[485] 屋内型ATUは?

これまで屋外型ATUについて検討してきましたが、では屋内型はどうなのか・・・少し調べてみました。

屋内型は電力計/SWR計が付くものや、シンプルで安価なものもあって選択肢は多いようです。電源供給や制御も屋内にクローズしていますので、MFJ製以外の屋外型ATUのように同軸ケーブルと共にコントロールケーブルを這わす必要がなく、また屋外でリレーの動作音を出すことがないため安心です。防水性や耐候性もあまり気にする必要はありません。

ここまでは良いことばかりなのですが、屋内型はリグとフィーダー間のマッチングを取るための装置ですので、フィーダーから先はマッチングがズレたままです。そのためフィーダー自体に定在波が乗ってそこから輻射したり、給電ロスが増えてエレメントに効率良く電波が乗らなかったりで、受信時も同様に肝心の通信目的に使うことが難しくなる可能性があります。

従って、屋内型はリグ内蔵のATUと同じくロングワイヤアンテナに使うものではなく、ある程度調整されたアンテナのSWRを最良点にもっていくためのものと理解しました。

もっとも「フィーダー含めてアンテナ系」との整理であればそれも良いでしょうし、さらに電力計/SWR計付きのATUであれば利用価値は大きいと思います。

また、何らかの防滴・防塵対策は必要でしょうが、安価な屋内型ATUを屋外のアンテナエレメント直下に付け、室内からコントロール線を引っ張って制御することができれば経済的ですし、ロングワイヤのお試しにはいいかも知れませんね。

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