bookmark_border[340] FT8設定状況の確認

CQ誌9月号には、8月号に続き別冊付録として「FT8マニュアル」がついており、8月号が「入門」編であったのに対し今回は「活用」編です。

早速、当局のFT8設定状況を確認しました。まず基本的な見直しポイントとして挙げられている次の7点です。

①PCの時計合わせ

「iネット時計」をインストールしており、運用の都度、そのアプリを立ち上げて時計を合わせています。精度は±0.2秒ですが、記事によると「JTDXの場合、0.18秒以上遅れるとデコーダーの感度が約6~8dB低下するといわれている」とのことですので、何か別の方法を考えた方が良いかも知れません。

②PC処理能力の向上

先日書いたように、当局では何世代も前のプロセッサを使っており、これも「処理能力によってデコードに大きな差が出る」とのことです。特にJTDXはデコード時の負荷が重いそうですので、記事にはプロセッサの状態やCPUクロック周波数を常に100%にすることが推奨されています。当局ではこの設定にしていますが、常にファンが動いた状態で、少しでも排熱がうまくいかなくなるとスロットリングによりクロック周波数が急激に落ちるおそれがありますので、バランスが重要かと思います。

③綺麗な電波の発射

第1はALCレベルメータでの確認が重要ですね。またFT-991AMでは送出信号のオーディオモニタができるためそれで確認したり、相手局から送られるSNRレポートを参考にしたりしています。ちなみに、以前使っていたFT-450DMでは送出信号のモニタができなかったため(自分がモニタ方法を気付かなかっただけかも知れませんが)、不安はありました。

④スプリット設定

「Rig 」設定をしています。スプリット設定をしないと2,800Hz以上のDFでは送信できないこと、初めて知りました。

⑤受信帯域フィルタの拡張

リグ上ではフィルタの幅を最大に設定しています。JTDXやWSJT-Xではワイドグラフの表示範囲しかデコードしないとのことで、設定を確認したところ「Bins/Pixel 2」になっていたため「Bins/Pixel 3」に変更しました。

⑥受信能力改善

受信を妨げるほどのノイズは受けていないように思いますので、特に何もしていません。アンテナやカウンターポイズの調整により、結果的に受信ノイズを低減しているのかも知れません。

⑦ソフトウェア最新化

使っているJTDXは「v.2.2.156」ですが、JTDXのサイトを見たらこれが最新の様ですのでOKです。

別冊記事の内容は盛りだくさんで情報も多く載っていますので、JTDX中心に書かれていることもあり、これから落ち着いて一つ一つ学んでいきたいと思います。

ちなみに、以前「同一局が同じタイミングで複数の信号を出している」のを怪現象として不思議に思っていましたが、これは記事にある「DX petition mode」か「MSHV」と思われます。 勉強になります。

bookmark_border[339] SD330オートチューニング化?

少し前に「SD330のチューニングが面倒なので手抜きができたら良いな」ということを書きましたが、少しだけ検討を始めました。

以前はチューニングはそれほど面倒とは思っていませんでしたが、ATAS-120Aを使い始めてその便利さを知ることになり、とたんにSD330が不便に思えるようになったということです。

なるべく費用を掛けずにPCとリレーを使ってアンテナを制御できないかと考えています。リグとPCの間はCATコマンドを使い、周波数情報やSWR情報をリグから得て、それを元にPCがリレー制御するという方法です。なるべくTX ONはしたくないのでうまくNanoVNAが使えないかとも思いましたが、リグ周波数との連動がうまく行かなそうなことと、そもそもNanoVNAからどのようにデータを取ればよいかわからないため、次のように考えました。

① PC(JTDX)からリグに周波数指定(既存部分)
② リグからPCに周波数(変更)情報通知
③ PCでアンテナの伸縮方向と時間(所定時間)を計算
④ ③に従いPCがリレーON
⑤ ③の所定時間経過後、PCからリグに対して最低出力での送信を指示
⑥ リグからPCにSWR情報送出
⑦ 所定のSWR以下になったところでPCがリレーOFF

