先日、書店でぶらぶらしていたところ、電気関係のコーナーで「現代版 真空管入門」という本が目に止まりました。
真空管アンプ関係の本かなと思って中を見てみると・・・低周波増幅の部分には一部ステレオアンプの記載がありましたが、全体的に無線関係の内容でした。なつかしい再生受信機やスーパー受信機、更には送信機やリニアアンプについても詳しく解説されています。
その昔、私が少年時代に、科学教材社製の0-V-2やメーカは忘れましたが5球スーパーのキットを購入し、長いこと組み立てることもなく毎日箱から部品や説明書を取り出しては眺めたりしていた記憶が蘇ってきました。最終的には組み立てたのですが、そこまでのプロセスがまた楽しい時間でした。プラモデルと同じような感覚ですね。
この本は、CQ出版社が2022年5月に初版として発行した新しいもので、本のサブタイトルは「球で試す小宇宙」です。懐古的なことだけでなく、また何か新たな世界が開けるような感じがして、衝動買いしてしまいました。
ちなみに目次は以下のとおりです。
1.真空管の歴史とその動作
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- 真空管の歴史
- 真空管の動作原理
2.真空管の電源と低周波増幅回路
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- 電源
- 6AV6 + 6AR5アンプ
- 42 Hi-Fiアンプ
3.製作に必要な道具
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- 自作に必要な測定器
- キットを流用したテストオシレータ
4.単同調受信機
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- 2極管検波受信機
- オーソドックス再生式受信機
- DC24Vで動く再生式受信機
5.スーパーヘテロダイン受信機
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- 周波数変換について
- IF増幅回路
- ジャンクラジオを4球スーパーに作り替える
- 7MHz SSB受信機の概要
6.送信機
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- 7MHz CW QRP送信機とIC変調器
- 単球50MHz送信機と6AQ5ハイシング変調器
- 807で作る7MHz(10W)CW/AM送信機
- 6146Bを使った単球リニア・アンプと2球送信機
- 50MHz AMトランシーバの製作
この様な内容で、自分にとっては夢が詰まった本だと思いましたので、これからじっくり読み進めていきたいと思います。