FT8は同期型の通信方式ですので、送信側・受信側ともにPCの時計を基準時にきっちりと合わせる必要があります。当局は「iネット時計」というアプリを使って時計を合わせています。
「DT」は、受信側である自局を基準とし、それに対して送信側PCの設定時刻がどの程度離れて(ズレて)いるかを示しており、DTが0であれば時間差無し、0.5であれば送信側が0.5秒遅れているということになります。
FT8ではDTが2.0程度であればQSO可能とのことですが、感覚的に2秒遅れている相手局が当局の信号をきちんとデコードしてくれるかは甚だ疑問です。とりわけCQに対して応答する場合は、信号強度と共にデータタイミングも重要で、DTが大きいと取ってもらえずに諦めるざるを得ないのだと思います。
とすれば、相手局の時間にこちらのPC時計を合わせれば良いと思いますが、はやり「同期型通信」では時間のリファレンスを相手局とするのではなく、基準時とすべきと個人的には思います。半面、アマチュア精神に則って試してみたい気持ちはあります。