15mバンドのFT8でブラジルの局とQSOできました。相手局が他局へ73を送る前にTXをセットしてダメ元で呼んでみたら、当局は-16dB、相手局は-9dBでQSO成立しました。南米自体初めてで、しかも周波数をこちらに寄せてきてくれて二重の感激です。
QRZ.comを見ますとどうもその局はeQSLはやっていないようですので、紙QSLを交換しようと思います。
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15mバンドのFT8でブラジルの局とQSOできました。相手局が他局へ73を送る前にTXをセットしてダメ元で呼んでみたら、当局は-16dB、相手局は-9dBでQSO成立しました。南米自体初めてで、しかも周波数をこちらに寄せてきてくれて二重の感激です。
QRZ.comを見ますとどうもその局はeQSLはやっていないようですので、紙QSLを交換しようと思います。
FT8信号受信の際、CPUにどの程度の負荷がかかるかをタスクマネージャーで観測しました。
15秒周期でCPUがほぼフル稼働していることがわかります。ここでは1サイクルあたり24局分のデコードに成功していますが、CPU稼働率はほぼ100%です。おそらくこれ以上の局数には対応できないものと思われます。
下は別のバンドでの受信中、極端にデコード率が悪くなった例です。
ここでは8局しかデコードされず、「音声の損失 8」と表示されていますのでPCとしては計16局受信した認識はあるものそのうちの半分しかデコードできていないことがわかります。
CPUの負荷グラフでは、最後のデコード時から遡って1周期半(約20秒)あたり前から継続して負荷が重くなっています。詳細を見ると、このタイミングで「svchost.exe」が立ち上がっているようです。これはWikipediaによると「複数のWindowsサービスを受け持つシステムプロセス」だそうで、簡単に消すことはできないとのことです。
どのような頻度で「svchost.exe」が立ち上がるのかはわかりませんが、自分が交信中にこれが立ち上がると相手局の信号がデコードできなくなり、当局のCPU性能が原因でQSOが成立しなくなるおそれがあります。何か良い方法がないものかと思います。
JTDX(v2.2.0-rc152)を立ち上げ、リグ接続のための設定を行いました。初めに「Language」→「日本語」の選択をすると、このアプリが日本語で動く様になります。
1.全般設定 「ファイル」→「設定」→「全般」
自局のコールサインと運用場所のグリッドロケータ(GL)を設定します。
2.リグ接続設定 「ファイル」→「設定」→「無線機」
リグを選択し次にCATコントロール用シリアルポートとボーレートを選択します。ボーレートは少しでも速い方が良いと思い、FT-450DMの最高速度「38400」に設定しました。リグ側のデフォルト設定は4800になっていますので、リグの「CATRATE」メニューで「38400」に変更します。またFT8ではサイドバンドの上側を使いますので、リグの「D TYPE」メニューで「USER-U」に変更します。リグ選択をしていれば、データビット、ストップビット、ハンドシェークなどのCATプロトコル設定は「デフォルト」のままで良いと思います。PTT方法は「RTS」とし、モード「Data/Pkt」、スプリット操作「無し」としました。最後に「CATテスト」ボタンを押してCATコントロールができるかどうか確認します。ボタンが緑色に変わればOKです。次に「PTTテスト」ボタンを押してボタンが赤色に変わりリグがTX ONになることを確認します。なお、PTTテストを押しても変調はかからずキャリアだけが送出されます。
3.オーディオ設定 「ファイル」→「設定」→「オーディオ」
サウンドカードはPCでリグ用に設定したものを選択します。一方、PC側ではマイクレベルを80%、スピーカレベルを50%に設定しました。これらは今後適宜調整です。スピーカのプロパティはEnhancementsをDisableに、形式は16ビット、48000Hz (DVDの音質)に設定が必要とのことです。
4.レポーティング設定 「ファイル」→「設定」→「レポーティング」
外部サイトや他のアプリにQSO情報を送る場合に設定します。私は「PSKレポーターへの情報送信を有効化」「UDP要求を受け入れる」「UDP要求があった場合に通知する」「ウィンドウを復元するUDP要求を受け入れる」にチェックを入れました。UDPはJTAlertとの通信に使われるとのことです。
