[658] アンテナの耐入力(その2)

以前[334]アンテナの耐入力で、当局がHF帯で使用している各アンテナのFT8における耐入力について書きましたが、その後、RHM12/RHMC12を購入してから確認していなかったので、改めて整理してみました。

(注:HFJ-350Mの1.8/1.9MHz帯の耐入力は、コメットさんのカタログには「50W (Ave.)」と記載されています。)

なお「FT8はSSB(PEP)の1/5」というのは、第一電波工業さんのカタログ等に記載されているもので、ここではそのまま全てのアンテナに対して用いています。また、設計上の安全係数は正直分かりませんので、「倍半分」レベルにしています。

フィーダロスは、ケーブル・コネクタ・同軸スイッチなどのロスを含めたもので、これもエイヤで1dBとしています。ローバンドではこれよりももっとロスは少ないはずです。

これらを前提として結果を見ると、HFJ-350Mは厳しそうですね。特に160mや80mでは、そもそも耐入力が低いこととフィーダロスはおそらく上の前提よりも小さいと思われることにより、過去記事の繰り返しになりますが、TX出力を10W~20W程度にまで落とさないとアンテナの寿命は短くなりそうです。

肝心のRHM12/RHMC12については、微妙ではありますがATAS-120Aと同等レベルということで、50Wでも何とか使えるのではないかと勝手に解釈しています。でも、やはり水濡れや可動部の汚れなどには注意が必要ですね。

こういう事を考えるのも、無線に対する興味が尽きない理由なのかなと思います。

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