとんどの局が交信済みになってしまっています。

そこでビームアンテナにすれば状況が変わると思い、手頃なアンテナが無いか調べています。

いずれにしてもベランダ内に設置するしかありませんので2エレや3エレなどが適当と思っていますが、取付もホイップをそのまま置き換えるだけでは済まず、またHFV5との干渉も考えて検討をしたいと思います。