なお、元の周波数でチューニングが取れていない場合は③の計算自体できないため、一旦、アンテナを一杯に伸ばして(または縮ませて)それを基準点として伸縮時間を計算することになります。

空回りさせて良いのが最長点か最短点かは確認必要ですね。とは言え、マニュアルでチューニングしているときはそこはあまり気にしていないので、一杯まで行くとモータへの通電が自動で止まるのかも知れません。

また、最低出力であれSWRが高い状態でリグをTX ONできるのかどうかもわかりません。(ATAS-120Aではできていますね。)

それから、PC/リグ間、PC/リレー間のCOMポートをどうやって増やすか、PC/リグ間のCATコマンドはどうやってやり取りするか、PCから制御可能な適当なリレーがあるか、そもそもソフトはどの様に作れば良いか等、一から勉強すべきことが多過ぎて実現可能性は怪しいですが・・・

昔PCからモデムを制御するためATコマンドを出すのにPCの「ターミナルモード」というものを使った記憶があるので、手始めに「ターミナルモード」をネット検索したら「D-STAR」「IC-705」が出てきました。

先は長そうです。

bookmark_border[338] ATAS-120A DX実績

ATAS-120Aを使い始めて1ヶ月になるため、このアンテナでのFT8 DX交信実績を纏めてみました。なお、後半は天気の影響で運用の機会が無かったため、実質半月程度の実績となります。

建物の影響か欧州方面は全くダメですが、北米や中南米は好調です。特にこれまでQSOできていなかった米国東地区やカリブもカバーできています。更に、アフリカ大陸もほんの一部ですがつながりました。

このアンテナは小型ながら、伝搬コンディションにも助けられて期待以上の活躍をしてくれています。

bookmark_border[337] CW受信練習

今年はCWにチャレンジしようと思っていましたが、すでに1年の半分以上が過ぎてしまいました。

趣味の世界なのであまり焦る必要はないのですが、先週から今週にかけて無線運用のアクティビティが下がり気味ということもありCWの受信練習でもしようとネットを検索していると「Learning Morse」というソフトがありました。これはJH1LHV局作成のソフトで使い方も簡単そうです。早速PCにインストールしました。

CWでのQSOは何十年も前にやったことはありますが、少し複雑な文章になるととたんにQSOが続かなくなっていつしかやめてしまい、そのままになっていました。

そこで、恥ずかしながら受信練習は一番レベルの低い10WPMの欧文から始めることにしました。

これは5日間、計5回行った結果です。

最初の2回は散々な結果でしたが、徐々に上向いてきました。その中で課題も見えてきました。

「J」「1」の間違いと「W」「U」の間違いが目立ちます。これらを意識するようにし、また抜けや間違いに気づいたとしても放っておくようにすればうまくいくのかも知れません。

まずは記号無しでやってみましたので今度は記号を入れ、目安としては90%以上の正答率を以って+2WPMずつスピードを上げていくことにしたいと思います。

bookmark_border[336] PCスペック

改めてCQ誌8月号の別冊付録「FT8入門マニュアル」を読み返してみました。

そこにはFT8運用に適したPCスペックとしてエントリーレベルやミドルレベルでの推奨スペックが載っていますが、エントリーレベルではCore i3の4コア、8スレッド、メモリは16GB、更にミドルレベルになるとCore i5の6コア、12スレッドが推奨とのことです。

一方、当局が使っているPCのCPUはCore i3ですが古い第5世代の「5005U」で、2コア、4スレッド、メモリは8GB搭載です。従って、エントリーレベルとしては全くのスペック不足ですが、それでもこれまで1年はFT8用に使ってきていますので、更新すべきかどうか悩ましいところです。

なおマルチモニタの使用もお勧めとのことですが、当局の場合はシャックのスペースが限られていること、また導入費用やランニングコストもあまり掛けられないこともあり、1台のモニタ画面に色々と詰め込んで表示させています。

ちなみにこのCPUではWindows 11へのアップグレードは不可と思われますので、いずれはPCを更新する必要があると思いますが、無線通信のためにPCを最新のものに置き換えるというのは、個人的には少し違和感があります。それでもデジタル通信のスムーズな運用やセキュリティ面で更新が必要であれば仕方無いですね。