5.周波数設定 「ファイル」→「設定」→「周波数」
40mの国内FT8通信用として7.041MHzを追加します。追加のボタンがありませんので、リストに載っている周波数のどれかを変更する形で登録するのだと思います。
ひとまずこの様な設定とし、あとは運用開始後に必要に応じて設定を追加、変更することにします。
ネットなどの情報を参考にして、FT8で使う各種アプリをPCにインストールしました。インストール後の設定が結構難しそうです。
1.TurboHAMLOG
アマチュア無線業務日誌(ログ)をPCで運用しログを電子管理するためのアプリです。QSLカードの印刷機能もあります。
2.JTDX
WSJT-Xと並んで、FT8その他アマチュア無線デジタル通信の肝となるアプリです。JTDXの方が受信デコード性能が良いとのことですのでこちらを使うことにします。
3.JT_Linker
JTDXやWSJT-Xでの交信記録を自動でTurboHAMLOGに送出してくれます。
4.JTAlert
交信済みの局を教えてくれたり、受信した局の状況(?)を教えてくれるアプリです。使うアプリを登録しておくと自動的に起動したり終了してくれる機能もあります。
5.iネッ時計
PCの時計を±0.2秒以内に調整してくれるアプリです。FT8は同期型通信方式ですのでPCの時計は常に正確でなければなりません。
とりあえずこれらをインストールし、あとは必要に応じて追加または変更していく予定です。
ところで私が開局したての頃は、アマチュア無線局に「時計」「業務日誌」「無線検査簿」「電波法令集または抄録」の備え付けが義務付けられていましたが、今は備え付けが省略されています。
当時、時計は無線運用にはアナログ時計よりもデジタル時計の方が便利ということで、パタパタ方式の機械式デジタル時計を机の上に置いて使っていました。電波法令集抄録は表紙が赤くて薄いものだったと記憶しています。
さらにFT8 (V2)のスペックには以下のように書かれています。
・Sequence time: 15 s
・Duration of transmission: 12.64 s
・User information, per transmission: 77 bits
・Total bits sent per transmission: 174 bits
・Code: LDPC
・Channel bandwidth: 6.25 Hz
・Total occupied bandwidth: 50 Hz
15秒毎に送受信が反転、一度の信号送出時間は12.64秒でその間に174ビットを送り、そのうち77ビットは情報ビットということですので、差分の100ビット弱が誤り訂正用と理解しました。使用されている誤り訂正方式「LDPC」については知識がありません。
FT8用8値FSKの信号周波数ですが、サブキャリア周波数を基準にして+0Hz / +6.25Hz / +12.5Hz / +18.75Hz / +25Hz / +31,25Hz / +37.5Hz / +43.75Hzで周波数偏移幅は43.75Hz、占有帯域幅として50Hzということでしょうか。FT8通信用の周波数幅は3KHzで、その中で送受信することになります。
FT8運用時には、サブキャリア周波数を自分で手動設定するか相手の周波数に自動的に合わせる設定をするようです。たとえば、40mバンドの国内QSO用キャリア周波数は7.041MHzですが、サブキャリアを1500Hzと設定すると、PCで1500Hz / 1506.25Hz / 1512.5Hz / 1518.75Hz / 1525Hz / 1531.25Hz / 1537.5Hz / 1543.75Hzのトーンが信号に応じた順序で組み立てられリグに送られます。リグはこれら一連のトーンを電波(7.041MHz)に乗せて12.64秒間送出します。
受信側では、3KHzの帯域内で受信した信号をデコードしモニタ上に表示します。受信信号を全てデコードして表示できるかは、PCの性能にかかってくるものと思われます。また受信中にPCが他のアプリを動かしたりネット接続のためにリソースを割いている場合は、FT8のデコード能力も下がってしまうかも知れません。そこら辺は実際にCPUの負荷状況をモニタしてみて、デコード落ちする原因を探ることになります。これもアマチュア無線の楽しみの一つかと思います。