bookmark_border[450] 2m/430 FM

FT3Dで2m/430のメインチャンネルをワッチしていると、はるか遠い昔のことを思い出します。昨年9月にこのブログを開設した当初にも書きましたが、中学時代にアマチュア無線を開局したとき最初に使ったのがトリオのTR-2200でした。

このリグは2m FM 出力1Wのポータブル機でフロントパネルには「FM」と表示されていて、日本でFM放送の本放送が始まって間もない頃でしたので「FM」という言葉には最先端技術のイメージがあり、シルバーとブラックのコントラストが映える上品なデザインはシンプルで好きでした。TR-7200が青年だとするとTR-2200はその少年時代という感じで、中学生にはピッタリなリグでした。

メインチャンは144.48MHzで、その頃は帯域がワイドで標準的なサブチャンはサブロク(144.36MHz)、ロクマル(144.60MHz)、ナナニ(144.72MHz)、クンロク(144.96MHz)、ゴーテンサンニ(145.32MHz)などが記憶に残っています。ローカル発振はもちろん水晶で、チャンネル毎に送受1ヶずつの水晶発振子が必要でした。

TR-2200は最大でも6チャンネルしか実装できませんでしたが、最初から標準で付いていたのは確か144.48、144.72、145.32の3チャンネルのみでした。他局がサブロクダウンとか、ロクマルアップとか言っても対応できないため、取り敢えずはそれらの水晶を買い増しました。

またチャンネル増設キットも発売され、それを付けると12チャンネルまで実装可能となり、直後に発売された後継機のTR-2200Gに少し近づけることができました。もちろん憧れの4ピンマイクコネクタには変更できませんでしたが・・・そのキットを使って自分でCH増の改造をしたのですが、今にして思うと測定器も使わずによくそんなことができたと思います。トリマは触らないようにとのことでしたのでそのままにしておきました。

一方、430はこれまで当局には全く馴染みがありませんでしたが、今ワッチしていると2mよりも430の方を使っている局が多いように感じます。

今は皆さんきちんと「CQ」と言っていますし、RSレポートも丁寧に伝えていますね。当時は「どなたか感(入感)無いですか?」「メリット5」「フルスケールで入っています」など、モービル運用が主体だったからでしょうかざっくりした内容でした。。でもさすがにコールサインは交換していましたが・・・

今日は懐古趣味的な内容になってしまいました。しばらくはワッチを続け、今時のFM QSOのお作法を勉強してみたいと思います。

bookmark_border[170] ハム音

開局したてのころ、TR-2200の1Wでは飽き足らず、純正オプションのVB-2200というパワーブースターを付けて10Wで運用していたことを思い出しました。

電源は、TR-2200単体で使う場合は本体に直接AC100Vを入れて内蔵の充電回路によりニッカド電池をフローティング充電しながら使用していたのですが、ブースターには外部電源を使っていたと記憶しています。ただ音声にハム音が乗るとのこと。

今の時代は電源が進化していてハム音などは発生しないと思いますが、当時使っていた電源はトランスで降圧後、全波整流して平滑回路を通しただけの簡単なものだったと思います。

その後どうしたのか・・・記憶が途切れているのでそのまま使い続けたのかも知れません。そのころは真空管ラジオや無線機などではハム音自体が珍しいものでは無かったため、あまり気にしなかったのでしょう。

bookmark_border[1] 開局当時のリグ トリオ TR-2200

私がアマチュア無線技士の免許を取ったのは昭和47年(1972年)中学校時代。電話級という資格でした。

すぐに開局し、当時は7エリアに住みJA7の最終に近いコールサインを取得したのですが、その後1エリアに移ったため残念ながらJA7コールは手放すことになりました。

開局はトリオのTR-2200という144MHz帯1Wのハンディ機でのハムデビューでした。チャンネル数はわずか6CHで、コールチャンネルの144.48MHzとその他144.72、あと145.32(だったか記憶が曖昧)くらいしか標準実装されていなかったため、残りは各CH毎にクリスタル(水晶振動子)を買い足してソケットに差した記憶があります。クリスタルソケットの横にはCH毎にトリマコンデンサが並んでいて、これは絶対に触れてはいけないと言われていたためそっとしておきました。

その後、友人がTR-2200Gという12CH機を購入して開局、少し悔しくて私もTR-2200用の6CH増設キットを購入し12CH化を図りました。

ただ「G」との違いはCH数だけでなく、チャンネルツマミの形状やチャンネル表示、マイク形状(筒形タイプか近未来タイプか)、マイク端子が3ピンか4ピンか(さらには本体側コネクタがメスかオスか)という、当時の少年にとってはとても大きな違いに見えました。

これらの違いを自分で解消することはできませんが、唯一、3ピンのマイクで筒形でない四角型のタイプ(おそらくTR-5100とか7100用のマイクだと思います)が入手できましたので、家でQSOするときはそれを使っていました。

外ではリグを自転車のかごに載せ近所を走り回って友人とモービルQSOを楽しみました。おもちゃのトランシーバごっこの延長だったですね。小学生のころは学研のラジホーンで遊んだ世代です。(脱線しますが昔の学研のロゴは流線形でした。)

自宅のアンテナはカマボコ板にロッドアンテナを付け、針金製のラジアルを何本か付けたいわゆる「なんちゃってλ/4 GP」を、玄関のひさしの上に取り付けて電波を出していました。

この時はSWRは気にしていなかったので、リグには負担をかけていたかも知れません。ケーブルも75Ωの3C-2Vを使ったりしてインピーダンスマッチングなどの知識は無かったですね。しばらくして10Wブースターを入手し、OMさんからもSWRメータをいただいたのでSWRに気を遣うようになりました。

TR-2200
(画像はトリオカタログより引用)