bookmark_border[616] 「現代版 真空管入門」購入

先日、書店でぶらぶらしていたところ、電気関係のコーナーで「現代版 真空管入門」という本が目に止まりました。

真空管アンプ関係の本かなと思って中を見てみると・・・低周波増幅の部分には一部ステレオアンプの記載がありましたが、全体的に無線関係の内容でした。なつかしい再生受信機やスーパー受信機、更には送信機やリニアアンプについても詳しく解説されています。

その昔、私が少年時代に、科学教材社製の0-V-2やメーカは忘れましたが5球スーパーのキットを購入し、長いこと組み立てることもなく毎日箱から部品や説明書を取り出しては眺めたりしていた記憶が蘇ってきました。最終的には組み立てたのですが、そこまでのプロセスがまた楽しい時間でした。プラモデルと同じような感覚ですね。

この本は、CQ出版社が2022年5月に初版として発行した新しいもので、本のサブタイトルは「球で試す小宇宙」です。懐古的なことだけでなく、また何か新たな世界が開けるような感じがして、衝動買いしてしまいました。

ちなみに目次は以下のとおりです。

1.真空管の歴史とその動作

    • 真空管の歴史
    • 真空管の動作原理

2.真空管の電源と低周波増幅回路

    • 電源
    • 6AV6 + 6AR5アンプ
    • 42 Hi-Fiアンプ

3.製作に必要な道具

    • 自作に必要な測定器
    • キットを流用したテストオシレータ

4.単同調受信機

    • 2極管検波受信機
    • オーソドックス再生式受信機
    • DC24Vで動く再生式受信機

5.スーパーヘテロダイン受信機

    • 周波数変換について
    • IF増幅回路
    • ジャンクラジオを4球スーパーに作り替える
    • 7MHz SSB受信機の概要

6.送信機

    • 7MHz CW QRP送信機とIC変調器
    • 単球50MHz送信機と6AQ5ハイシング変調器
    • 807で作る7MHz(10W)CW/AM送信機
    • 6146Bを使った単球リニア・アンプと2球送信機
    • 50MHz AMトランシーバの製作

この様な内容で、自分にとっては夢が詰まった本だと思いましたので、これからじっくり読み進めていきたいと思います。

 

 

 

bookmark_border[615] 「バナバ島」その後

昨日は、12mと17mでもFT8でバナバ島とつながりました。これで合計4バンドです。

今回もDXPeditionのシーケンスに忠実に従って流していきました。ただ、先日も書いたように当局のJTDXではDXPeditionモードで「Use hound TX frequency control」がONにならないため、相手局からレポートが送られてきたタイミングでオンフレに切り替え、更に当局宛てのコールをダブルクリックしてRレポートを返信するという操作が必要です。

またワッチしていると、DFを変えなくてもQSOできた局もいましたので、無理にオンフレにする必要は無いのかも知れませんが、そこが今一つ理解できていません。

繰り返しになりますが、以下がHoundとしての標準的なシーケンスです。

  • スプリット(RigまたはFake It)を使用
  • TX用DFは1000Hz以上の空いているところに設定
  • Fox呼び出し時にはGLを付ける(Tx1で送信)
  • Foxからレポートが送られてきたら、それを受信したDFでRレポートを返信
  • FoxからRR73を受信してQSO終了(73は返信しない)

これが自動で進まないのが課題ですが、何か単純なことを見落としていると思いますので、改めて他の設定を含めて見直してみることにします。

bookmark_border[614] アメリカの状況

アメリカ中間選挙に関する報道を見ていて、ふと、自局の州獲得状況について確認してみたくなり、QRZ.comをチェックしました。

(QRZ.comサイトより画像引用)

緑色がWorked/Confirm済、黄色がWorked/未Confirm、赤色が未QSOの州です。

黄色のケンタッキー州とのQSOは1局のみで、長らくConfirmいただけていません。

また、大都市シカゴのあるイリノイ州やニューオーリンズのあるルイジアナ州とは未だQSOができておらず、やはりロケーション(地形)の影響が大きいものと思われます。というか、一番の理由は当局の無線設備の問題です。

