QSO終了時には73(セブンティスリー)と言ったり打ったりしますが、先日無線関係の動画を見ていたらQSOのシーンが映っていて、最後に「セブンスリー」と言っていた米国の局長さんがいました。
少し違和感を覚えましたので、「セブンスリー」という言い方があるのどうか調べてみました。ネット検索するとこのサイトが出てきました。
この方も「動画でセブンスリーと言っているのを聞いた」とのことで質問しているのですが、これに対する回答の中に「軍用通信では数字をそのまま読む」というのがあり、なるほどと思いました。もしかすると動画の人はその影響を受けていたのかも知れません。「どちらでも良いではないか」などの回答もありましたが、アマチュア無線通信での「セブンスリー」は、米国でもあまり一般的ではないようです。
ついでに「73」の語源を調べたところ、1857年以後、電信オペレータの業務効率化のため、頻繁に使う表現は数字2文字(一部3文字)のコードで表すよう標準化されたとのことです。その中で「73」は「Best Regards.」、「88」は「Love and kisses.」の意味として定義されています。
当局が最初に開局した頃は、QSOの最後に交信相手が男性であれば「73」、女性であれば「88」と言うよう機械的に覚えていましたが、今はジェンダー平等社会であまり区別しないようにしているのでしょうか・・・。無用な混乱や誤解を避けるためにも「73」で統一して良いと思いますね。