bookmark_border[534] JTDXアップデート(157→158)

JTDXを「2.2.158」にアップデートしました。

しばらくはこのバージョンがリリースされたのを気付かずにおり、それをネット記事で知ってJTDXサイトにアクセスしたもののPCからセキュリティアラートが出たのでダウンロードを見合わせていました。しかしそれも解消されたようですので遅ればせながら作業をしました。

その後、このバージョンで何局かとFT8でQSOしましたが、見た目には前バージョンとの違いはわかりませんでした。TCI(Tranceiver Control Interface)関係の改善とかFT8デコーダのバグフィックス等含まれるようですが、残念ながら当局はここに書けるだけの知識を持ち合わせていません。

なお、先のバージョン「157」から送信時に送信出力とともにSWR値が表示されるようになったのですが、これまでPCの負荷を考えてそれらの表示は消していました。今回「158」にアップデートしたのを機に表示をONにしてしばらく様子をみたところ、特にPC動作には影響無さそうでしたので今はONにしています。

FT8の送信中はリグの表示を「ALC」にしているため、PC上で送信出力とSWRが同時にリアルタイムでモニタできるのは便利です。ちなみにSWRが1に近い場合は値が表示されませんが、これはバグなのでしょうか・・・?

bookmark_border[533] 電波伝搬シミュレータ(VOACAP Online)

先週末12m FT8で初めてクウェートとのQSOが成功したことから、どの様な伝搬状況だったのか知りたくなり、初めて「VOACAP Online for Ham Radio」を使ってみました。

これは米国VOA(Voice of America)が、自局の電波がどのように飛んでいくかをシミュレートするために開発したツールで、アマチュア無線用も用意されWeb上で公開されており、無償で利用可能です。

サイトはこちらです。

(VOACAPサイトの表示画面より引用)

画面上方にある「TX QTH」「RX QTH」をプルダウンで選択でき、JAは東京、京都、広島、鹿児島、札幌のいずれかを選ぶことができます。試しに「TX QTH」にJA Tokyo、「RX QTH」に9K Kuwaitを設定してみました。

次に、画面右側で通信モード(FT8)、送信出力(50W)を選択します。その下の「Antennas」ボタンを押すと、左側にTX/RXそれぞれのバンド毎のアンテナを選択する画面が現れます。

今回は12mのみで状況を確認したかったので、12Mのアンテナに「1/4 wl Vertical」を設定しました。RX側はデフォルトのままにしています。右側の「Setting」をクリックすると今度は各種設定画面が現れます。

・General Propergation Settings
Noise:これは自局のノイズ環境を設定するもので、住宅地(Residential)を選択しました。
SSN: 数か月間の平均値を入力するようですが、デフォルト「-1」のままにしておくと、自動で直近のSSN値が適用されるようです。
Min.TOA: 打上げ角でデフォルトのままにしました。

・Coverage Area Map Settings
Band: 12Mに設定しました。
UTC: 6(JSTの15時)に設定しました。

・TX Antenna Analysis Settings
Verticals,high dipolesを選択しました。

次に、右側の「Prop Charts」をクリックするとグラフが表示されます。グラフの種類は「Chart」のプルダウンで選択でき、「12M(24.9MHz)」を選ぶと下のような表示になります。

(VOACAPサイトの表示画面より引用)

凡例の上段3項にはそれぞれ「LP」が付いていますがこれはロングパス、下段3項はショートパスのデータです。「SDBW」(Signal Power at Receiver (dBW))は受信側Sメータの振れ、「MUFday」は使用周波数が MUF(Maximum Usable Frequency)より低くなる日数の割合、「REL」(Circuit Reliability)は接続可能性とのことです。横軸はUTCです。表示不要なデータは凡例の該当部分をクリックするとOFFになります。

最後に右側の「Prop wheel」をクリックするとこの様なグラフが表示されます。バンド毎の時間(UTC)単位での接続可能性のようですが、こちらのグラフの方が直観的に分かり易いかも知れません。

(VOACAPサイトの表示画面より引用)

このグラフはショートパスのものですが、ロングパスの状況を見るときは「SP」ボタンを押すと「LP」に切り替わりグラフも変わります。その下の「NoEs」ボタンはEスポを考慮するかどうかの切り替えです。また円の中心にはカーソルをあてた部分の時間・バンド・%が数字で表示されます。