緑色の州は一つひとつの面積が大きいため結構いっているように見えますが、50州中26州のみで達成率は52%と、ようやく半分を超えたところです。

これまでUS局とのQSOはあまり州を意識していなかったのですが、今後は赤色の州を意識して臨みたいと思っています。

bookmark_border[613] 空中線電力と入力電力

昨日はQSLカードについて書きましたが、ふとOutput(送信出力)の欄を見て、たしか昔はInput(入力電力)表記ではなかったか・・・と思い、記憶を辿ってみました。

まず「空中線電力」とは、Wikipediaに解説されているように「送信機が空中線(アンテナ)に対し供給する電波の電力(強さ)」のことで、局免にはそのアマチュア局の運用で許容される最大の電力が記載されます。

ただ、それはあくまで送信機から出力できる最大(許可)電力ですので、実際の運用における送信出力と必ずしも一致する訳ではありません。

他方、Input(入力電力)は送信機終段の陽極(プレート/コレクタ)に入力される電源電力で、送信出力は免許上の電力を超えないことを前提としていますが、この終段入力はリグや回路効率、また調整状態によっても変わりますので、交信時の終段入力情報をQSLカードに記載することは、当時としてはそれなりに意味があったものと思われます。A級アンプは最大効率50%ですので、入力の約半分を送信出力と認識したと思います。

現在では、オペレータは送信出力の方をデジタル的に調整するのが普通かと思いますので(リグ内部でやっていることは昔とさほど変わらないかも知れませんが)、QSLカードには送信出力を記載するのが自然なのでしょうね。

ところで、私が7エリアで最初に開局したときは、局免の申請時には実に様々な事項を記入していました。

これはトリオのTR-2200という2m FM(1W)のポータブル機で申請したときのものですが、まずは「アマチュア局事項書」に電波形式、周波数範囲、空中線電力を記載します。これが局免の記載事項の元になります。希望する空中線電力を「10W」と書いていますね。

次は「工事設計書」です。送信設備の一項目として終段入力の記入欄があり、「1.7W」と書いています。上の、希望する空中線電力(10W)との関係は・・・?疑問です。

「MHz」表記か「MC」表記かですが、申請用紙の書式を見ると「MHz」と印刷されているのに対して、「MC」と手書きしています。参考にしたものをそのまま写したものと思われますが、その時はまだ「MC」表記も許されていたのでしょうね。

空中線の高さも「0.66米」と書いていて、これは高さではなく長さですね。今、改めて見ると、自分自身で突っ込みを入れたくなります。

これは受信設備です。

送信機のブロック図も添付する必要がありました。カタログかマニュアルから転記したものと思います。終段は2SC730というトランジスタです。ローカルはX’tal 6ヶの切り替え式です。

こんな内容も提出する必要がありました。

さて、終段入力「1.7W」、希望する空中線電力「10W」で申請した結果、希望通り10Wで免許が下りました。

何か話が発散してしまいましたが、QSLカードに記載する送信電力は、「Output」として文字通り送信機からの出力を記載するのが適当なのではないか、との結論に達しました。

bookmark_border[612] QSLカード発送

先月末に受領したQSLカードの内容とログを照合し返信用カードを印刷・発送しました。全部で120枚程度でしたが、QRAやリグ等の情報、移動運用されている局の移動先など、交信時のログに記録されていない情報を追加入力していたら半日かかってしまいました。

コールサイン順に印刷したカードをJARLから送付されたときの封筒に入れ、クリックポストの伝票を貼ってポストに投函して終了ですので、内容を確認し印刷すれば後は簡単です。

ちなみに、先日の記事に外国局のカードが2枚含まれていると書きましたが、内容を確認すると1枚はSWLカードでした。ドイツの方からのカードで、アルゼンチン局とのQSOをレポートしてくれたものです。これまでeQSLでSWLカードを受領したことはあったのですが、紙のSWLカードは今回が初めてです。

SWLへの返信カードは、ログソフトからの印刷方法が分からなかったため、手動でパラメータを入れて印刷しました。QSL No.(発行番号)は、対象QSOに対応するログ番号の後ろにダッシュ番号を振っています。

この様に、当局のQSLカードはeQSLと違って写真などは入れておらず味も素っ気も無いもので、かつてのJARL標準カードをイメージし交信レポート主体の書式にしています。コストを抑えたいという意味合いが大きく、相手局からするとあまり嬉しくないかも知れませんね。