bookmark_border[655] SWLカードへの返信

先日受領したQSLカードの内容をログと照合し、返信用QSLカードの印刷を終えました。SWLカードへの返信カードも作成しましたので、その記載内容について紹介します。なお、紙のSWLカードをいただいたのは今回が初めてと思っていましたが、過去の記録を見ると2年前に別の方から受領していました。

これが、今回準備したSWL局へのカードの内容です。

当局のカードは写真を使わず味も素っ気も無いので相手の方には恐縮なのですが、必要な情報は一応網羅しているものと思います。カード番号は対象QSOのログ番号に”S1″というダッシュ番号を追加しています。”S”はSWLを表し、”1″は対象QSOに対する1番目のSWL局に対するカードという意味です。もっとも、同じQSOに対して複数のSWLカードを受領することも無いでしょうから、いつも”S1″ですね。ちなみに”QSL No.”という表記はどうかと悩みましたが、他の表現を思い付かなかった為、通常のQSLカードと同じにしました。

やはり、QSOを受信しわざわざカードまで送っていただいたことを思うと、こちらもカードの準備に力が入ります。他のQSLカードと共に、今回も手軽なクリックポストを使ってJARL QSLビューロー宛てに発送しました。

 

bookmark_border[654] 「物干しロープアンテナ」の実力?

昨日は天気が不安定だったためATAS-120Aを使うのを控え、ベランダに物干しロープの様に張ったワイヤで細々とFT8を運用しました。一応、20m、80m、160mバンド以外はATUのお陰でSWRが下がっているので取り敢えずそれで良しとしていますが、アンテナ効率は出ていないでしょうし、なんちゃってアンテナの部類であることは否定できません。

それでも17mでは、当局初となる東ティモール局とQSOができました。

ネットで調べるとこの局はロシアのDXペディションチームのようで、QRZ.comで寄付を募っていました。この局とは15mでもQSOが成立しました。

その後、15mではキューバ局を受信したのでダメ元で呼んでみましたが、他局へ応答したためJTDXはTXを自動停止しました。

で、すぐに諦めて、先日受領したQSLカードへの返信カードを印刷しようとプリンタの設定をした後、ふとJTDXの画面を見ると・・・何と、先ほどのキューバ局から何度も応答があったではありませんか。ちなみに、042030時のJK1は当局ではありません。

こういう時は改めて最初に戻ってGLから送るのが良いのでしょうが、申し訳ないと思いつつ先方のQSO中にRレポートを出したところ、そのQSO終了後にすぐにRR73 を送ってくださいました。FT8の1QSOに8分30秒もかかったのは、これが初めてかも知れません。相手局には本当に感謝です。こういう事があると、無線に対するモチベーションが更に上がります。

改めて、物干しロープアンテナの実力・・・というか、空のコンディションと相手局の無線設備の素晴らしさを実感した次第です。

 

 

 

 

bookmark_border[653] SSN状況

これまでしばらくの間、ベランダ内でロングワイヤを張ってFT8を運用していましたが、やはり外に突き出したATAS-120Aのように欧州や中南米方面までは飛んで行かず、この週末は天気次第ではありますが、またATAS-120Aを使ってみようかと思っています。

そこで、このところ気にしていなかったSSNの様子を見てみました。

(NICT 宇宙天気予報サイトより引用)

以前よりかなり上昇していますね。谷でも100を超えているようです。

当局のアンテナ環境はかなり制約があるため努力も何もできないのですが、この様に空のコンディションと相手局の設備に頼りながら、DXCC100に向けて頑張りたいと思います。

 

bookmark_border[652] QSLカードとJARLアワード

昨日、JARL経由でQSLカードを受領しました。70枚余りで、最新のものは昨年8月に交信したものです。リードタイムは従来から変わっていないですね。今回はSWLカードが含まれていました。これまで海外の方からeQSLでSWLカードをいただいたことはありますが、国内の方からはこれが初めてです。有難く受領しました。

