[31] アマチュア無線における「DX」

アマチュア無線の世界では「DX」というと外国局との交信になりますが、他方、最近巷で流行っている「DX」すなわちデジタルトランスフォーメーションという意味では、アマチュア無線においてもDX化が進んでいるのではないでしょうか。

JT65やFT8など通信方式のデジタル化もそうですが、リグ・PC連携は当たり前になり、リグ自体にもDSPは元より大型カラーLCDやSDRなどの技術が多用されるなどデジタル技術が浸透しているようです。

アマチュア無線のDX化に伴い、(本来の意味の)DXもかなりハードルが下がったと実感しています。しかしながら、最後は良質な信号を乗せた電波をいかに効率良く遠くまで飛ばすか、いかに弱い電波を拾って信号を解読するかという、アマチュア無線本来のアナログ性能によるところが大ですので、その点では趣味の本質は昔から変わっていないように思います。

デジタル技術の助けもあり、当局が出す微弱な信号を遠くでキャッチしていただけるようになりました。これは相手局の無線設備の性能によるものが大きく、そのような設備を設置・運用していただいているからこそ成り立つ遠距離QSOですので、相手局の方には感謝の限りです。

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