bookmark_border[334] アンテナの耐入力

当局は移動局として免許を受けており送信出力は最大50Wのため、これまでアンテナ耐入力についてはさほど気にしていなかったのですが、「FT8の耐入力はSSBの1/5」というネット記事に触れ、改めて当局が使っているHF用アンテナの耐入力を確認しました。

まずはアンテナカタログの記載内容です。第一電波工業のカタログには以下の記載がありました。

「(新デジタルモードFT8等での運用時おける注意点)
新デジタルモードFT8等で、連続した送信が想定される場合はアンテナや、周辺機器に大きな負荷(ダメージ)を与えてしまう可能性がありますので耐入力に関しては、SSB(PEP)1/5以内の送信出力でご使用ください。」

一方、コメットのカタログには、当局が見た限りでは上記の様な注意事項の記載はありませんでした。

下表は当局所有のHFアンテナのカタログ上の諸元(SSB耐入力)と、その1/5をFT8耐入力と想定したときの計算値を示しています。

※ATAS-120Aの2m/430における数値は省略

この様に、計算上はどのアンテナもFT8での50W運用には適さないという結果になりました。

特にHFJ-350MとCDP-160のコメットアンテナは送信出力を10W~20W程度に落として運用する必要がありそうですね。これらはFT-818NDやIC-705等によるフィールドでのFT8運用を想定して作られているのでしょうか・・・

HFV5とSD330は50Wでもほぼ問題無いと思われます。

一方、ATAS-120Aは悩ましいところです。SD330と同様に可動部分がありますので、水分が内部に侵入して性能が劣化しないよう雨天時の運用は避け、普段は部屋の中で保管し使用する都度設置するようにしています。またスペックには一定のマージンがあるでしょうから、このアンテナの性能をフルに発揮させるためにも50Wで良いかなとも思います。

いずれにせよ、どのアンテナでも意識して長時間運用しないような注意が必要かも知れません。

bookmark_border[332] アクティビティ低下の中での妄想

せっかくカウンターポイズの調整が進んできたかなと思ったら、梅雨のような天気に逆戻りし安心してアンテナを外に出せなくなってしまいました。

そこでまたベランダ内のHFV5での運用になるのですが、10mや6mでCQを出しても全く反応がありません。15mではイタリアの局が見えていたので、人目をはばからず何度も呼んでみたのですが、当然ながら取っていただけません。

お盆の時期にもかかわらず残念な状況です。

そんな中で、SD330用の自動チューニング装置ができないか妄想し始めました。ATAS-120Aと同じようにSD330も自動化できないか・・・

第一電波の純正コントローラはタイマー制御のため、一度エレメントを最短(または最長?)の場所まで動かして、そこからバンド毎に予め設定されたタイマーによりおおよその長さに調整、あとはSWRが最小になるように手動調整する必要があるようです。ただそうするとバンド切替する都度相当な時間がかかり、またエレメントの移動距離も長くなってコイルの摺動部分には良くなさそうです。

理想としては、ATAS-120A同様、一旦チューニングが取れたバンドから他のバンドへは最短の距離で移動させ、また最後の微調整も自動化するというものです。スイッチはリレーを使ってPCから制御できるでしょうし、リグもUSBを介してPCからTX制御したりSWR情報を得ることができると思いますので、PCのソフトを組めば技術的には可能ではないか・・・

まだまだ妄想の段階ですが、現実的なのかどうか考えてみたいと思います。

bookmark_border[331] アンテナ調整の続き

その後試行錯誤を続けた結果、15mと12mの両方でOKになりました。さらに10m、6mでもSWRが改善しました。

どの様にしたかというと・・・

先日はベランダのコンクリート製手すりの上に置いた3m長のカウンターポイズが17mと15mの各バンドで有効であることが分かったためそのままにしておき、アンテナを中心とした逆側に2.5m長のラジアル線を少し宙に浮かすように付けました。ラジアルといっても普通の1.25Φのビニール線です。

なるべくアンテナ給電点に近い場所に付けるため、本来であれば16㎜の圧着端子を使ってM型コネクタに直接かませば良いのでしょうが、その様な端子は近くのホームセンターには置いていませんので、アンテナ基台のUボルト部分に6㎜の圧着端子と蝶ナットで接続しました。

しかしながら、今度は20mでSWRが落ち切らずチューニングが取れなくなりました。このバンドでなぜ2.5m程度のラジアル線が影響するのか、5m長のカウンターポイズと干渉しているのか・・・であれば、2.5m長ではなく3mとか3.5mにすれば良いのかなど、天候不順の中、なかなか捗りませんが試行錯誤は続きます。

bookmark_border[330] ハイバンドでのアンテナ調整状況

当局の設置環境では、これまで述べてきたように12m/10m/6mなどのハイバンドにおいてATAS-120A、SD330、HFJ-350MのSWRが思うように落ちません。10m/6mではHFV-5はOKなので、単純にいうとホイップ系はNG、DP系はOKという感じです。

そこで短めのカウンターポイズを追加してみました。元々10m 1本、7m 1本、5m 5本、3m 1本を使っているのですが、それに3.5m、2.5m、1.5mを各1本追加しました。
それでも効果は見られません。

一旦、元の状態に戻し、15m以下のバンドでSWRが落ちることを再確認したのち、試しに3m長のカウンターポイズをベランダのコンクリート製手すりから少し浮き上がったような形で設置してみました。そうすると12mではATASチューニングがOKとなりました。しかしながら15mではNGです。17mでも状態は悪化しました。

一方、3m長のカウンターポイズをベランダの手すりの上に直接置くと15mや17mはOK、12mはNGとなり全く逆の結果です。

そのことから、ハイバンドではカウンターポイズではなく、ラジアルの様に空中に浮かせる形の方が良いのかも知れません。試行錯誤が続きます。

bookmark_border[329] ATAS-120A再び活躍

昨日は天候も回復したため、再びATAS-120Aを設置しました。ベランダに敷いてあった5本のカウンターポイズは、一昨日の風にさらされ綺麗にねじれて1本に纏まっていました。

時間の関係で夜間1時間ほどのFT8運用でしたが、前日の反動で全てDX QSOとなりました。

17mではシンガポール、台湾、ベトナム、また30mでは米国3局、インドネシア2局、ASロシア、中国、タイ、フィリピンの計12局とのQSO成立です。

カナダ局が見えていて呼んでみたのですがダメでした。

ちなみに30mでの伝搬状況は以下のとおりです。北米が良好ですね。

このアンテナではバンド間のQSYもストレス無く行うことができ飛びも良いので、本当に買って良かったと思っています。