全くの個人的な印象ですが、私の世代のトリオと八重洲のリグは、クルマの世界でいうとトヨタと日産の関係に近いものを感じます。大衆受けするデザインのトリオに対して、玄人受けする質実剛健な八重洲・・・。トリオが終段にS2001を使うのに対して八重洲は6JS6を使う様な・・・(あまり関係ありません。)
自分がTR-2200を使っていたためか当時はトリオに特別な思い入れがあり、TR-7200の実機を見たときはCH表示を初めとするデザインの美しさが印象的でした。その後TR-7300を見たときはそのデザインに驚きましたがCHの多さにもびっくりです。電卓(というか初期の卓上式電子計算機)のような筐体に40CH分のボタンがついていました。さすがにクリスタルではなくシンセですよね。
一方で、八重洲はVHF/UHF分野ではあまり印象がありません。モービルという視点ではHFモービル機があったように思います。八重洲のリグは、FL-50B / FR-50B以外は感電してしまいそうで少し近寄りがたいものがありました。実際、八重洲HFトランシーバーのケースを開けた状態を見たことがありますが、シールドケースには「DANGER」と書かれていました。トリオも同じかも知れませんが幸い中は見ていません。