bookmark_border[660] ひと月ぶりのQRV

このところ無線をさぼっており、いつのまにかひと月が経ってしまいました。昨日はベランダに張ったロングワイヤ(といっても軒下ですのでたかだか5m~6mのワイヤです。)やアース線の状態を確認し改めてATUをTUNEし直して、まずは17m FT8でチリ局とコンタクトできました。

さすがにATAS-120Aのように強力には飛んで行きませんが、それでもベランダ軒下に洗濯ロープのように建物と平行に張ったアンテナから地球の裏側まで電波が飛んで行くのは、今更ながら不思議な感じがします。エネルギーの大半がATUや建物に吸収されているかと思うと、全くエコではないのですが・・・

その後、30mではUS局とつながりました。正直、ローバンドは洗濯ロープアンテナでは無理だろうと思っており、国内QSOもままならなかったのでダメ元で呼んでみたのですが意外な結果となり驚いています。

ATUを導入した当初はベランダから釣り竿アンテナを伸ばしてみようとも考えていたのですがQRVのたびにいちいち設置するのも面倒に思われ、また軒下のワイヤも捨てたものでなく、いざという時はATAS-120Aを使えば良いと割り切ることにしました。そのため、しばらくはこのような状態が続きそうです。

 

 

bookmark_border[657] 誘導雷対策

この時期は頻繁に雷が発生するため、誘導雷に備えた対策をしています。

とは言ってもアパマン局ですのでできることは限られており、①リグからアンテナフィーダを外すことと、②安定化電源のACプラグを抜くこと、単にこの2点です。少し大げさに書きましたが、これでアンテナ系からも電源系からも完璧にサージを遮断することができ、変な電圧がかかったり電流が抜けることはありません。

ちなみに①はアンテナフィーダにつながる同軸スイッチをリグ側でなくNanoVNA側に切り替えているだけですので、最悪、NanoVNAに被害が及ぶおそれがあります。②はただACプラグを抜いているだけですが、それらしく両切スイッチを付けても良いかも知れません。もっともPCの方はサージ対応タップを使っていますので、そこからACを取っても良いのですが・・・

当局は「移動する局」の免許で運用しているため、法令上は避雷器や接地装置など設置の義務が無くて楽なのですが、やはり自己防衛のために最低限の対策はしておいた方が良いと思っています。一方、アパマン局で「移動しない局」として運用されている方はどの様に対処しているのか、特に接地方法には興味があります。

bookmark_border[654] 「物干しロープアンテナ」の実力?

昨日は天気が不安定だったためATAS-120Aを使うのを控え、ベランダに物干しロープの様に張ったワイヤで細々とFT8を運用しました。一応、20m、80m、160mバンド以外はATUのお陰でSWRが下がっているので取り敢えずそれで良しとしていますが、アンテナ効率は出ていないでしょうし、なんちゃってアンテナの部類であることは否定できません。

それでも17mでは、当局初となる東ティモール局とQSOができました。

ネットで調べるとこの局はロシアのDXペディションチームのようで、QRZ.comで寄付を募っていました。この局とは15mでもQSOが成立しました。

その後、15mではキューバ局を受信したのでダメ元で呼んでみましたが、他局へ応答したためJTDXはTXを自動停止しました。

で、すぐに諦めて、先日受領したQSLカードへの返信カードを印刷しようとプリンタの設定をした後、ふとJTDXの画面を見ると・・・何と、先ほどのキューバ局から何度も応答があったではありませんか。ちなみに、042030時のJK1は当局ではありません。

こういう時は改めて最初に戻ってGLから送るのが良いのでしょうが、申し訳ないと思いつつ先方のQSO中にRレポートを出したところ、そのQSO終了後にすぐにRR73 を送ってくださいました。FT8の1QSOに8分30秒もかかったのは、これが初めてかも知れません。相手局には本当に感謝です。こういう事があると、無線に対するモチベーションが更に上がります。

改めて、物干しロープアンテナの実力・・・というか、空のコンディションと相手局の無線設備の素晴らしさを実感した次第です。

 

 

 

 

bookmark_border[650] コモンモードフィルタの製作

「ロングワイヤ+ATU(FC-40)」のアンテナ系を使い始めてから、これまで使っていたスクリュードライバアンテナと比べてPCのフリーズやUSBへの影響など回り込みが多くなったのでTDK製クランプコアを追加して対応していましたが、まだ不安定な部分があり、他局さんのブログを参考にしてコモンモードフィルタを製作しました。

コアはFT240-43、ケーブルは3D-2Vです。

シャックでの引き回しの関係でケーブルは3m長の少し長めのものを使ったため、写真撮影用にこの様に巻いていますが、このケーブルを巻いた部分はフィルタとは関係ありません。上側のコネクタはリグに接続、下側は同軸スイッチに接続しました。

ところで、3D-2Vを使うのは本当に久しぶりでしたが、このケーブルの色に懐かしさを感じました。[178]同軸ケーブルの色で触れたように、開局当時は75Ω系が黒、50Ω系がグレーという記憶があり、今使っている5D-2V/FBが黒でしばらく違和感を持っていましたので、今回、グレーの3D-2Vを見て昔を思い出しました。

MPコネクタの半田付けも本当に久しぶりでしたのでうまくできるかどうか心配でしたが、購入したコネクタは網線を折り返して固定し半田付けできるタイプでしたので、大きな問題もなく接続できたと思います。基本を思い出し、片側のコネクタを付けた段階と両側のコネクタを付けた段階の2回、テスタを使って芯線/網線間の絶縁を確認しました。

このフィルタを使い始めてまだあまり時間は経っていませんが、今のところはPCへの回り込みは確認できていません。今後様子を見て、問題があるようでしたら改善していきたいと思います。