bookmark_border[238] FT8 送信時のTX1の扱い

FT8 QSO時の送信シーケンスの在り方、その中でも「TX1を送信すべきかスキップすべきか」を考えてみました。

① パイルアップ時など
パイルアップやバンドが混んでいるようなとき、コンディションが安定していないときなどは、なるべく送信時間を短くするためTX1をスキップするようにした方が良いと思っています。また、確証はなくあくまで感覚的なものですが、TX1をスキップしてTX2から始めた方が相手局に拾っていただける確率が高くなるような気がします。

②RRR使用のCQ局への応答
RRRを使うCQ局に応答する場合は、TX1をスキップした方がQSOが早く終了します。TX1が無くなることに加え、当局からRR73を送出するため二重に短くなるためです。

例えば標準どおりTX1を送出した場合は、

・CQ  JA1●●● PM95
・JA1●●● JK1BSH PM95
・JK1BSH JA1●●● -10
・JA1●●● JK1BSH R-05
・JK1BSH JA1●●● RRR
・JA1●●● JK1BSH 73
・JK1BSH JA1●●● 73

一方、TX1をスキップした場合は、
・CQ  JA1●●● PM95
・JA1●●● JK1BSH -05
・JK1BSH JA1●●● R-10
・JA1●●● JK1BSH RR73
・JK1BSH JA1●●● 73

となり時間が短くできます。またTX1を送出した場合は、RRR局からの最後の73が受信できないと当局から73を再送しロスになってしまいます。

なお、TX1スキップの場合に留意すべき点としては、送信設定した時点での相手局の信号をもとにSNRレポートをしますので、送信設定とQSO開始のタイミングが時間的に離れている場合は、実態に合っていないレポートをすることもありますので、送信設定はなるべく小まめに行う必要があると思います。