bookmark_border[664] ベルギーとの初QSO

夜は、SD330アンテナを使ってFT8を運用しました。

ログをみると、最後にこのアンテナを使ったのが昨年の10月ですので、実に10ヶ月ぶりです。このところ、常設の軒下ワイヤアンテナで満足してしまっており、たまにスクリュードライバアンテナを使う時は、便利で高性能なATAS-120Aにしていましたので、SD330には申し訳無いですがすっかり忘れていました。先日開催されたハムフェアの様子をSNSで観て第一電波工業さんがSD330用の160mオプションコイルを出展されていたことを知り、改めてこのアンテナのことを思い出した次第です。

さて、アンテナを基台に付け、電源ケーブルをつなぎ、エレメントをベランダから外側に出しました。このアンテナはマニュアルで調整が必要ですので、久々にNanoVNAの出番です。18m15m12mと調整しましたがいずれも良好です。ただ、これらのプロセスが必要ですのでやはり面倒ですね。

だいぶ前に、PCから自動調整するためのリレー入りスイッチBOXを作り、ネット情報を参考にしてNanoVNAからPCSWRデータを入れるPythonプログラムを組んだのですが、リアルタイムでSWRをモニターしながらリレーを制御するプログラムの作成が難して完成に至らず、そういうこともあってSD330から気持ちが離れていったのかも知れません。

前置きが長くなりましたが、12mでベルギーと初めて繋がりました。

他の局と被り気味でしたが、何とかQSOが成立しました。1時間半余りの間に欧州方面の14局とDX QSOができ、改めてSD330の性能を実感した次第です。

ちなみにこれがその時の伝搬状況です。地球儀風の表示にしてみました。

PSK Reporterサイトより画像引用)

このアンテナはそれ自体で同調を取るためか、送受のバランスがとても良いと感じます。今後160m用コイルの発売が楽しみです。

bookmark_border[663] 新デジタルモード(FT8等)運用時のアンテナ耐入力

これまで何度か話題にしてきましたが、FT8等の新デジタルモードで運用する際のアンテナ耐入力について、第一電波工業さんでは従来より「SSB(PEP)の1/5以内」とカタログに表示されていました。最新のカタログにも記載されています。

アマチュア無線アンテナ・デジタル登録局・船舶・各種受信アンテナ/周辺機器総合カタログ【最新版/2023.8月版】

該当部分の抜粋です。

他方、コメットさんのカタログにはそのような表記は無いと認識していましたが、先ほど改めて最新(5月版)の同社カタログを見たところ、少し表現は異なりますが同様の表示がされていました。

総合カタログVol.30(2023年5月版)

該当部分の抜粋です。なお「SSB(PEP)において」の部分は「SSB(PEP)における値の」という趣旨かと思います。

従って、移動時に仮設置して使用することを想定したアンテナではFT8等は20W程度がMaxかなという感覚です。ただ、RF出力が50Wとしても安全係数やフィーダロスを考慮すると、すぐに危険な状態に陥るということでも無いでしょうし、各自の自己責任で使用すれば良いのではと思う次第です。

 

bookmark_border[662] CQ誌9月号到着

Amazonで購入したCQ誌9月号が届きました。Amazonでは送料がかからずポイントが付くこともあって、発売日から数日遅れるというデメリットはありますが、このところこのパターンで購入しています。

そもそも毎月買う必要があるのか・・・という素朴な疑問はあるのですが、毎月興味深いテーマが組まれているため、やはり買ってしまいます。昔は付録にコールブック速報版が付いていたため購入のモチベーションはそれなりに高かったように思います。今は最新情報と懐古的な話題のバランスが取れた本誌は毎月の楽しみになっています。

ところで私も少なからず懐古趣味を持っているのですが、いわゆる「断捨離」とは相容れないところがあり、昔の「モノ」を保存したり入手したりすることなく、たまに過去の情報に触れることができる媒体は貴重だと思っています。

今回も付録の「永久保存版!! 1990年代のCQ ham radio」を読み耽っていました。またついでにと言っては何ですが、3年前の付録の「永久保存版!! 1980年代のCQ ham radio」も引っ張り出して改めてアマチュア無線の歴史を振り返ることができました。

今後もたまに「永久保存版!!」の付録を企画していただきたいと願っています。

bookmark_border[661] 「物干しロープアンテナ」での伝搬状況

先月来、ベランダ軒下の短いワイヤアンテナでもFT8通信ではある程度DXが楽しめることが分かってきたので、昨日の午前中1時間と午後1時間の伝搬状況をPSK Reporterで確認しました。

(PSK Reportサイトより画像引用)

17m(黄色)は信号自体は弱いものの割と広く飛んでいるようです。ただ欧州の方はダメですね。この地域は何局か受信できていて呼んではいるのですが、全くつながりません。送受のバランスが悪い様です。このあたりはATAS-120Aと比べるとかなり劣ります。

しかし、この様に一度リファレンスを認識しておくと、空のコンディションにかなり影響は受けるものの、今後のアンテナ改良時の改善度合いが分かり易くなります。これもデジタル通信のメリットかなと思います。

bookmark_border[660] ひと月ぶりのQRV

このところ無線をさぼっており、いつのまにかひと月が経ってしまいました。昨日はベランダに張ったロングワイヤ(といっても軒下ですのでたかだか5m~6mのワイヤです。)やアース線の状態を確認し改めてATUをTUNEし直して、まずは17m FT8でチリ局とコンタクトできました。

さすがにATAS-120Aのように強力には飛んで行きませんが、それでもベランダ軒下に洗濯ロープのように建物と平行に張ったアンテナから地球の裏側まで電波が飛んで行くのは、今更ながら不思議な感じがします。エネルギーの大半がATUや建物に吸収されているかと思うと、全くエコではないのですが・・・

その後、30mではUS局とつながりました。正直、ローバンドは洗濯ロープアンテナでは無理だろうと思っており、国内QSOもままならなかったのでダメ元で呼んでみたのですが意外な結果となり驚いています。

ATUを導入した当初はベランダから釣り竿アンテナを伸ばしてみようとも考えていたのですがQRVのたびにいちいち設置するのも面倒に思われ、また軒下のワイヤも捨てたものでなく、いざという時はATAS-120Aを使えば良いと割り切ることにしました。そのため、しばらくはこのような状態が続きそうです。