bookmark_border[519] ネットオークションの「FT-857DM」

先日ネットオークションで興味深い出品を見つけましたのでご紹介します。昨日午後には即決で落札されて既に終了していますが、出品されていたのは八重洲無線「FT-857DM」(新スプリアス対応)です。

FT-857D(M)というとFT-817/818NDの兄貴分としてHFから430までカバーするオールバンド・オールモード機で、「DM」は最大出力が50Wですので移動運用が可能なリグです。既に生産・販売は終了しており、デッドストックもほぼ無いのではないでしょうか。

その様な状況の中、出品されていたリグは表題に「新品未開封」と謳っていました。

ただ説明文には「DC電源コードは汎用品になりますが、 特に問題無くお使い頂けます。」「外観も、目立つキズ等なく良好」と記載されています。また写真には開封済みのリグ本体が写っており、出品情報からは技適番号は確認できませんでした。ディスプレイには「14.7V」の表示が見られることから、安定化電源ではなく自動車バッテリー用のチャージャで電源供給していたのでしょうか・・・

そして技適番号を問う質問に対して、出品者は以下の趣旨で回答されていました。

・未開封で出品しており開封することになるので価値が下がる
・ネット通販(具体名が記載されていました)で購入したので粗悪品ではないと思う
・他の方を検討して欲しい

と、出品内容にはいくつか気になるところはあるのですが、それはさておき・・・

FT-857D(M)自体はFT-818ND同様、無骨でごつごつしてレトロ感があって個人的には好きなリグです。オプションのメカニカルフィルタを実装できるというのも何か懐かしさを感じます。

周波数安定度やPCとのインターフェースの関係で、FT8などのデジタル通信を運用するには少し手間がかかるかも知れませんが、クルマに常設しATAS-120Aアンテナとデュープレクサを使ってSSBやFMを半固定運用するには最適なリグかと思います。「若者のクルマ離れ」が言われて久しいですが、昔の若者であればニーズにマッチした商品ですね。

このオークションは既に終了しましたが、即決価格が当局の小遣い数か月分もの金額でしたので(「安い!」という反応も聞こえてきそうですが)、残念ながら横目で眺めるだけで終わってしまいました・・・

bookmark_border[450] 2m/430 FM

FT3Dで2m/430のメインチャンネルをワッチしていると、はるか遠い昔のことを思い出します。昨年9月にこのブログを開設した当初にも書きましたが、中学時代にアマチュア無線を開局したとき最初に使ったのがトリオのTR-2200でした。

このリグは2m FM 出力1Wのポータブル機でフロントパネルには「FM」と表示されていて、日本でFM放送の本放送が始まって間もない頃でしたので「FM」という言葉には最先端技術のイメージがあり、シルバーとブラックのコントラストが映える上品なデザインはシンプルで好きでした。TR-7200が青年だとするとTR-2200はその少年時代という感じで、中学生にはピッタリなリグでした。

メインチャンは144.48MHzで、その頃は帯域がワイドで標準的なサブチャンはサブロク(144.36MHz)、ロクマル(144.60MHz)、ナナニ(144.72MHz)、クンロク(144.96MHz)、ゴーテンサンニ(145.32MHz)などが記憶に残っています。ローカル発振はもちろん水晶で、チャンネル毎に送受1ヶずつの水晶発振子が必要でした。

TR-2200は最大でも6チャンネルしか実装できませんでしたが、最初から標準で付いていたのは確か144.48、144.72、145.32の3チャンネルのみでした。他局がサブロクダウンとか、ロクマルアップとか言っても対応できないため、取り敢えずはそれらの水晶を買い増しました。

またチャンネル増設キットも発売され、それを付けると12チャンネルまで実装可能となり、直後に発売された後継機のTR-2200Gに少し近づけることができました。もちろん憧れの4ピンマイクコネクタには変更できませんでしたが・・・そのキットを使って自分でCH増の改造をしたのですが、今にして思うと測定器も使わずによくそんなことができたと思います。トリマは触らないようにとのことでしたのでそのままにしておきました。

