bookmark_border[36] ルーマニアとの初QSO

昨日夕方、15mバンド(FT8)でルーマニアの局とQSOが成立しました。

当局の信号を「-12」で取っていただきました。一方、相手局からは「ー10」でCQを受信したものの、レポートを送る際は「-18」に落ちてしまい、73の時は「-5」と結構変動がありました。レポート送出時に悪い値ですと、相手局に申し訳無い気持ちになります。

でも、めったに欧州の局とはコンタクトできないので感激です。

bookmark_border[35] 強い信号

この様な強い信号を受信しました。信号本体の周りにモヤモヤした霧状のものが出ていて、バンド全体に筋状のものが出ています。ここには写っていませんが、1000Hzよりも下の部分も同様です。こうなると当局の受信機では調整のしようが無く、しばらくQSOはお休みせざるを得ず休憩となります。

他方、下に写っている別の局からは綺麗な信号で受信しています。上段では信号本体の周りに少しモヤモヤが出ていますが、信号レベルを上げたのかも知れません。

自局の波形も気になるところですが、今のところ確認する術がありません。リグのALCメーターの働きがまだよく理解できていないため、とりあえず安定化電源のアンペアメーターを見ながら、リグへのオーディオ入力信号レベルを絞っていき、メーターの針がストンと落ちる寸前のところにレベル設定しています。逆にこれで信号が乱れていたら、改善する手段は無い気がします。

bookmark_border[34] 米国のハム事情

CQ誌の最新号を眺めていましたら、最近の北米におけるFT8/FT4事情という記事が目に止まりました。

米国では外にアンテナが設置できない地域も多いようで、その場合は室内アンテナを使わざるを得ないためSSBができず、また最近はモールス符号を学習しなくなってCWもやらなくなってきたそうです。6mバンドではSSBやCWよりもFT8/FT4が支配的とのこと。

私は、10mや6mは安定してFT8のQSOができると感じています。40mや20mではたとえ高信号レベルで受信できたとしても、こちらからの電波が中々向こう側に届きません。ベランダアンテナのため、電波が回り込んで受信しても、送信は逆のルートを辿って飛ぶわけではないので相手局には伝わりません。

一方10mや6mでは、受信できている局はたいていQSOが可能な印象があります。
先日は10mのコンディションが良く、オーストラリアやグアムなどの大洋州地域の局が強力に入りQSOさせていただきました。

bookmark_border[33] DTズレ

FT8は同期型の通信方式ですので、送信側・受信側ともにPCの時計を基準時にきっちりと合わせる必要があります。当局は「iネット時計」というアプリを使って時計を合わせています。

「DT」は、受信側である自局を基準とし、それに対して送信側PCの設定時刻がどの程度離れて(ズレて)いるかを示しており、DTが0であれば時間差無し、0.5であれば送信側が0.5秒遅れているということになります。

FT8ではDTが2.0程度であればQSO可能とのことですが、感覚的に2秒遅れている相手局が当局の信号をきちんとデコードしてくれるかは甚だ疑問です。とりわけCQに対して応答する場合は、信号強度と共にデータタイミングも重要で、DTが大きいと取ってもらえずに諦めるざるを得ないのだと思います。

とすれば、相手局の時間にこちらのPC時計を合わせれば良いと思いますが、はやり「同期型通信」では時間のリファレンスを相手局とするのではなく、基準時とすべきと個人的には思います。半面、アマチュア精神に則って試してみたい気持ちはあります。

bookmark_border[32] スプリット操作

JTDXの無線機設定項目に「スプリット操作(Sprit Operation)」というのがあります。FT8で「スプリット」というと、送信信号と受信信号を別々の周波数に設定するというイメージがありますが、この「スプリット操作」はそれとは異なりオーディオ信号の高調波を通信周波数帯の帯域外に逃がして他局への妨害を軽減させる機能です。

例えばFT8では帯域は3KHzですので、送信信号周波数(DF)が1500Hz以上であれば高調波は3000Hz(3KHz)以上、すなわちFT8の帯域外に外れるため妨害を無くすことができます。従ってDFを常に1500Hz以上に設定して送信すれば良いのですが、もし局数が多く出ている場合は下の方の周波数を使うこともあり、そうすると信号の高調波成分がFT8の帯域内に落ちてきて妨害を与える可能性が出てきます。

そこで、DFを1500Hz~2000Hz以外の周波数に設定した場合、PCからリグに送られるオーディオ信号の周波数は1500Hz~2000Hzの範囲内に収めつつ、送信信号周波数をDFに合わせるために送信キャリア周波数(例えば40m帯の国内用であれば7.041MHz)自体を自動的に上げ下げして送信するのがスプリット操作です。

スプリット操作の設定は「無し」「リグ」「Fake It」の3種類あります。

「リグ」設定はVFOを2つ持つリグを使う場合に使用することができ、VFOの一方を受信用、他方を送信用とし周波数を自動設定して信号を送信する機能です。また「Fake It」はVFOを1つしか持たないリグを使う場合に使用するもので、受信時、送信時にVFOの周波数を切り替えて運用する機能です。

当局の場合、リグにはVFOが2つあるのですが「リグ」設定するとQSOの成功確率が落ちるような気がします。VFO切替やPCからのオーディオ信号送出、TX ON等のそれぞれのタイミングなどが関係しているのかと想像しますが、今後検証してみます。ここら辺もアナログ的なトライアルアンドエラーの要素があり興味深いところです。

ちなみに40m国内バンド(7.041MHz)における送信周波数の動きを見てみたら次の様になっていました。

・DF設定値が500Hz未満 → 送信VFO=7.0395MHz
・DF設定値が500Hz以上1000Hz未満 → 送信VFO=7.0400MHz
・DF設定値が1000Hz以上1500Hz未満 → 送信VFO=7.0405MHz
・DF設定値が1500Hz以上2000Hz未満 → 送信VFO=7.0410MHz
・DF設定値が2000Hz以上2500Hz未満 → 送信VFO=7.0415MHz
・DF設定値が2500Hz以上 → 送信VFO=7.0420MHz

蛇足ながら、DFを3000Hzに設定したところ送信VFOは7.0425MHzに設定されました。電波は出していませんが・・・