bookmark_border[297] 9R59D

トリオの9R59Dが気になってネットで調べてみました。すると修理やレストアの記事が多く見つかり、結構皆さん苦労されノウハウも溜まっているのだなと感じました。

ただオークションで取引されているモノの中には「なぜ?」という様な改造(改悪)をしているものも多々存在し、色々と試した結果、ついにお手上げになったモノも含まれているようです。これらはやはり玄人の方から見ればけしからんということなのかと思います。

理論に基づかない改造は、機能しないばかりか感電や火災の危険もありますので、特に真空管式の装置は怖いですね。また修理やレストアで収入を得ている場合はそれなりの責任が生じます。

一方、個人として趣味の世界に閉じている場合は、安全性を確認したうえでのお試しは大いにありかなと思います。

一瞬、私も実機を手に入れて修理してみたいとの衝動に駆られましたが、IFメカフィルの劣化(代替品無し)、VRやバリコンの劣化など、メカ関連のデバイスの手当が結構大変そうで、また、きちんと調整して性能測定するには、SG、オシロ、バルボル、カウンタ、デジボルなどの測定器が必要となり、調整だけであれば簡易型のオシレータやテスターで良いのかも知れませんが、そこまで揃える気力がありません。

実機には触れず、机上のお遊びとして回路定数でも追っかけていこうかなとは思っています。真空管のパラメータを扱えるPC用の回路シミューレータがあれば良いのですが・・・

bookmark_border[287] TS-500

無線をやっていると時々昔のことを思い出します。

特にトリオTS-500のことは覚えています。これは初期のSSBトランシーバで、私自身、所有したり実機を見たことすらないのですが、小学生のころ「無線と実験」だったかの雑誌の広告を見てカッコいいなと憧れていました。

おそらくこれが無線への憧れとトリオに対する愛着につながったのではと思います。

今でもたまにネットで500/510の写真を見たりすると、シンプルで無機質ながら通信機としての重厚さを感じ、当時の小学生にとっては雲の上の存在だったんだろうなと思います。

もう50年以上も前のことですが、いまだにその感覚を覚えているのはすごいことです。それだけインパクトが強かったのでしょう。この様な思い出は財産です。

無線をやっていて良かったと改めて思います。

bookmark_border[160] TR-1000の思い出

CQ誌の最新号に6m AM用リニアアンプの記事が掲載されていて、そこにトリオTR-1000の写真が載っていました。

TR-1000というと、かつて叔父が使っていたものを譲り受けて保管していたことがあります。送信は水晶、受信はVFOで単一電池8本で動く可搬型で、私が若い頃ではありますがそれでも時代を感じさせるリグでした。

キャリングケースはグレー色の少し厚めのビニールレザーで、外側にはマイクが収納できるファスナー付きの大きいポケットが付いています。ショルダーベルトもついていました。

結局は一度も電波を出さずそのままにしていましたので、有効に活用していただけそうな方にお譲りしました。

bookmark_border[57] トリオ(ケンウッド)

私のアマチュア無線の世界はトリオのTR-2200から始まりましたので、トリオには思い入れがあります。

その後、高校時代(70年代半ば)にはトリオのステレオセットを購入しました。セパレートタイプのコンポーネントで、アンプはKA-3300、チューナーはKT-3300、カセットレコーダーはKX-3000だったと思います。同じシリーズでレコードプレーヤーも揃えました。

大きなスピーカーから流れるFM東京のステレオ音楽を聴いたときは、あまりの音の綺麗さに感動しました。当時はスタイリスティックスやヴァンマッコイなどのソウル・ディスコミュージックがよく流れていたと記憶しています。

土曜日の午後1時からのコーセー歌謡ベストテンや、2時からのポップスベストテンも音楽のエアチェック(カセットテープ録音)には最適でした。
その後ケンウッドブランドになり合従連衡で会社も一新してしまいましたが、当時の通信機・オーディオ機器の技術や商品コンセプトは今も脈々と受け継がれているものと思います。

bookmark_border[11] トリオ TS-120V

社会人になってしばらくモービルQSO(のワッチ)を楽しんだ後、固定HFに出てみたいとの衝動に駆られトリオのTS-120Vを買いました。これはHF入門機ではありますがツマミやボタンがたくさん付いていて「通信機」っぽく、本体側のマイクコネクタがオス4ピンであることも購入の決め手になりました。人それぞれこだわりのツボは違うと思いますが、トリオの商品戦略が上手かったのでしょう。

リグ購入後、アンテナをどうするかで行き詰ってしまいました。集合住宅のため外にアンテナが付けられないのです。またケーブルの引き込みもできません。結局、このリグでは一度もCQを出さず、簡単な線をつないだだけのSWL/BCL機に徹してしまいました。

アマチュア無線はアンテナが一番大事という基本的なことが、その時は頭からすっかり抜け落ちていました。モービルにせよ固定にせよQSOを楽しむことができなくなり、それを以ってアマチュア無線からは完全に遠ざかってしまいました。