今、世界各国でI&D(インクルージョン&ダイバーシティ、またはD&I)の意識の高まりとともに積極的な推進が叫ばれています。そのため、これに反する言動に対して世の中は大変センシティブになっていると感じます。
アマチュア無線の世界では、長らく心身障がい者は免許の取得が難しかったと思われますが、一昨年あたりから法令改正により原則制限が撤廃されているようです。
当局は、昨年無線を再開してから専らFT8で交信していますが、相手局とは全く会話することなく、国内はもとより簡単な設備と操作で外国の局と容易にコミュケーションができますので、聴覚や発声に障がいをお持ちの方も大いに楽しんでいただけるのではないかと思っています。
ただ、聴覚障がい者のコミュニティーサイトやJARL、JARDのサイトを見ても、関連の内容は見当たりませんでした。また、CQ誌最新号の別冊付録「はじめようアマチュア無線」はハムライフ啓蒙のための別冊記事だと思うのですが、そこにも全く触れられておらず残念に思いました。
FT8などのデジタル通信は、PCを利用することにより人間の五感を補ってコミュニケーションが成り立つものですので、アマチュア無線の分野におけるI&D推進のためにも広めていく意義はあるものと思います。