bookmark_border[652] QSLカードとJARLアワード

昨日、JARL経由でQSLカードを受領しました。70枚余りで、最新のものは昨年8月に交信したものです。リードタイムは従来から変わっていないですね。今回はSWLカードが含まれていました。これまで海外の方からeQSLでSWLカードをいただいたことはありますが、国内の方からはこれが初めてです。有難く受領しました。

ちなみに、これまで紹介してきたように、私はお送りいただいた方に対してカードを発行しています。そのため、交信時点から相手局に当局のカードが届くまでに、最短でも2年はかかってしまうことになります。

ところで、最近感じているのはLoTWでコンファームしてくださる方が増えてきたということです。国内、海外合わせて以前はコンファーム率が1/3程度だったのが、今では1/2を超えています。国内局のみでの推移の詳細は分かりませんが、感覚的に急増しているという感じです。

さて、JARLのアワードについて私は申請したことは無いのですが、アワード規程を見ると QSL カードの定義として「アマチュア局が交信を証明するために発行する書類又は電子データをいう。」と規定されています。これまで紙カードのみが有効と思い込んでいましたが、電子データでも良いのですね。しかしながら、そこには以下の事項が記載されている必要があるとのことです。ここで「相手局」や「自局」がどちらなのかわかり難いですが、「相手局」の方がQSLカード受領側であると理解しました。

(1) 相手局のコールサイン
(2) 自局のコールサイン
(3) 年月日及び時間
(4) 周波数帯(アマチュア衛星を利用した交信の場合は、アップリンク及びダウンリンクの周波数)
(5) 運用モード又は電波の型式
(6) 相手局の了解度、信号強度、音調等
(7) 自局の運用場所(当該アワードの申請要件に必要な範囲)
(8) アマチュア衛星を利用した交信の場合は、その衛星の名称又は通称

そうするとLoTWやQRZ.comではだめかなと思って、更にJARLのサイトを調べたところ、アワードに関するQ&Aの「アワードの申請」Q-13の答えとして以下のとおり記載されていました。従ってLoTWでも大丈夫とのことです。但し上記(6)については、ログで確認できることが要件となっています。

A-13 第62回理事会(令和4年7月)において、LoTWデータの使用については、申請に使用する交信の了解度、信号強度、音調等がログで確認できる場合に使用することができるようになりました。なお、アワード申請書類等に変更はありません。

今後も紙カードの必要性が問われていくと思いますが、個人的には、JARL NEWS含め紙廃止の方向に進んでいくことに期待しています。

bookmark_border[651] 「Growth Mindset」とアマチュア無線

先日、勤務先で他部門のメンバーと交流を深めるためのMeetUpに参加しました。テーマは「Growth Mindset(成長型思考)」です。

これは、自分自身の成長や価値向上のために、普段どのような意識をもって物事に取り組むかという、以下に列記する思考パターンのことだそうです。組織レベルで考えると、個人の成長に伴いチームの成長も見込めるということで、この類のマインド改善活動を実施している企業は少なくないのではないでしょうか。

・挑戦:喜んで受け入れる
・障害:乗り越えるまでやる
・努力:努力をすれば必ず成長できる
・批評:他者の批評から学ぶ
・他者の成功:他者の成功を刺激にする

これらはアマチュアコードにも通じるものがあり、正にアマチュア無線の要諦ですね。

ちなみに対義語は「Fixed Mindset(固定型思考)」で、これは他者からの評価や、失敗への恐れによる考え方を基にした思考パターンです。この思考にとらわれた人は、自分は完璧で正しいと思って新たな挑戦や努力ができなかったり、また他者の成功を妬んだり、自分を必要以上に良くみせようと他者を批判したり貶めたりなどして、自分自身で成長を阻害してしまうようです。このようにFixed Mindsetは「悪」のように感じますが、そもそも人間は自己防衛本能を備えていますので、自分を強く見せたり自分や周囲にとって不都合なことや悪影響を及ぼすものを排除しようとするのは、ある意味自然な行動なのかも知れません。

ただ、アマチュア無線の世界で言うと、より多くの人にその良さと奥深さを知って理解してもらうには、この世界にも心理的安全性が担保されていることが大事で、そのためにもGrowth Mindsetを意識してバランス良く行動するのが良いのかなと改めて思いました。

今回のMeetUpは、自分自身の言動を顧みる良い機会となり貴重な時間でした。

bookmark_border[650] コモンモードフィルタの製作

「ロングワイヤ+ATU(FC-40)」のアンテナ系を使い始めてから、これまで使っていたスクリュードライバアンテナと比べてPCのフリーズやUSBへの影響など回り込みが多くなったのでTDK製クランプコアを追加して対応していましたが、まだ不安定な部分があり、他局さんのブログを参考にしてコモンモードフィルタを製作しました。

コアはFT240-43、ケーブルは3D-2Vです。

シャックでの引き回しの関係でケーブルは3m長の少し長めのものを使ったため、写真撮影用にこの様に巻いていますが、このケーブルを巻いた部分はフィルタとは関係ありません。上側のコネクタはリグに接続、下側は同軸スイッチに接続しました。

ところで、3D-2Vを使うのは本当に久しぶりでしたが、このケーブルの色に懐かしさを感じました。[178]同軸ケーブルの色で触れたように、開局当時は75Ω系が黒、50Ω系がグレーという記憶があり、今使っている5D-2V/FBが黒でしばらく違和感を持っていましたので、今回、グレーの3D-2Vを見て昔を思い出しました。

MPコネクタの半田付けも本当に久しぶりでしたのでうまくできるかどうか心配でしたが、購入したコネクタは網線を折り返して固定し半田付けできるタイプでしたので、大きな問題もなく接続できたと思います。基本を思い出し、片側のコネクタを付けた段階と両側のコネクタを付けた段階の2回、テスタを使って芯線/網線間の絶縁を確認しました。

このフィルタを使い始めてまだあまり時間は経っていませんが、今のところはPCへの回り込みは確認できていません。今後様子を見て、問題があるようでしたら改善していきたいと思います。

bookmark_border[649] ATU-100動作確認

ATU-100を組み立てたものの動作を確認するための適当なアンテナが無かったため、再びHFV5をベランダに取り付けました。ベランダ内の狭い場所ですので、ロングワイヤや2m/430用の八木に干渉しないようにするのが難しかったですが、何とか設置できました。

FT-991AMに1mの同軸でATU-100を接続し、そこにアンテナからの同軸をつなぎました。リグ内蔵チューナはOFFにしてまずは15mで確認です。初めに「TUNE」ボタンを押しながら電源スイッチを入れ、設定画面でフィーダロスを0.5dBに設定しています。

送信出力を下げるのを忘れたためパワーが出てしまいましたが、チューニング動作は確認できました。

HFV5アンテナは40mバンドでは調整が結構シビアで、エレメントの長さをFT8国内用の7.041MHzに合わせるとリグ内蔵チューナを使ってもDX用の7.074MHzにチューンできず逆も同じ状態なのですが、ATU-100を使うと両方のQRGともにうまくSWRが落ちました。

ということで、今後このATUは屋内用として活躍してくれそうです。