一方、430はこれまで当局には全く馴染みがありませんでしたが、今ワッチしていると2mよりも430の方を使っている局が多いように感じます。

今は皆さんきちんと「CQ」と言っていますし、RSレポートも丁寧に伝えていますね。当時は「どなたか感(入感)無いですか?」「メリット5」「フルスケールで入っています」など、モービル運用が主体だったからでしょうかざっくりした内容でした。。でもさすがにコールサインは交換していましたが・・・

今日は懐古趣味的な内容になってしまいました。しばらくはワッチを続け、今時のFM QSOのお作法を勉強してみたいと思います。

bookmark_border[449] FT3D 急速充電用ACアダプタ相違

FT3Dの急速充電用クレードル(CD-41)に使用するACアダプタについて、最初あまり深く考えずにFT3Dに付属していたものをそのまま接続していました。

その後何気なくクレードルの取扱説明書を読むと「PA-48A以外のバッテリーチャージャーは絶対に使用しないでください。」と、かなり強い口調で書いてあります。改めてFT3D付属ACアダプタの型番を確認すると「SAD-25B」という別物だったので、すぐに使用を止めました。

そこでPA-48Aを購入しようとネットで調べてみるとどうもこれは旧品で、後継商品はSAD-24Bのようですのでそちらを購入しました。

ちなみに、各ACアダプタの仕様は以下のとおりです。

・SAD-25B:10.5V、1.0A(10.5W)- FT3D付属のもの
・SAD-24B:12.0V、0.5A(6.0W) – 急速充電用(旧PA-48A)

新たに入手したSAD-24BをクレードルにつなげFT3Dを乗せると、クレードルの赤いLEDが点灯しました。その後、赤が点滅し始めしばらくそのままにしておくと緑が点灯しました。これで充電完了のようです。

その状態で受信を続けていると・・・

何と、本体表示部のバッテリインジケータが下がっています。どうもフローティング状態で充電を継続するのではなく、一度緑になると充電がストップしてしまうようですね。

一旦本体をクレードルから抜いて戻すと、赤が点灯してまた充電が始まったようです。これは、あくまで「充電のための置台」という位置付けと理解しました。

bookmark_border[447] FT3D固定リグ化?

少し前の話になりますが、FT3D用の急速充電用クレードル(CD-41)とスピーカマイク(SSM-17A)を入手しました。クレードルはずっしりと重量があり安定感抜群です。

これまでFT3Dは100円ポーチに入れたままで少しもったいない状態になっていましたので、メインリグのFT-991AMでFT8を運用しながらFT3Dで2m/430をワッチしようと、新たにこれらのオプションを揃えました。

SSM-17Aにはヘッドホンやイヤホンが接続できるジャックが付いているため便利そうです。

またベランダのアンテナをメインリグとFT3Dで共用化するため、同軸スイッチと1.5D(SMAP/MJ)ケーブルを入手しました。

同軸スイッチは床で支える状態になっていますが、しばらくはこれで様子を見ようと思います。

この様にFT3Dを固定運用できるようにしたため、リグが一台増えたような気分になりました。

bookmark_border[398] FTM-6000

今月、八重洲無線から2m/430 FMモービル新製品のFTM-6000が発売されました。この様なシンプルなアナログ機は使い勝手が良さそうで個人的には興味があります。

メーカーサイトに掲載されたカタログの写真を見ると、無線機本体はFTM-300Dと同じ形のようです。そこで、両モデルのスペック比較表を纏めてみました。

(八重洲無線サイトの仕様一覧表より転記)

赤字はFTM-300Dに特徴的な部分です。仕様上の大きな違いとしては「2波同時受信」「C4FM」「カラーLCD搭載コントローラ」の有無くらいで、無線機の性能は同じようです。機能については詳しく比較していませんが、FTM-300Dにはバンドスコープが付いており、FTM-6000ではBluetoothユニットはオプション扱いになっていますね。

これらのことから、無線機本体は両モデル共通で、コントローラとファームウェア・ソフトウェアの違いによりモデルを分けているものと思われます。

当局はモービル運用をしないのですが、本機の実売価格が2万円台ということと、昔の2mモービル時代(TR-2200 → MULTI 700S)のことが懐かしく思い出され、何か惹かれるものがあります。