ちなみに、これまで紹介してきたように、私はお送りいただいた方に対してカードを発行しています。そのため、交信時点から相手局に当局のカードが届くまでに、最短でも2年はかかってしまうことになります。

ところで、最近感じているのはLoTWでコンファームしてくださる方が増えてきたということです。国内、海外合わせて以前はコンファーム率が1/3程度だったのが、今では1/2を超えています。国内局のみでの推移の詳細は分かりませんが、感覚的に急増しているという感じです。

さて、JARLのアワードについて私は申請したことは無いのですが、アワード規程を見ると QSL カードの定義として「アマチュア局が交信を証明するために発行する書類又は電子データをいう。」と規定されています。これまで紙カードのみが有効と思い込んでいましたが、電子データでも良いのですね。しかしながら、そこには以下の事項が記載されている必要があるとのことです。ここで「相手局」や「自局」がどちらなのかわかり難いですが、「相手局」の方がQSLカード受領側であると理解しました。

(1) 相手局のコールサイン
(2) 自局のコールサイン
(3) 年月日及び時間
(4) 周波数帯(アマチュア衛星を利用した交信の場合は、アップリンク及びダウンリンクの周波数)
(5) 運用モード又は電波の型式
(6) 相手局の了解度、信号強度、音調等
(7) 自局の運用場所(当該アワードの申請要件に必要な範囲)
(8) アマチュア衛星を利用した交信の場合は、その衛星の名称又は通称

そうするとLoTWやQRZ.comではだめかなと思って、更にJARLのサイトを調べたところ、アワードに関するQ&Aの「アワードの申請」Q-13の答えとして以下のとおり記載されていました。従ってLoTWでも大丈夫とのことです。但し上記(6)については、ログで確認できることが要件となっています。

A-13 第62回理事会(令和4年7月)において、LoTWデータの使用については、申請に使用する交信の了解度、信号強度、音調等がログで確認できる場合に使用することができるようになりました。なお、アワード申請書類等に変更はありません。

今後も紙カードの必要性が問われていくと思いますが、個人的には、JARL NEWS含め紙廃止の方向に進んでいくことに期待しています。

bookmark_border[651] 「Growth Mindset」とアマチュア無線

先日、勤務先で他部門のメンバーと交流を深めるためのMeetUpに参加しました。テーマは「Growth Mindset(成長型思考)」です。

これは、自分自身の成長や価値向上のために、普段どのような意識をもって物事に取り組むかという、以下に列記する思考パターンのことだそうです。組織レベルで考えると、個人の成長に伴いチームの成長も見込めるということで、この類のマインド改善活動を実施している企業は少なくないのではないでしょうか。

・挑戦:喜んで受け入れる
・障害:乗り越えるまでやる
・努力:努力をすれば必ず成長できる
・批評:他者の批評から学ぶ
・他者の成功:他者の成功を刺激にする

これらはアマチュアコードにも通じるものがあり、正にアマチュア無線の要諦ですね。

ちなみに対義語は「Fixed Mindset(固定型思考)」で、これは他者からの評価や、失敗への恐れによる考え方を基にした思考パターンです。この思考にとらわれた人は、自分は完璧で正しいと思って新たな挑戦や努力ができなかったり、また他者の成功を妬んだり、自分を必要以上に良くみせようと他者を批判したり貶めたりなどして、自分自身で成長を阻害してしまうようです。このようにFixed Mindsetは「悪」のように感じますが、そもそも人間は自己防衛本能を備えていますので、自分を強く見せたり自分や周囲にとって不都合なことや悪影響を及ぼすものを排除しようとするのは、ある意味自然な行動なのかも知れません。

ただ、アマチュア無線の世界で言うと、より多くの人にその良さと奥深さを知って理解してもらうには、この世界にも心理的安全性が担保されていることが大事で、そのためにもGrowth Mindsetを意識してバランス良く行動するのが良いのかなと改めて思いました。

今回のMeetUpは、自分自身の言動を顧みる良い機会となり貴重な時間でした。