bookmark_border[683] FT-891M ヘッドホンノイズ

FT891Mのヘッドホン端子はコントロールヘッドの左サイドに付いていて、使い勝手がとても良いです。

しかしながら・・・ヘッドホンをつないで聴いたところ、ひどくノイズが乗っています。

ツマミを回して周波数を変えたりSメータが振れただけでもパタパタという音がして、結構気になります。無線機本体とコントロールヘッドの間でやり取りされるデジタル信号がオーディオラインに乗っているものと思われます。

やはり専用のセパレートキット(YSK-891)を購入すべきなのか、またはオーディオラインをシールドすれば改善するのかなどと考えていますが、まずは対策についてネット情報を探ってみたいと思います。

 

bookmark_border[525] 160mノイズ問題

昨夜は、RHM12アンテナを取り付けて160m FT8を運用しました。

出ている局が見あたらずとても静かです。そこでCQを出してみました。5回ほど出しましたがレスポンスはありません。PSK Reporterで見ると、一応国内には飛んでいるようです。

(昨夜の伝搬状況: PSK Reporterより)

その後もCQを出しましたがやはりダメでした。そのうち何局か未交信の局が見えたので呼んでみるとつながりました。

でも何か様子が変です。

こちらからの信号は届いているようなのですが、相手局からの信号が途中で受信できなかったり、SNRが大きく変動したりしています。

そこで普段FT8ではほとんど気にしないSメータを見ると、常時9++の状態でした。またいつもAFレベルはゼロにしていて気付きませんでしたが、ボリュームを上げるとバリバリとひどくノイズが被っていました。もし当局のCQに応答していただいた局がいたのであれば、きちんと受信できずにご迷惑をお掛けしたかも知れません。

これまで160m FT8を運用する時はノイズは特に意識していませんでしたが、このように受信にかなり影響がある状態ですので、原因が分かって対策できるまではこのバンドでは運用を控えた方が良いかなと思っています。

bookmark_border[481] 40mの問題

昨日は国内40mでFT8を運用してみました。ネット記事などにも出ていましたがこのバンドはパタパタノイズが酷く、その中でも皆さんめげずにQSOされていました。ウォータフォールは縦縞で覆われているという感じです。

パタパタノイズのせいなのか三連休の中日で皆さんお出掛けしているからなのか、休日の40mにしては局数が少ないようで、当局も早々に引き上げました。

40m FT8は、国内バンドの移行先が不透明なままになっていること、またDXバンドもSSBとの共存など、ノイズの他にも解決すべき課題が残っていて何か落ち着かないですね。当局も、以前よりはこのバンドでのアクティビティは下がっています。

40mの動向については今後も注視していきたいと思います。

bookmark_border[145] HF通信におけるノイズ低減

アマチュア無線に関する話題ではないのですが、40年前に大学の卒論のために船舶HF通信のノイズ低減について研究したときのことをふと思い出しました。

当時はもちろんアナログ通信で、船舶ですから過酷な自然環境にさらされて通信品質に影響を及ぼします。特にAMやSSBなどの振幅変調方式の通信では、熱帯性驟雨(スコール)などの強い雨により信号の振幅が変動して通話の明瞭度が悪化するため、それをいかに改善するかがテーマでした。

通常のゆっくりしたフェージングとは異なり、スコールによる振幅変動は、振れ幅は小さいものの周期が短くてランダムでホワイトノイズに近いため、それをAFレベルでいかに低減するかというのが課題でした。ホワイトノイズは周波数全体に満遍なく広がるため、音声帯域以外を遮断するようなフィルタでは防ぐことができません。

一方、ホワイトノイズは時間的にランダムですので、自己相関すなわち時間「Δt」離れたノイズとの相関はゼロになり、逆にΔtがゼロの場合は相関は限りなく大きくなります。実際は純粋なホワイトノイズではないので、そのようなインパルス状にはならないのですが、ノイズ信号の周波数軸を時間軸に変換すると、時間「0」近辺に多くのエネルギ―が集中するのがわかります。

この特徴を利用して、AF信号をA/D変換し、それをFFTに掛けて時間軸に変換、時間「0」近辺のデータを取り除き、逆FFTに掛け周波数軸に戻し、最後にD/A変換してアナログ信号に戻すという作業を、ミニコンを使ってソフトウェアでシミュレーションしていました。なお、ノイズが乗ったAF信号を一定の時間枠で切り取って上記の処理をし、その結果をつなぎ合わせるというプロセスも必要でした。

その結果どうだったか・・・は、残念ながらあまり記憶がありません。ただほんの入り口ではありますが、実験を通じて信号処理理論に触れることができたのは良かったと思っています。今や、DSPさらにはPCアプリを使ったリアルタイムでのフィルタリングが当たり前ですので、それがブラックボックス化してしまい、基礎理論をシミュレートする機会が少なくなったことを考えると貴重な経験でした。