[179] 通勤電車の思い出

無線とは関係の無い話題ですが、JRの185系定期運用終了のニュースに接し、学生時代から会社入社後数年に渡り東海道線で通っていた頃のことを思い出しました。

当時は、運用本数はわずかですが昼間80系旧型電車も走っていた時代でした。

やはり、せっかく乗るのであれば3つドア車(113系)よりも2つドア車(153系)という気分でしたので、185系の投入はとても新鮮で嬉しくもあり、毎日このような電車に乗って良いのだろうかという複雑な思いもありました。

185系の「8」は特急型を表し、それまでの特急というと夜行ではブルートレインや583系電車のイメージがあり、また昼行では7エリアに住んでいたころはボンネット483系「ひばり」に馴染みがあって、客車特急を除く先頭車両は、顔には逆三角形型のシンボルプレートが、車両の両側には「JNR」流線形ロゴの切り抜きプレートが付けられ、各駅停車や急行とは色も形も一線を画した特急ブランドが形成されていました。

それに対し185系は、顔に小さなシンボルプレートは付けているものの、特急型ながら窓は開きシートも当時の特急のものより簡素で、斜めストライプのカラーリングは特急とは思えないような斬新なものでした。車両のコンセプトとしては153系や157系のいわゆる急行型の後継だったのかも知れませんが、各駅停車から特急までフレキシブルに運用させることから、あえて特急型の型番を付けたのだそうです。ただやはり「8」には違和感がありました。

それから40年が過ぎ、今やレトロ車両という感じなのでしょうか。窓のラッチレバーやタバコのヤニ色が染みついた内装、大きなモーター音など、それまであまり意識しなかった昭和のものがまた一つ無くなっていくのは少し寂しい気がします。

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