その他このシミュレータには様々な表示機能があり、画面下方にあるボタンを押すことで各種グラフやデータを表示できますがあまり試せていません。なお、データ自体は月々の平均値で、日ごとのきめ細かい変化は見ることができないようです。そもそもが幅を持つ確率値ですので仕方ないですね。

今回のシミュレーション結果から、12mバンドでクウェートとつながり易い時間帯は概ね5:00~7:00UTC(14:00~16:00JST)で、当局の交信実績と整合することが確認できました。でも上の円グラフを見ると、15mであればもっと確実だったかも知れません・・・

bookmark_border[532] QSLカード受領

JARL経由でQSLカードを受領しました。今回は150枚程度で厚手の書類封筒での送付です。

ざっと見た限りでは一番新しいものでも昨年7月にQSOした分ですので、JARLではまだ処理が遅れているのでしょうか。でもJARL(の業務委託先)も人手を増やすとその分コストもかかりJARL会費に跳ね返ってくるおそれがあること、カードの到着が半年や一年遅くなっても当局としては特に不便を感じないこともあり、個人的にはあまり問題視していません。というか、あまり意識していないと言った方が正確かも知れません。

今後、コールサイン順に並び替え、内容をログと照合して印刷し、今月末までにはカードを発送したいと思います。

また今回は台湾と韓国の局からのカードも入っていて、たまに外国局から電子QSLでなく紙カードをいただくと嬉しいですね。

ところで、これまでにも書いたように、基本的には自分から先にカードは発行していません。主にFT8での通信のためQSO中にカード交換の約束の機会が無いということもありますが、そもそも「なまけもの」なのが一番の理由です。

ただ紙カードを望まれる局長さんも多くいらっしゃいますので、受領したカードに対しては返信の意味でカードを発行しています。中には「カードは送るが送付は不要。」との趣旨でカードに書かれている局長さんもいて、当局もいずれはこういう風にしても良いかなとも思っています。

自分から先にカードを送るメリットは、送付先をマニュアルで選択せず、QSO後に自動印刷できて効率が良いことですね。でもカードを受領した時にはログとの照合や受領記録を付ける手間は変わりません。

従って、①紙カードを望む局長さんに応える、➁効率良く迅速にカードを発行する、③カード受領の手間をかけない、④カードを溜めない等を全て解決するには「カードは送るが送付は不要。」がベストの方法と思われ、改めて「なるほど」と思った次第です。

bookmark_border[531] 米国2州との初QSO

週末は12m FT8で米国ウィスコンシン州とメイン州ともつながりました。これらの州はこれまでコンタクトできておらず、DXCC上の初エンティティでは無いですが、米国50州達成に少し近付きました。

これは米国各州とのコンタクト状況で、緑色がConfirm済みの州、黄色がWork済みで未Comfirmの州、赤色が未交信の州です。赤丸を付けた州が新たにQSOできた2州です。

(QRZ.com表示画像より引用)

ウィスコンシン州というと、昔シカゴからミシガン湖沿いにミルウォーキーまでアムトラックで鉄道旅行をした思い出があります。ミルウォーキーは「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」で有名になったようにビールの一大産地です。

また、メイン州の局長さんからは早速LoTWとQRZ.comでConfirmをいただきeQSLも受領しました。この州は米国の一番北東の州で、PSK Reporterで伝搬状況を確認すると当局の電波はこの様なルートで飛んだようです。

(PSK Reporter表示画像より引用)

ちなみにこれもATAS-120Aアンテナを使ったQSOです。このアンテナは全長1.6mほどとコンパクトな割には良く飛ぶこともあって満足してしまい、ロングワイヤエレメントの設置にはまだ手が付いていません。

bookmark_border[530] クウェートとの初QSO

昨日夕方、12m FT8でクウェートとつながりました。当局にとって初めてのエンティティです。ATAS-120Aホイップアンテナを使いました。

ワッチし始めたときはパイルになっておらず、相手局はCQを出していて2局めに取っていただいたので、皆さんにとっては珍しい局ではないのかも知れません。いずれにせよクウェートは当局の初エンティティですので貴重なQSOです。コンディションのパラメータは「SFI=97, A=2, K=2」でした。

その後、12m FT8ではスロベニアとイタリアにつながりました。伝搬状況はこの様な感じです。

(PSK Reporter表示画像を引用)

ところで当局のベランダは南向きで欧州方面は建物で遮られていますので、電波はロングパスで飛んでいたのでしょうか・・・。もしくは近くのビルに反射していたのかも知れませんが、この週末はコンディションが良好で遠くまでつながって良かったです。