bookmark_border[466] 「CQ」とは・・・?

先日アマチュア無線関係のYouTubeを見ていたとき、家の者から「CQ」の意味とその語源を聞かれました。意味については普通に説明しましたが、語源は・・・これまで全く疑問に思ったこともなく答えられませんでした。

そこでネットで調べてみると、

・Wikipediaより引用

CQは、19世紀の英国で定められた有線電信用の通信略符号である。英国の”Handbook of the Telegraph”(電信ハンドブック)の1870年(明治3年)版に初登場し、『All Stations. A notification to all postal telegraph offices to receive the message.』と定義された。2文字目が”Q”の通信略符号が目立って多く定義されていることから、CQという文字自体に意味はないと考えられる。

19世紀の英国の鉄道電信では毎晩22時の時刻通報ならびに重大ニュースを送信する際にCQ(全局への注意喚起)を前置した。英国に本社を置くマルコーニ社では創業以来、鉄道会社の通信士を中心に採用してきたため、無線電報サービスを行う商用船舶局が増加しはじめた1902-03年頃には、ごく自然に無線電信でも「全局呼び出し」符号としてCQが使用されていた。

・ニコニコ大百科より引用

語源はフランス語のsécurité(注意せよ)と言われている。発音は「セキュリテ」だが、頭の2音節「セキュ」がフランス語の「CQ」の発音と似ているためである。(ただし、英語のSeek youが転じたものだとか諸説あり)

元々は無線の音声通信が始まる前のモールス信号から派生したもので、CQよりCQD(call for Quartersの略)の方が一般的であった。現在でも通信冒頭にはCQを3回(以下)唱えることと法律に定められている。

・Weblioより引用

研究社 新英和中辞典での「cq」の意味
音節CQ 発音記号・読み方/síːkjúː/
名詞 シーキュー 《アマチュア無線で通信交換呼び掛けの信号》.
[call to quarters の省略形]

とのことで、諸説あるようです。「CQという文字自体に意味はないと考えられる。」と解説されていることもあり、これ以上は深く突っ込まないようにしたいと思います。

bookmark_border[465] CQの出し方

SSBやFM/AMなどの音声でCQを出すときは大抵CQの後に波長(バンド)を付けますが、これは無線機の特性によって違うバンドでも声が聞こえてしまうことが昔あったことから、「自分はこのバンドで電波を出していますよ。」とお知らせする意味があったそうです。

2m/430でも皆さん「CQ 2m」とか「CQ 430」とか普通に言っていますが、果たしてその必要があるのかということについては・・・

FT3Dなど2m/430を同時にワッチできるリグでは、どちらのバンドでCQを出しているのかすぐに分かるというメリットはありますね。CQを出す方の送信側にしても、これから電波を出そうとするバンドを改めて自覚するという意味もあるかも知れません。

また、これらのバンドではCQを出す際にQSY先を伝えていますが、あらかじめサブチャンを探しておくというのは昔と違うところですね。いつからそうなったのか、また全国的にそのようにしているのはわかりませんが、少なくとも私が開局した頃は、一旦メインで待って貰ってサブを探しにいき、再びメインでQSY先を伝えるということをやっていました。ただ今のやり方の方が効率的で合理的だと思います。

それから仲間同士のローカルラグチューの場合は、最初からサブでQSOを始めるというのもありますね。たまにアルコール変調気味の局長さんもいて、そういうところは昔も今も変わらず楽しいです。

bookmark_border[50] アジア局のCQ DX

外国局でCQ DXを出している局に対して応答する際、アジア、特にインドネシアの局に対して応答すべきかどうか迷います。

東アジアや東南アジアの局は、JA局とは頻繁にQSOをしていますので、おそらく彼らの感覚からすると日本は「DX」ではないのではないかと想像します。NAやEUを狙っているとするとJA局が応答するのは少し迷惑かも知れないと邪推しています。(上でインドネシアと書いたのは、アクティブな局が多い印象があるからです。)

これについてもTPOが重要と思われます。

bookmark_border[28] FT8(CQの波形)

JTDXのワイドスコープでウォーターフォールを眺めていたら、CQ局の波形に共通点があるのを発見しました。

FT8 CQ

これは2局がCQを出しているときのウォーターフォールの画像を切り出したもので、共通点としては人が右を向いて口を開けているように見えます。他のCQ局の波形も見てみましたが、やはり同じような形でした。ただし信号が弱いと判別が難しくなります。

おそらく「CQ」を8値のコードに置き換えると、波形的にこのように左の方に偏り右側に大きな空間ができるのだと思います。PCがデコードし表示する前にCQを受信しているのかどうかわかると、何かメリットがありそうな気がします。